ホラー小説 地獄タクシーⅡ 八章 髪鬼 28 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

礼司は後の車に乗ると屡奈に指示をした

「屡奈降りてくれ」

「はい」

礼司はポケットから鬼のノブを取り出すと

取り付け

「寿々は何処に居る?」

「待ってください」

山野が寿々の電話をかけると

「寿々何処だ?」

「センター街から109に向って歩いている」

山野が礼司に

「109に向って歩いているそうです」

Cバンクの前で待っていろと言ってくれ一分で着く」

山野は寿々に

Cバンクの前で待っていろ一分で着く」

「一分?」

「ああ、一分」

礼司はエンジンをかけると

車が金色に光だして姿を消した


礼司の運転する車はCバンクの前に着くと

「えっ?」

山野が回りを見渡すと

「もう着いたんですか?」

「ああ、寿々は?」

礼司は山野の方を向いて言うと

「今電話をします」

「寿々今何処だ?」

「信号の反対側」

山野が見ると横断歩道の前に立っている寿々を見ると

寿々に絡んでいた二人の男を見かけた

「あっ」

山野が声を出すと

目の前を横切りデパートの方向から来る

車を飛び越えた男が見えた

「わー」

信号前に立っていた若者が声を上げた

「寿々行くぞ」

礼司がそう言って男を睨みつけると

二人は逃げていった

「や、夜野さん。凄い!」

「兄さんはもっと凄いぞ」

礼司は寿々の顔を見て笑った


車に礼司と寿々が乗ると

十時五十分だった

「どうするの夜野さん、もう時間が無い」

魔美が礼司の肩を叩いた

「ああ、とりあえず戻る」

車は浜田の車の後に着くと

浜田と由美と屡奈が走ってきた

「浜田、ひょっとしたらこっちでも戦ってもらうかもしれない、

 こっちの指示を頼む」

「はい」


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