グッド・ジョブ媚薬8 黙示禄104 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「そう、良かった」
ケイトはもう一度後ろを振り返った。
「やはり塩見は最初から僕が生きているのを知っていて
僕の動向を探っていたんですね」
亮は三瓶五郎の事が気になっていた。
「じゃあ、五郎はスパイなの?」
「そうではないと思います、警察にスパイがいれば
 僕の動向など簡単に分かりますからね」

亮は金づちを持って亮の家をテニスクラブハウスの椅子を修理していた
朴訥とした人柄の三瓶五郎を信じたかった。
「じゃあ、警察にスパイがいるの?」
「スパイと言う訳じゃあいませんが情報を流す人間はいるでしょうね」
亮は脅しに怯える事無く運転をしながら次の作戦を考えていた。

「雪さん、僕の車を追尾して発砲した
車の照合お願いします。
 ナンバーは品川ま330-23○○-98××」
「了解です。傷はありませんか?」
亮の携帯電話の指示に雪は答えた。
「大丈夫です」
「今、車の持ち主を調べています・・・
 大日本経済研究所で車庫証明は赤坂で出ています」
「なるほどやはりそうですか」

亮が東京フォーラムの地下駐車場に車を止めると
その前に黒い服を着た男が立っていた。
「亮さん、お疲れ様でした」
仁木が頭を下げた。
「ああ仁木さん、三雲さん。ご苦労様です」
「大丈夫です、ここには塩見の子分はいません。
 受付と会場にいるようです」
「ありがとう、総会の10時まであと1時間か・・・」
時計を見た亮は中国とロシアからの委任状を待っていた。

「仁木さん、三雲さん。僕は上の喫茶店で委任状の
 到着を待ちます」
「分かりました」
亮は2人に囲まれ喫茶店に向かった。
「こちらへ来る途中、塩見の部下に狙撃されました」
「だ、誰にですか?」
仁木は驚いて亮に聞いた。
「おそらく塩見の手下だと思います」
「そんなに過激な手を・・・」
2人は塩見の手下がいるのではないかと周りを見渡した。

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浜松町の美喜のマンションに正一郎から電話がかかってきた。
「おはよう美喜ちゃん、昨日は年甲斐も無く頑張ったよ。
先に寝ちゃって申し訳ない」
「ううん、昨日の黒崎さん凄かったわ」
「今からF電機の株式総会があるんだ。終わったら会わないか?
 渋谷の店に連れて行きたい」
「本当!行くわ。どこへ行けばいいかしら?」
「有楽町の東京フォーラムだ。12時過ぎに終わるはずだからランチでもしよう」
「分かりました。じゃあ後で・・・」

セクシーな声で電話を切った美喜にマギーが声を掛けた。
「黒崎?」
「ええ、昨日の晩本当にやった気でいるわ」
「へえ凄い」
「へえって使う初めてなの?」
「うん、亮が作った物だから信じていた」
マギーは平然な顔をして答えた。
「そうね、亮が作った物だものね効果があって当たり前ね」
美喜はうなずきながら答えた。
「ところでマギー、黒崎がF電機の株式総会に出るそうよ」
「マジ?困ったわ!」
マギーは亮のガードに付くつもりでいた。
「どうする。マギーの顔は黒崎にばれているから
 亮に近づけないわよ」
マギーは困ったような顔をしていた。
「変装すればいいかしら?」
「ダメよ。顔は変えられてもその巨乳は一目でばれてしまうわ」
「そうね」