獣医鷹子 29 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

高橋は運転席と助手席の2人をにらんで、

沙良のウエストに片手を回しピストルを

運転席に突きつけた、するとベンツは

左にウインカーを出しPAに入って行った。

「入ったよ」

「了解」



ベンツはトイレの前に止まり、

二人は手を上げて立っていた。

そこへ後から車で来た中村たちが車を囲んだ

「警察庁刑事部調査第3課課長中村です。

株券詐欺の容疑でお話を聞かせてください」

「何だよ。おら逮捕状もってるのか」

「いいえ、本日ベンチャー21を家宅捜査して、

偽株券を押収いたしまして、

その件でお話を伺おうと思いましてね」



「何の関係だ」

「石井さん、ベンチャー21の

斉藤さん知っていますよね」

「いや」

「そうですか、松尾会の系列組

なのに知らないんですか。

では任意ですけどそれと令状を取って

車の中を調べさせていただきます。

少なくともそこにあるお金の事は

聞かせていただきますよ」



パーキングエリアにぞくぞくと

パトカーが入ってきた。

中村と内田が平本が石井と

岡部を連れてパトカーに乗った。

「課長後はお願いします」

ベンツの中にはトランクが3つ入っていた。

10億くらいいあるかな」

「赤星さんお願いします、麻薬の方



「任せてくれ

「よし行くぞ」

内田と平本を残し

ヘリコプターは東京へ向かった。

帰りのヘリコプターの中で

沙良は泣いていた。

「どうした沙良」

「課長、極楽蝶がこんなに

役に立ってくれるなんて嬉しくて」

「あはは、そうだな、感謝しているよ」

「ねね、高橋さん

極楽蝶の合言葉知っている」

「知らない」

「命を懸けてって言うんだよ」

「本当?」



「彼女達は本気でやっているんだ」

「そのリーダーがユウなのか」

「そう、彼女のために

命懸けてるの、私もね」

「いつも明るい、セクシーな

女性にしか見えないけどな」

「今にわかるって」

「それを知っているのは、

私達と御神さんだけ」

「うん」


つづく