1フロア1000㎡の10階建ての商業ビルの場合
40000kwhですから266本必要です。
1本あたりが5kgですから1330kg、面積で26.6㎡つまり
6m角のスペースに収まります。これに太陽光で発電された電気を
充電すればいいわけです」
「太陽光パネルはどれくらい発電できるの?」
「1㎡あたり250wです。つまりビル全体の電気をソーラーシステムで
賄うためには16×10000。160,000㎡のパネルが必要になる訳です」
「つまり屋上一面にパネルを敷き詰めても160分の1の発電量にしかならないのね」
キャシーは性能の良い電池を亮が作っても太陽光発電能力が低くては
電力節減にならないと思ってがっかりした。
「はい、それで秘策が有ります」
「何?」
「今日の会議で発表します」
「随分もったいぶるわね。済みません資料が有った方が説明しやすいので」
「まあ、良いわ。亮に任せておいた方が楽だから」
キャシーはタクシーの中で足を組みなおした。
~~~~~
亮とキャシーが大手町の東京第一不動産に着くと
先乗りしていた一恵がドアを開けてタクシーの脇に立っていた。
「お疲れ様です」
一恵はタクシーから降りてきた亮に話しかけた
「一恵さん資料の方は?」
「できています」
一恵は資料を亮に見せた。
「ありがとうございます。では、これを皆さんに配ってください」
「かしこまりました」
一恵は亮とキャシーの前を颯爽と歩き
東京第一不動産の会議室に案内した。
会議室には弁護士の沢村隆と来島幸子が席に座って
亮とキャシーの姿を見て立ち上がった。
「おはようございます」
「おはよう」
キャシーは頭を下げる沢村隆と来島幸子に手を差し伸べ優しく握手をした。
そこに久保田郁美が入って来て亮の耳元で囁いた。
「亮、熱海国際カントリークラブが警察の現場検証で
営業中止になったわ。お蔭で売却値段を下げさせて
一部返却させる事になったわ」
「ありがとうございます。名義変更の件は大丈夫なんですね」
「そっちは大丈夫。昨日払った50億円をキャンセルしたら
倍返しだから100億円になっちゃう」
「なるほど、半沢さんか・・・」
「何?」
「い、いいえ」
亮は慌てて首を振った。
亮が郁美との話を終えるとロの字型のテーブルの真ん中にキャシーが
案内され亮と久保田茂が両脇に座った。
12人いた取締役は本物のキャシー・ランドを見て
声を上げ、テーブルの上に置かれた資料に目を通した。
「配布した資料をご覧いただいて我が東京第一不動産と
ランド不動産の合併に反対の方、いらっしゃいますか?」
合併により資金力が上がり大規模開発に参加でき
株価が上がる事が望める事を反対する取締役はいなかった。
「それでは取締役全員賛成と言う事で合併を進めます。
ここにいらっしゃるキャサリン・ランドさんが会長、
私、久保田茂が代表取締役社長、こちらの團亮さんが取締役副社長
その他新たに取締役を6名選出中です」
ランド不動産側から6名の取締役を入れる事で
東京第一不動産とのバランスを取らなければならなかった。
「亮、しばらくここに出入りしないとランド不動産は乗っ取られるわよ」
キャシーが耳元で囁いた。
「分かっています。派閥争いが合併の会社の
問題なんですから、ただ元々ランド不動産の社員がいませんから
頑張りますよ」
「お願いね。頼りにしているわ」
キャシーは机の下で亮の手を握った。
「ここで皆さんに提案があります。お手元の資料をご覧ください」
亮が立ち上がり一恵が配った資料を手に取った。
「ここに書いてあるのはO駅の再開発のプランです。
ここの地域はF電機の工場跡地と町工場が半数を占めています。
そこでF電機の工場売却移転を半数に止め、
新たにF電機の炭素ボード工場と
町工場の移転を考えています」
「六助さん、すぐにこちらへ来て黒崎さんと
キャシーを一度引き合わせませんか?
今から東京第一不動産とランド不動産の合併の話を進めますので
思ったより不動産売買の話が早く進みそうです」
「おお、それは良い話だ、すぐに支度をします。ところで
新大阪不動産の徳田康夫さんご存知ですか?」
「はい。絵里子さんの紹介でお会いしています」
「やはり。先日大阪の会合で今注目の青年実業家で
亮さんの話が上がりましてね。
ぜひあなたと仕事をしたいそうです」
亮は大阪で自分の名前が上がった事に戸惑っていた。
「わかりました、よろしくお伝えください」
「今日連れて行きますよ」
「はい。でも蝶に行くと黒崎さんに会ってしまうので気を付けてください」
亮は黒崎と甲山が蝶で出くわす事を想像したくなかった。
「あはは、分かっています。今夜は新宿のラブポーションに行きますよ」
「無理はなさらないでください。絵里子さんと連絡を取って
ダブらないように行ってください」
「はい、了解です」
亮は電話を切るとキャシーを連れてタクシーで
東京第一不動産に向かった。
「亮、昨日はゴルフ場で何が有ったの」
キャシーは自分の買ったゴルフ場で事件があった事を
心配していた。
「支配人室が爆破されました」
亮は運転手に気づかれぬように英語でしかも小声で話をした。
「えっ、本当」
「ええ、おそらく支配人の命を狙ったと思います。
そこに来た仁木さんと三雲さんが命を救ったわけです」
「どうしてそんなことに?」」
「実は9番ホールの脇にあるセカンドクラブハウスが
敵のアジトだったんで人口的に作られた
ウイルスの実験がされていました。
もっとも支配人は何をしていたか知らなかったようですが」
亮は蓮華と桃華が小声で英語で話をした。
「えっ、そんな危険な事を!」
「はい、元のオーナーがそれを認めていたようです」
亮は一文字の話をすると長くなるので
それは後で話をする事にした。
「元のオーナーの方が問題ね。もっと日本は治安が良いと思っていたわ」
キャシーは日本の治安の悪さに驚いていた。
「キャシー済みません。日本はそんなに治安は悪くありません。
僕の回りだけ事件多いんです」
「うふふ、そうね。亮は危険な男だわ」
「幸い、ゴルフ場の代金は昨日払ったので
郁美さんが売買金額を落とすように交渉しています」
「そう、転んでもただじゃ起きないのね」
「はい、転んでい起きる時には1円玉でもいいから拾えと
祖父の言葉でしたから」
「・・・私の祖父は25セントだった・・・」
キャシーは自分と亮があまりにも似ている事に驚き
亮の肩の頭を乗せた。
「それで名義が変更になったばかりですが会議が終わったら、
警察が聴取に来ますので、そこで詳しい捜査状況を聞き出します」
「はい、亮。何か手伝って欲しい事があったら何でも言ってね」
亮のすべてを信頼しているキャシーはどうすれば亮の
力になれるか考えていた。
「一つお願いが」
「何?」
「これからどんなウイルスがばら撒かられるか分かりません。
ワクチンが出来るまで手洗い、うがいを忘れずに」
亮は妊娠中のキャシーの体が心配だった。
「分かったわ・・・手洗い、うがいね」
「そうだ、炭を使った蓄電システムを設計しました」
「本当!」
「はい、炭を0.5mmハニカムの1.5mの棒状にしてそれをさらに
200本束ねて充電池を作ります。それ1本が150kwh
を蓄電できます。1家庭が1日消費する電力量が13~20kwh
ですから週に1回充電すれば良い事になります。
そしてビルの場合は1㎡当たり1日4kwhの電力を消費します。
キャシーを一度引き合わせませんか?
今から東京第一不動産とランド不動産の合併の話を進めますので
思ったより不動産売買の話が早く進みそうです」
「おお、それは良い話だ、すぐに支度をします。ところで
新大阪不動産の徳田康夫さんご存知ですか?」
「はい。絵里子さんの紹介でお会いしています」
「やはり。先日大阪の会合で今注目の青年実業家で
亮さんの話が上がりましてね。
ぜひあなたと仕事をしたいそうです」
亮は大阪で自分の名前が上がった事に戸惑っていた。
「わかりました、よろしくお伝えください」
「今日連れて行きますよ」
「はい。でも蝶に行くと黒崎さんに会ってしまうので気を付けてください」
亮は黒崎と甲山が蝶で出くわす事を想像したくなかった。
「あはは、分かっています。今夜は新宿のラブポーションに行きますよ」
「無理はなさらないでください。絵里子さんと連絡を取って
ダブらないように行ってください」
「はい、了解です」
亮は電話を切るとキャシーを連れてタクシーで
東京第一不動産に向かった。
「亮、昨日はゴルフ場で何が有ったの」
キャシーは自分の買ったゴルフ場で事件があった事を
心配していた。
「支配人室が爆破されました」
亮は運転手に気づかれぬように英語でしかも小声で話をした。
「えっ、本当」
「ええ、おそらく支配人の命を狙ったと思います。
そこに来た仁木さんと三雲さんが命を救ったわけです」
「どうしてそんなことに?」」
「実は9番ホールの脇にあるセカンドクラブハウスが
敵のアジトだったんで人口的に作られた
ウイルスの実験がされていました。
もっとも支配人は何をしていたか知らなかったようですが」
亮は蓮華と桃華が小声で英語で話をした。
「えっ、そんな危険な事を!」
「はい、元のオーナーがそれを認めていたようです」
亮は一文字の話をすると長くなるので
それは後で話をする事にした。
「元のオーナーの方が問題ね。もっと日本は治安が良いと思っていたわ」
キャシーは日本の治安の悪さに驚いていた。
「キャシー済みません。日本はそんなに治安は悪くありません。
僕の回りだけ事件多いんです」
「うふふ、そうね。亮は危険な男だわ」
「幸い、ゴルフ場の代金は昨日払ったので
郁美さんが売買金額を落とすように交渉しています」
「そう、転んでもただじゃ起きないのね」
「はい、転んでい起きる時には1円玉でもいいから拾えと
祖父の言葉でしたから」
「・・・私の祖父は25セントだった・・・」
キャシーは自分と亮があまりにも似ている事に驚き
亮の肩の頭を乗せた。
「それで名義が変更になったばかりですが会議が終わったら、
警察が聴取に来ますので、そこで詳しい捜査状況を聞き出します」
「はい、亮。何か手伝って欲しい事があったら何でも言ってね」
亮のすべてを信頼しているキャシーはどうすれば亮の
力になれるか考えていた。
「一つお願いが」
「何?」
「これからどんなウイルスがばら撒かられるか分かりません。
ワクチンが出来るまで手洗い、うがいを忘れずに」
亮は妊娠中のキャシーの体が心配だった。
「分かったわ・・・手洗い、うがいね」
「そうだ、炭を使った蓄電システムを設計しました」
「本当!」
「はい、炭を0.5mmハニカムの1.5mの棒状にしてそれをさらに
200本束ねて充電池を作ります。それ1本が150kwh
を蓄電できます。1家庭が1日消費する電力量が13~20kwh
ですから週に1回充電すれば良い事になります。
そしてビルの場合は1㎡当たり1日4kwhの電力を消費します。
「その後は弁護士と銀行の担当者を交えて
アメリカンウエブのピーエヌエー買収の打ち合わせだそうです」
亮は和美の話にすぐに聞いた。
「それから道玄坂のセレクトシップピートの代理人と名乗る人からお父様へ
ポーラスターと提携しているかの確認が有ったそうです」
「えっ!それで父はどう答えたんですか?」
「はい、『こそこそ調べていないでこっちへ来いいくらでも証明してやる』
と答えたそうです」
「随分と失礼な話ですね、それは美宝堂の下取り商品の在庫をポーラスターが
買い取ってビートに卸す話です」
「それは面白いですね。美宝堂はリサイクル品は
売れませんから在庫が増える一方でした」
元輝樹の秘書だった和美はそれを知っていた
「ええ、そのピートの店長田代悦子さんが黒崎正一郎の愛人なんです。
あまりうまい話なので黒崎が確認を取らせたんでしょう」
「では、お父上の答えはまずかったんじゃないですか?」
和美は心配していた。
「そうでもないですよ。逆に父の開き直った答えで
信用したと思います。それで倉庫の在庫でプレミアが付きそうなのは
別に取っておいてミニ博物館でもやりませんか?」
「うふふ、それは面白そうですね。早速取り掛かります」
「ブランドに詳しい玲奈さんに手伝をお願いしてください」
「分かりました」
和美が席に戻ると亮は悦子に電話を掛けた。
「おはようございます、團です」
「おはようございます、オーナーから連絡があって契約を進めて良いと
許可をもらいました。今日中に印鑑と印鑑証明が私の元に届きます」
「では、今夜契約しませんか?良い話は早い方が良い」
「は、はい。ありがとうございます」
悦子の返事は明るかった。
「ところでオーナーもいらっしゃいますか?」
「いいえ」
「この程度の契約ではオーナーの出る幕では無いんですね」
「いいえ、そういう訳ではありません。上京はいたしますが
仕事が忙しので・・・」
亮は悦子に嫌味を言って黒崎の行動を把握した。
「そうですか。残念ですね。このビジネスを成功させて
オーナーさんに会えるように頑張りましょう」
「は、はい」
「実は美宝堂はリサイクル品の買い取りマニュアルを持っています。」
それでブランド商品の引き取り価格の統一化しませんか?」
「はい、何か特別な方法があるんですか?」
「はい、美宝堂が開発した立体スキャンボックスの中に入れると
美宝堂が持っている各ブロンドの商品データから
真贋はもとより、リサイクル品の中古度指数が出るようになっています。
もちろん衣料品もチェックできます」
「凄いですね。それお高いんですか?」
悦子は驚きの声を上げた。
「そうでもないです。無償でお貸ししますよ。
いずれ販売しようと思っていますから」
「ありがとうございます」
悦子は亮の提案の素晴らしさに感動していた。
「では今夜よろしくお願いします」
亮は悦子との電話を切ると甲山六助に電話を掛けた。
「おはようございます團です」
「おはようございます、今電話をしようと思っていました。
黒崎が9時の新幹線で東京へ向かいました」
「はい、黒崎さんのスケジュールを確認できますか」
「13時から経済界の会議に出席、18時から夕食会に出席。
明日はアフリカ開発会議、国際展示場のビジネス博覧会に行くようです」
「分かりました。
黒崎さんがオーナーのセレクトショップにリサイクル商品を
卸す事になって黒崎さんの愛人で店長の田代悦子さんと
契約の件で会う事になりました」
「えっ、契約。どうしてですか?」
六助はどうして敵である黒崎に商品を卸すか分からなかった。
「田代悦子を味方に引き入れます。そして金の流れを調べます」
「あはは、さすがです」
六助は亮が悦子と関係を持ち骨抜きにして黒崎を裏切らせるつもりでいると
思った。
アメリカンウエブのピーエヌエー買収の打ち合わせだそうです」
亮は和美の話にすぐに聞いた。
「それから道玄坂のセレクトシップピートの代理人と名乗る人からお父様へ
ポーラスターと提携しているかの確認が有ったそうです」
「えっ!それで父はどう答えたんですか?」
「はい、『こそこそ調べていないでこっちへ来いいくらでも証明してやる』
と答えたそうです」
「随分と失礼な話ですね、それは美宝堂の下取り商品の在庫をポーラスターが
買い取ってビートに卸す話です」
「それは面白いですね。美宝堂はリサイクル品は
売れませんから在庫が増える一方でした」
元輝樹の秘書だった和美はそれを知っていた
「ええ、そのピートの店長田代悦子さんが黒崎正一郎の愛人なんです。
あまりうまい話なので黒崎が確認を取らせたんでしょう」
「では、お父上の答えはまずかったんじゃないですか?」
和美は心配していた。
「そうでもないですよ。逆に父の開き直った答えで
信用したと思います。それで倉庫の在庫でプレミアが付きそうなのは
別に取っておいてミニ博物館でもやりませんか?」
「うふふ、それは面白そうですね。早速取り掛かります」
「ブランドに詳しい玲奈さんに手伝をお願いしてください」
「分かりました」
和美が席に戻ると亮は悦子に電話を掛けた。
「おはようございます、團です」
「おはようございます、オーナーから連絡があって契約を進めて良いと
許可をもらいました。今日中に印鑑と印鑑証明が私の元に届きます」
「では、今夜契約しませんか?良い話は早い方が良い」
「は、はい。ありがとうございます」
悦子の返事は明るかった。
「ところでオーナーもいらっしゃいますか?」
「いいえ」
「この程度の契約ではオーナーの出る幕では無いんですね」
「いいえ、そういう訳ではありません。上京はいたしますが
仕事が忙しので・・・」
亮は悦子に嫌味を言って黒崎の行動を把握した。
「そうですか。残念ですね。このビジネスを成功させて
オーナーさんに会えるように頑張りましょう」
「は、はい」
「実は美宝堂はリサイクル品の買い取りマニュアルを持っています。」
それでブランド商品の引き取り価格の統一化しませんか?」
「はい、何か特別な方法があるんですか?」
「はい、美宝堂が開発した立体スキャンボックスの中に入れると
美宝堂が持っている各ブロンドの商品データから
真贋はもとより、リサイクル品の中古度指数が出るようになっています。
もちろん衣料品もチェックできます」
「凄いですね。それお高いんですか?」
悦子は驚きの声を上げた。
「そうでもないです。無償でお貸ししますよ。
いずれ販売しようと思っていますから」
「ありがとうございます」
悦子は亮の提案の素晴らしさに感動していた。
「では今夜よろしくお願いします」
亮は悦子との電話を切ると甲山六助に電話を掛けた。
「おはようございます團です」
「おはようございます、今電話をしようと思っていました。
黒崎が9時の新幹線で東京へ向かいました」
「はい、黒崎さんのスケジュールを確認できますか」
「13時から経済界の会議に出席、18時から夕食会に出席。
明日はアフリカ開発会議、国際展示場のビジネス博覧会に行くようです」
「分かりました。
黒崎さんがオーナーのセレクトショップにリサイクル商品を
卸す事になって黒崎さんの愛人で店長の田代悦子さんと
契約の件で会う事になりました」
「えっ、契約。どうしてですか?」
六助はどうして敵である黒崎に商品を卸すか分からなかった。
「田代悦子を味方に引き入れます。そして金の流れを調べます」
「あはは、さすがです」
六助は亮が悦子と関係を持ち骨抜きにして黒崎を裏切らせるつもりでいると
思った。