獣医鷹子 27 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「この世界ではよくある話さ」

「その特許持っている人は?」

「実際に新しく特許を取ったのは私だ。

アイディアだけもらってね」

「あら、かわいそう。

その人はどうなったのかしら」



「ああ、会社が倒産したらしい。

まあ10年以上の話だが私に責任はない。

この世界は強いものが、金を持って勝つ」

「そう」亜子は寂しそうにした

「どうしました。

何か気に障ること言ったかな」

「いいえ」

仁と亜子の父はジャパン電気の

社長室で話し合っていた

「本当にこれはすごい、


3PGPS。一緒に儲けましょう」

霧島社長は菊地治雄握手をした。

「社長この件はこの企画書に書いてあります。

絶対このとおりお願いします」

「わかった、おっ、これは」

「事実です、早急に対処を」



「このとおりすれば、いいんですね」

「そうです。よろしくお願いします」

社長室を出た2人は

「御神さん、ありがとうございます」

「いいえ、私も儲けさせていただきます


それに菊地さんの会社の役員に

いれていただきましたから」



「とんでもない、逆に御神さんが

仲間になっていただければ

100人力ですよ」

いえいえ、私など」

「亜子はホステスですけど


引退したら娘の事お願いします。」

「ええ、もちろんです」

「ありがとうございます。

いやー良かったこれで私達も

ひと安心だ。ははは」



「ちょっと待ってください。

勘違いでは?」

そこに亜子から電話があった
「やはり稲元は許せないわ」
「わかっている」


高橋とは雨が降る中、

麻布の交差点で斉藤の車を調べていた

「こっちの車にも何もありません」

「じゃあ、どこへ」

「あそこにもう一台いたの?」

同時に内田、赤星、平本が

ベンチャー21の事務所に


家宅捜査に入り、

金庫の中株券見つた。

高橋が署に戻ると中村が待っていた。

「おつかれさん、今家宅捜査入った」

「株券とお金は」

「株券は有ったらしいが

、金がない。それと麻薬も

そこへ、内田、赤星、平本が戻ってきた。

「お疲れ様です」

「斉藤たちは?」



「いま、生活安全課の人が

取調べをしてくれています」

「はかねーだろうな」内田は言った

どこで誰に渡したかだな

「駐車場でしかないな」

「チップシールで探しましょうか」

赤星が言った

頼む



「あーGPSでは見つかりませんね。


3PGPSで探しましょう

「それって?」

「御神さんが持ってきたシステムです」

パソコンの脇に有る赤いボタンを押した。

一分経つとコンピューターの画面が出た。

「見つかりました。日本です」



「わかっているよ」

画面がだんだん大きくなってきた

「移動中です、瀬田の近辺を走っています

もう一つが赤坂にあって移動していません

GPSと変わらないじゃないか」

「いずれこれの良さがわかりますよ」

そうなんだ



「ええ、今までのGPSに高さ低さを

プラスした3ポイントを衛星と短波と

FM波合わせたものがこのモニターへ

出て来るんです」

GPSとの違いは世界中どこでも

居場所がわかることです



「ヘリの出動依頼をしてくる」

中村が出ていった


「行くか」

「準備しましょう」

6人はコマンドタイプに着替えた


つづく