獣医鷹子 38 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「だれ?」

「総理大臣」

「嘘、まさか。それより、

父がとても喜んでいたわ」

PGPSは世界的ヒットになりますよ


「素敵、私やります。私のお店


仁さんのグループに入れてもらえないかしら、

私はエステに力入れたいわ

それだけの資金できましたもの」

「うん、僕もCOCOのノウハウを

是非指導してもらいたいな。

ホステスのサービス、マナーなんか」



「ええぜひ。私、ずっと一人だったけど。

今回信頼できる仲間がいた事がすごく勇気がでたの」

「ジャパン電気がPGPS販売して

お父さんの特許で製造する

きっと成功しますよ。何せ僕のプランだからね」

「ブラックプランナー九鬼さん素敵よ

そして、私あなたに一生ついていくわ、命を懸けて

「そんな、大げさな」

「本気なんだけどな」亜子は小声で話した

2人は六本木ヒルズのエスカレータで上がると

「これから、お店に行きます。

時々COCOにも来てくださいね」

ええ、提携の件もよろしく。じゃあ、また」



「あら、迎えが来ているわ。ユウちゃん

亜子は手を振ってタクシーに乗った。

目の前には黒いツナギを着たユウが立っていた

「お疲れ様、仁、忙しかったわね。


朱美が喜んでいた」

「よかったな」



「そうか、さすが仁ね。

私一生ついていくから、命を懸けて

それって。どこかで聞いたような。


それより寝たい」

「だめよ、これから遊ぶから」

「充分遊んだろう」



「やだ、もっと面白いプランを立てて、

どきどきするやつ」

「わかったよ、次は香港だ」

「本当?」

「うん、鷹子の事件の解決にね」

「うれしい」

ユウが仁に抱きついた。

キスをしようとした瞬間、

回りでバイクをふかす音がした。

「あっ、みんな来た」



「おいおい、どうするんだよ」

「今から夜のツーリング」

「暴走だろう。この年で

暴走族かよ。それにスーツだぞ

「ツーリングクラブ極楽蝶

だってば、はいヘルメット

「はい、はい」

御神はヘルメットをかぶると

ユウの後ろに乗って走り出した。

翌朝の御神のマンション。

御神はカーテンを開けると


床には十数人の女性がざこねをしていた

「ユウはどこだ」足元に寝ている女性に話した。

「わからない」

「あ、そう」ユウの部屋に入った

「ユウいるか」ベッドの下に沙良が寝ていた



自分の部屋に戻ってクローゼット

を開けるとそこにユウが寝ていた

「ユウじゃあ、行ってくるから」

「ああ、墓参りね。私もいくわ」

「今日はいいよ。

それよりみんな起こして帰らせろよ。

今日は鷹子も行くって言っていたから」



「ああそうか。マンションの

前にバイク置いてあるからね。

気をつけて」

「うん」

御神が玄関のドアを閉めた。


つづく