特集「30km走か、40Km走か」
って、主に30Km走なんですが、、、
最初の総論と、サブ4対応のところを私が担当しています。
最近は、目標レースの3週間前に、30Km走を!~というのが普及していますが、本来の30Km走(or3時間走)というのは―
<1>長時間、走り続ける能力を向上させる基礎的な走り込みとしての30Km走or3時間走
<2>スタミナ、スピード持久力を向上させるために段階的にステップを上げて行く30Km走
<3>レースモードに仕上げるための、最終段階の30Km走
―という3段階のステップがあります。それぞれ、ペース水準、トレーニング強度が違います。
1シーズンの走り込みの中でも、<1>→<2>→<3> と進めていくのが普通ですね。
で、目標レースの3週間前に、30Km走を!というのは、<3>に当たります。
仕上げの30Km走ってことで、昔は国内の各地に30Kmレースがたくさんありましたので、これを利用していたものです。
でで、この仕上げの30Km走こそが、唯一無二の30Km走の在り方、スタンスであると理解しているランナーも少なくないようです。
普段はジョグの積み重ねで、月間走行距離を増やし、いよいよ3週間前になったら30km走を1発やって、レース距離に「慣れておく」みたいな。
eAの練習会にも、そういう感じと思われる参加者が、最近は増えているような気がします。
ででで、実際、ウチの練習会でやっているのは、<2>です。(一部の方は<1>)緩いところから、段階的に無理なくステップアップしていく~つまりは30Km走の反復です。走力の向上という点では、これが重要なのです。
簡単にいうと、<2>は、トレーニング、<3>はリハーサルです。最後のリハーサルは重要ですが、それだけだと厳しいですね。
私達は、「市民ランナーは、練習では20Kmまで走れれば十分。」と言われた時代から30Km走の反復を奨励していましたし、今でも「そんなに何回も走れるはずがない」というランナーの話も聞きますが、そこは耐性の問題です。
<1>から<2>の過程で、距離耐性を無理なく、そして十分に向上させるのです。だから反復出来るのです。
逆に、<1>も<2>もなく、いきなり<3>で何とかしようとする方が凄いというか、ムチャしていると思いますよ。これなしで、毎月のようにフルマラソンのレースを走っている人もそうですが。
![ランニングマガジンクリール 2016年 11 月号 [雑誌]](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51608-3fpIL._SL160_.jpg)