「昨日ゴルフ場が爆破された件です。
あのゴルフ場は昨日キャシーが買ったもので彼女は
何も知らないはずですけど」
「も、もちろん分かっていますが、念のために話を伺に来ました」
芹沢が答えた。
「そうよね、買って数時間じゃ何も知る訳ないわよね。それで犯人目星は?」
「それは捜査上の秘密です」
「そう、じゃあまだ分からないのね」
美咲が言うと2人は馬鹿にされたようで
怒りがこみ上げていた。
「いま、従業員一人一人話を聞いています。
それより原警視、キャサリン・リンドさんとはどういう関係なんですか?」
「リンドじゃないわ、ランドよ。彼女は友人で全く
日本語が話せないから通訳に来たの」
「そ、そうですか。ご苦労様です」
芹沢は仕方なしに美咲に頭を下げた。
「それで目撃証人は?以前から不審な事でもあったのかしら。
トラブルが有ったとか、脅されていたとか。
とにかく犯人の動機が知りたいわよね」
「お持たせしました」
その時ドアがノックされ亮とキャシーが入って来た。
「どうも」
芹沢と阿見は外国のファッション雑誌から
そのまま抜け出してきたような
美しいキャシーに何から話していいか戸惑っていた。
「どうもご苦労様です。團亮です」
亮はキャシーに代わって2人に挨拶をした。
「キャサリン・ランドに代わって私がお答えします」
亮はキャシーを椅子に座らせ2人に話しかけた。
「まず、新オーナーのランドさんが
恨まれるような事はありませんか?」
「そうですね、彼女のような大実業家は
恨みの1つや2つはかっていると思いますが、
わざわざ日本に来て彼女の買ったゴルフ場の
支配人室を爆破するとは思えません」
「そうですよね」
阿見がうなずいた。
「ところで犯人の目途は?犯人の車が
防犯カメラに映っていませんか?
怪しい人物はいませんでしたか?」
亮は美咲と違って執拗に質問をし
捜査方向を茂蔵に向けようとしていた。
「それが、支配人室に2人の男が入って間もなく
爆発が起こったそうなんです。
今その男達の行き先を追っています」
刑事の阿見の捜査方向は仁木と三雲に向いていた。
「はあ、ところで支配人の話はどうなっていますか?」
阿見が答えると亮はがっかりしていた。
「はい、事件が有った時意識がはっきりしていたんですが、
救急車で病院に運ばれると急に容態が悪くなって
事情聴取が出来ないでいる状態です」
「支配人が入院している病院は何処ですか?」
「お見舞いでも行くのかね。これは教えられんな」
「まさか病気じゃないですよね・・・」
亮はもし支配人があのウイルスで発病し
感染が広まったら
免疫力の弱い入院患者を抱えている病院は
ひとたまりも無いはずである。
「個人情報だから教えられないな」
芹沢が断った。
「いいえ、支配人はこのキャシー・ランドの従業員です。
聞く権利はあります。それでも断るならあなたたちの
上司に直接連絡をします。ここは弁護士事務所ですから」
「わ、分かりました」
芹沢は慌てて支配人緒方の入院先を言った。
「三島N大学病院ですね」
亮は緒方の入院先を確認すると席を立ち緑川五郎に電話を掛けた。
「五郎さん、茂蔵の爆発の被害を受けた緒方支配人が
病院で意識が無いそうです」
「わかった、それにしても発病が早すぎるな。爆発の時ではなく
それ以前かもしれない。いずれにしても担当医に連絡をして三島に向かう」
「お願いします」
「そうだ、亮さんからもらった血で蓮華と桃華病室から出らせそうです。
茂蔵にかたき討ちをするって張り切っています」
「そうですか。良かった。他の連中は?」
「何もありませんよ」
亮はこれ以上美咲に話をして警察に介入されるのが嫌だった。
「うそ、本当の事言ってよ!」
美咲は亮の行動を怪しんでいた。
「待ってください、この後の会議が終わったら話します」
亮とキャシーと美咲はハイドロイヤーズへ行き
ロビンと合流した。
「美咲、どうした?」
ロビンは弁護士事務所に来た美咲に声を掛けた。
「この後、亮と話をしたいので付いてきました」
「あはは。亮は人気者だな。美咲の為に話を早く終わらせよう」
ロビンは美咲の肩を叩いた。
「美咲さん、今日会う事になっている神奈川県警を
こちらに呼んで話をしていただけませんか?
ゴルフ場のオーナーがキャシーなので弁護士が
立ち会った方が良いと思います」
「分かったわ」
美咲は亮に避けられているような気持ちが払拭され
気が楽になっていた。
~~~~~
いなほ銀行、四菱銀行と市場から買い取った
ピーエヌエーの株保有率は30%になり
アメリカンウエブは筆頭株主になった。
「ロビンさん、我々からピーエヌエーの顧問弁護士に
連絡を取って買収の提案をしています。
今、取締役会が開かれていて逮捕された葛原社長の解任
、アメリウエブの買収承認が決定するそうです」
大門がロビンに伝えた。
「ありがとう、話し合いが出来たらアメリカで
ピーエヌエーのネットゲーム
を配布し、アメリカで作ったネットゲームを
日本でも配布するするつもりだ」
ロビンはやる気満々だった。
「ロビン、いつまで日本に居るつもりだ?」
亮は自分に仕事が回って来るのかと
不安になってロビンに聞いた。
「キャシーの子供の顔を見たら帰国する。
できるだけ美佐江と一緒にいたいからな
あはは」
「でもロビンそんなに長くアメリカを離れてもいいのか?」
亮はアメリカンウエブの経営に
障害が起こるのではないかと心配だった。
「大丈夫、世界中どこに居ても仕事ができるのが
TI産業の良い所だ。亮、早速だがアメリカンウエブ
日本支社のビルを探してくれ」
「分かりました、品川、田町、浜松町に電子機器メーカー、
IT関係企業は品川、蒲田、川崎に有ります。
とりあえず品川に本社を設立して、
蒲田の隣のO駅前再開発で
ビルが出来たらそこに本社を移転してください」
「何年後だ?」
「3年後です。それまでに関連企業を誘致してください。
F電機を含めて一気にアメリカンウエブタウンを作りましょう」
「分かった。その代り我々にもその再開発に参加させてもらいたい。
CG撮影スタジオを作りたいんだ」
「分かりました、日本のCGはアメリカに
比べてずいぶん劣っていますからね」
「ああ、元々O駅の隣の蒲田は映画の街だったんだろう、
これも何かの縁だ」
「分かりました。RRレコードもその時は移転します」
「うん」
亮とロビンは3年後成功を誓いしっかりと握手をした。
~~~~~
「どうも神奈川県警の芹沢です。阿見です」
警察身分証を見せた2人は高圧的な態度で
美咲の居る部屋に入って来た。
「すみません、こちらへお呼び立てしてしまって・・・」
「あ、はい」
1人の男が美咲の顔を見て驚いていた。
「熱海国際カントリークラブのオーナーは
外国人女性と聞いていたので・・・」
「ああ、済みません。キャシーは今会議中で
私がそれまでお話をしたいのですが」
「ゴルフ場の関係者ですか?」
2人の刑事は関係者に美咲のような美しい
女性が居るとは聞かされていなかった。
「いいえ、申し遅れました。警察庁警備局の原美咲です」
美咲は立ち上がって2人に名刺を渡した。
「警察庁の警視殿が何のご用ですか?」
芹沢が警察庁の美咲を警戒して聞いた。
亮はこれ以上美咲に話をして警察に介入されるのが嫌だった。
「うそ、本当の事言ってよ!」
美咲は亮の行動を怪しんでいた。
「待ってください、この後の会議が終わったら話します」
亮とキャシーと美咲はハイドロイヤーズへ行き
ロビンと合流した。
「美咲、どうした?」
ロビンは弁護士事務所に来た美咲に声を掛けた。
「この後、亮と話をしたいので付いてきました」
「あはは。亮は人気者だな。美咲の為に話を早く終わらせよう」
ロビンは美咲の肩を叩いた。
「美咲さん、今日会う事になっている神奈川県警を
こちらに呼んで話をしていただけませんか?
ゴルフ場のオーナーがキャシーなので弁護士が
立ち会った方が良いと思います」
「分かったわ」
美咲は亮に避けられているような気持ちが払拭され
気が楽になっていた。
~~~~~
いなほ銀行、四菱銀行と市場から買い取った
ピーエヌエーの株保有率は30%になり
アメリカンウエブは筆頭株主になった。
「ロビンさん、我々からピーエヌエーの顧問弁護士に
連絡を取って買収の提案をしています。
今、取締役会が開かれていて逮捕された葛原社長の解任
、アメリウエブの買収承認が決定するそうです」
大門がロビンに伝えた。
「ありがとう、話し合いが出来たらアメリカで
ピーエヌエーのネットゲーム
を配布し、アメリカで作ったネットゲームを
日本でも配布するするつもりだ」
ロビンはやる気満々だった。
「ロビン、いつまで日本に居るつもりだ?」
亮は自分に仕事が回って来るのかと
不安になってロビンに聞いた。
「キャシーの子供の顔を見たら帰国する。
できるだけ美佐江と一緒にいたいからな
あはは」
「でもロビンそんなに長くアメリカを離れてもいいのか?」
亮はアメリカンウエブの経営に
障害が起こるのではないかと心配だった。
「大丈夫、世界中どこに居ても仕事ができるのが
TI産業の良い所だ。亮、早速だがアメリカンウエブ
日本支社のビルを探してくれ」
「分かりました、品川、田町、浜松町に電子機器メーカー、
IT関係企業は品川、蒲田、川崎に有ります。
とりあえず品川に本社を設立して、
蒲田の隣のO駅前再開発で
ビルが出来たらそこに本社を移転してください」
「何年後だ?」
「3年後です。それまでに関連企業を誘致してください。
F電機を含めて一気にアメリカンウエブタウンを作りましょう」
「分かった。その代り我々にもその再開発に参加させてもらいたい。
CG撮影スタジオを作りたいんだ」
「分かりました、日本のCGはアメリカに
比べてずいぶん劣っていますからね」
「ああ、元々O駅の隣の蒲田は映画の街だったんだろう、
これも何かの縁だ」
「分かりました。RRレコードもその時は移転します」
「うん」
亮とロビンは3年後成功を誓いしっかりと握手をした。
~~~~~
「どうも神奈川県警の芹沢です。阿見です」
警察身分証を見せた2人は高圧的な態度で
美咲の居る部屋に入って来た。
「すみません、こちらへお呼び立てしてしまって・・・」
「あ、はい」
1人の男が美咲の顔を見て驚いていた。
「熱海国際カントリークラブのオーナーは
外国人女性と聞いていたので・・・」
「ああ、済みません。キャシーは今会議中で
私がそれまでお話をしたいのですが」
「ゴルフ場の関係者ですか?」
2人の刑事は関係者に美咲のような美しい
女性が居るとは聞かされていなかった。
「いいえ、申し遅れました。警察庁警備局の原美咲です」
美咲は立ち上がって2人に名刺を渡した。
「警察庁の警視殿が何のご用ですか?」
芹沢が警察庁の美咲を警戒して聞いた。
亮の意外な提案に取締役たちは驚きの顔をした。
「日本の技術を伝承する町工場はどうしても残ってもらいたいのです。
資金難で困っている町工場を一か所に集め、資金援助をして
世界に誇る技術力開発をしてもらうつもりです」
「いいですか?」
取締役の1人が手を上げた。
「その資金援助をする資金は何処から?」
「はい、新たに日本工業技術開発財団を作って援助します」
「財団!そんな事簡単にできますか?」
取締役は疑っていた。
「はい、すでに100億円集まっています。
最終的に200億円にするつもりです」
「200億円!いったい誰が・・・」
「それは明かせませんが、大手商社、銀行、メーカー、外国企業が
出してくれます」
「おお・・・」
取締役たちは亮の技量に驚きの声を上げた。
「古くなった町工場を再開発の名目で追い出すのではなく
住宅と技術の融合を考えています。
スイスの時計の町ラ・ショード・フォンとル・ロックルのような
住宅と時計工房が一体となった街づくりを提案したいのです」
「それは誰もできない画期的なプランだ!」
取締役が声を上げた。
亮はこの奇抜なプランによって
取締役達の心を一気に掴んだ。
それは驚かせて頭が空っぽの
人の心を掴む定石通りの戦略だった。
「さて次のページをご覧ください。再開発地区の
建物は発電装置を付け節電に徹します」
「自給率80%!そんな馬鹿な!」
取締役の声で会議室が暗くなり脇の壁に映像が映し出された。
「再開発一帯の地下には熱伝導率の高い花崗岩ベースの
石を深さ10m敷き詰めます。
そこに真夏の暑さの熱おおよそ50度の熱風を送り込みます。
冬にはそこから出る熱を放出し建物の暖房に使います」
「それでどれくらい持つんですか?」
「はい、30度の熱風を3か月間送り出す事が出来ます。
そして建物の上には太陽光パネルを敷き、
ビルの横にはジェットエンジン型の
風力発電機を設置して上昇気流を常に受けて止めて発電します。
これが1機当たり100kwh発電しますので4機で4000kwh」
「そんな事で80%も無理だろう」
そこに亮を馬鹿にする誰かの声が聞こえた。
「はい、もちろんです。太陽光発電で出来た
電気で大型コンプレッサーを動かし
ドライアイスを作ります」
「ドライアイス!」
取締役たちが妙な顔をすると
キャシーだけが手を叩いて笑った。
「はいドライアイスは空気中の二酸化炭素で作り、
それに熱を与えると膨張率は750倍になります。
これを利用してタービンを回して発電する訳です。
水を気体にすると1700倍ですが100度にする
必要がありますから大きな熱量がいりますが、
ドライアイスは常温で十分です。
このドライアイス発電は実際にアメリカでは
稼働に向かって動いています」
「本当ですか?」
初めて聞いた役員たちは顔を見合わせて驚き
亮とキャシーは顔を見合わせて笑った。
「はい、まさにドライアイス発電はまさに
究極のクリーンエネルギーです。
日本初のこの施設必ず話題になると思います」
「素晴らしい!」
役員たちが立ち上がって拍手をした。
「團さん、ランド不動産の未来は明るいですね」
久保田が立ち上がりキャシーの前に立を差し伸べ3人で握手をした。
~~~~~
亮が会議室の外に出ると美咲が待っていた。
「どうしたんですか?美咲さん」
「詳しい、報告を聞きに来たわ」
「メールで送った通りですよ」
「ゴルフ場に敵の実験室が有って、それを追って
宇佐美で2人を捕まえた話でしょう。
尋問は父の部下の公安部の方でやりたいと
静岡県警と話をしているわ」
「それは助かります。ゴルフ場は神奈川県で
宇佐美は静岡なので困っていたんです。
2人にバックが何者か口を割らせてください」
亮が逃げようとすると美咲が亮の袖を強く掴んだ。
「待ちなさいよ、いったい何が有ったの?」
「日本の技術を伝承する町工場はどうしても残ってもらいたいのです。
資金難で困っている町工場を一か所に集め、資金援助をして
世界に誇る技術力開発をしてもらうつもりです」
「いいですか?」
取締役の1人が手を上げた。
「その資金援助をする資金は何処から?」
「はい、新たに日本工業技術開発財団を作って援助します」
「財団!そんな事簡単にできますか?」
取締役は疑っていた。
「はい、すでに100億円集まっています。
最終的に200億円にするつもりです」
「200億円!いったい誰が・・・」
「それは明かせませんが、大手商社、銀行、メーカー、外国企業が
出してくれます」
「おお・・・」
取締役たちは亮の技量に驚きの声を上げた。
「古くなった町工場を再開発の名目で追い出すのではなく
住宅と技術の融合を考えています。
スイスの時計の町ラ・ショード・フォンとル・ロックルのような
住宅と時計工房が一体となった街づくりを提案したいのです」
「それは誰もできない画期的なプランだ!」
取締役が声を上げた。
亮はこの奇抜なプランによって
取締役達の心を一気に掴んだ。
それは驚かせて頭が空っぽの
人の心を掴む定石通りの戦略だった。
「さて次のページをご覧ください。再開発地区の
建物は発電装置を付け節電に徹します」
「自給率80%!そんな馬鹿な!」
取締役の声で会議室が暗くなり脇の壁に映像が映し出された。
「再開発一帯の地下には熱伝導率の高い花崗岩ベースの
石を深さ10m敷き詰めます。
そこに真夏の暑さの熱おおよそ50度の熱風を送り込みます。
冬にはそこから出る熱を放出し建物の暖房に使います」
「それでどれくらい持つんですか?」
「はい、30度の熱風を3か月間送り出す事が出来ます。
そして建物の上には太陽光パネルを敷き、
ビルの横にはジェットエンジン型の
風力発電機を設置して上昇気流を常に受けて止めて発電します。
これが1機当たり100kwh発電しますので4機で4000kwh」
「そんな事で80%も無理だろう」
そこに亮を馬鹿にする誰かの声が聞こえた。
「はい、もちろんです。太陽光発電で出来た
電気で大型コンプレッサーを動かし
ドライアイスを作ります」
「ドライアイス!」
取締役たちが妙な顔をすると
キャシーだけが手を叩いて笑った。
「はいドライアイスは空気中の二酸化炭素で作り、
それに熱を与えると膨張率は750倍になります。
これを利用してタービンを回して発電する訳です。
水を気体にすると1700倍ですが100度にする
必要がありますから大きな熱量がいりますが、
ドライアイスは常温で十分です。
このドライアイス発電は実際にアメリカでは
稼働に向かって動いています」
「本当ですか?」
初めて聞いた役員たちは顔を見合わせて驚き
亮とキャシーは顔を見合わせて笑った。
「はい、まさにドライアイス発電はまさに
究極のクリーンエネルギーです。
日本初のこの施設必ず話題になると思います」
「素晴らしい!」
役員たちが立ち上がって拍手をした。
「團さん、ランド不動産の未来は明るいですね」
久保田が立ち上がりキャシーの前に立を差し伸べ3人で握手をした。
~~~~~
亮が会議室の外に出ると美咲が待っていた。
「どうしたんですか?美咲さん」
「詳しい、報告を聞きに来たわ」
「メールで送った通りですよ」
「ゴルフ場に敵の実験室が有って、それを追って
宇佐美で2人を捕まえた話でしょう。
尋問は父の部下の公安部の方でやりたいと
静岡県警と話をしているわ」
「それは助かります。ゴルフ場は神奈川県で
宇佐美は静岡なので困っていたんです。
2人にバックが何者か口を割らせてください」
亮が逃げようとすると美咲が亮の袖を強く掴んだ。
「待ちなさいよ、いったい何が有ったの?」