桐生のジュニア世界記録、認めず=国際陸連 | 鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

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@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

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本陸連は14日、男子100メートルの桐生祥秀(京都・洛南高)が出した10秒01が、国際陸連にジュニア世界記録として公認されなかったと発表した。国際陸連の競技規則で定められた超音波式の風速計を使用していなかったため。タイムとしては残り、世界ランキングにも掲載される。(時事通信)
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ある程度予想されたことですが、残念ではあります。


 ちょっと詳しく解説しましょう。


 決して、公認記録にならないというわけではなく、世界ジュニア記録としては認められない~ということです。そっちの方がハードルが高いわけですね。だから世界ランキングにも日本ランキングにも載り、世界陸上のA標準突破の扱いにもなります。

 

 そのハードルの1つに「超音波式の風速計」があり、今回は、これが設置されていなかった~ということでひっかかったわけですが、こんなの日本に何台もありません。(なくても、普通に公認記録にはなりますので)


 桐生くんの10秒01は、4月29日の織田記念国際陸上(広島)で出したものですが、この大会~「春のサーキット」の一環として古くからある由緒正しき大会ですが、「国際」というのが付いてからはまだ歴史が浅く、実質的には海外招待選手が数人出る…というくらいのものです。


 国際といえども、地方会場に「世界記録」の条件たる「超音波式の風速計」があるはずもなく、、、まあ、陸連側の手落ちと言われればそれはそうなのですが、やむを得ない面もあります。


 桐生くんの昨年のベストは10秒19。これだけでもメチャクチャ凄いタイムですが、いかに伸び盛りとはいえ、一冬越して、春のサーキットで、誰がいきなり世界ジュニア新で走ると思うでしょうか。

 10000mでいえば、28分台後半からいきなり27分台前半で走ったくらいの凄さです。40分から39分に伸ばすのとは訳が違いますよ~。


 もちろん日本選手権などでは、こういうのをきちんと使っているわけで、織田陸上のあと、桐生くんの走る大会(主にインターハイ予選)は、レンタルでコレが設置されるようになりましたが、その経費負担も大変です。日本中すべての陸上競技場にコレが設置されるようになるのは、まだまだずっと先の話でしょう。


 

 折しも、体操のインカレではつり輪のワイヤが切れる事故があったり、バレーボールでは床板が剥がれて選手に刺さったり~と、器具、施設の老朽化が問題になっています。


 こんなご時世ですので、なかなかそういうところまで予算が回らないというのは容易に想像がつくことで、それが日本のスポーツ界の現状なのです。


 いわんや、選手の強化費をや、、、