グッド・ジョブ媚薬8 黙示録77 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「さあ、おしゃれしたわよ」
プリーツのミニスカートのワンピースを着た
美喜が亮の前でクルリと回った。
「綺麗です、そのピンクのパンティも」
「やだー。このブルー系のスカートにピンクのパンティはまずいわ。
ランジェリーも買ってもらおう」
「マジ?」
「うん」
美喜は自分の役目を知っていてわざと甘えていた。

「美喜さん、香港はどうでした?」
買い物を終えた2人は道玄坂の喫茶店でお茶を飲んでいた。
「関龍さんにナイフ使いと武術を徹底的に教え込まれたわ」
「彼はかなり強いそれに次期統領ですから」
「あら、次期統領は亮だと聞いたわ。それと亮は60万発銃を撃って
外したのが5発だったそうね」
「あはは、それは都市伝説です」

「でも香港に行ってよかった。忍者と暗鬼が
融合すれば最強の軍団が作れる」
「そうですね」
亮は返事をしながら時々見せる美喜の太ももに唾を飲んだ。
「亮、さっきちょっと変よ、ここの所忙しかったか
らストレスが溜まっているんじゃない、それともあっちかしら?」
「確かに変です」
亮が震える右手を見ると掌がしっとり濡れ
それを握りしめると数滴の滴が落ちた
すると店中の女性たちが亮の方を向いた。

「ん?」
それに気づいた亮が声を上げた。
「亮、あなたの体からフェロモンが出ている」
美喜が股間を抑えて足をパタパタさせ
テーブルに両手をついて向かいの亮にキスをした。
「ど、どうしたの突然」
「だからフェロモンが出ているんだってば、
私がキスをしたから周りの女の子たち亮に手を出せなくて
ムズムズしているはずよ」
美喜はそう言って誇らしげに周りをゆっくりと見渡した。
「昨日2人に輸血をしてから変なんだ。
力が湧き上がってくるような気がする」
亮はそう言って手に持っている500円
硬貨を親指と人差し指で折り曲げた。

「わっ!」
美喜は信じられないほどの亮のパワーを見て声を上げた。
「昔から古い血液を抜くと体が新しい血液作るため体の血液が
 綺麗になると言う瀉血(しゃけつ)療法と言うのがありますが
実際にその効果はないと言われています」
「なんだそうだったんだ、女性は生理があるから血液が新しくなって
男性より長生きすると聞いていたけど」

「ええ、ただ治療法の1つに血液を抜くと
肝臓に溜まったヘモグロビン中の
鉄分が減少し活性酸素を減らす効果があるそうです。
つまり肝臓の細胞破壊を
抑えるC型肝炎治療に効果があるとされているんです」

「へえ、難し話だけど何となく分かる」
「筋トレをして細胞を壊し、それを再生させる為に
成長ホルモンが分泌されるから血液が無くなった時
それを作る為の何らかのホルモンが作用される
可能性があるかもしれません。
たとえば女性の場合は生理が終わると
エストロゲン(卵胞ホルモン)が
分泌され卵子を作るように」

亮は自分の血液によって蓮華、
桃華を救えた自分の血液に
何らかのホルモンが入っているのでは
ないかと思っていた。

「私、今亮の猛烈なフェロモンを吸って
フラフラになっているんだから
 後で責任取ってね。じゃあないと
ナンパしてホテルに行っちゃうよ」
「はい、済みません。さて行きましょうか。
好きな物買っていいですよ」

亮は美喜と手をつなぎ合って田代悦子が店長のピートに入った。
「わあ」
美喜は好きな物を買って良いと言われたので
店内を嬉しそうに見て歩いた。
「こんにちは」
亮は悦子に声を掛けた。

「ああ團さん、印鑑と印鑑証明の用意が出来ています」
悦子はそう答えながら美喜の方を見た。
「あら、あの方モデルの幸田美喜さん?」
「はいそうです」
「お付き合いなさっているの?」