獣医鷹子 26 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

鷹子の携帯がなった。

「鷹子、六本木交差点あたりを

走っている黒のセルシオ探してくれ」

「まったく、もー」

鷹子は外に出ると

「ゴン私に力を貸して」

鷹子の目線が空に舞い上がった。



「コウちゃん、居たよ2台両方とも

246を渋谷向かって走っている」

「高橋246だ」

「はい」沙良はバイクに乗った。

高橋もバイクに乗った。

「沙良さん車は246を渋谷方面に向って

今六本木交差点。混んでいますから」

無線付きのヘルメットで話しをした



「了解」

「高橋さん、お金こっちの方には車がない」

平本が言った

「逃げた車だ、沙良止めてくれ」

「了解、かおり麻布の交差点の所で止めて」

「了解」

高橋が六本木警察を通り過ぎた時、

道路が渋滞していた。高架橋の入口は極楽蝶の

メンバーでふさがれていた。

逃げたセルシオは左側に車を動かす瞬間

高橋のバイクが横についた。


高橋は運転した男をガラス越しに

思いっきり殴った。沙良は助手席側から

ピストルを付きつけていた。

「みんなご苦労様、ありがとう

道路を閉鎖していた極楽蝶の

メンバーは去っていった。



亜子は赤坂の久保田事務所を尋ねた

そこ稲元と久保田が

テーブルへ座っていた。

「昨日の件だけどね、

君はどれくらい出資できるかね」

5億円はすぐにでも動かせます

でも直接は出資しないで、久保田先生に

お貸しするだけと言う事でいかがですか?」


久保田はしばらく考えたが

「解かった、そうしよう」

「はい、では」

亜子は久保田に5億円の小切手を渡した。

「いやー、ありがとう。助かったよ」


久保田の秘書が借用書と

念書を亜子に渡した。



久保田の事務所を出ると

亜子を稲元が追ってきた

「紀香さん」稲元は言った。

「はい」

「実は私あなたにずっと

憧れていまして、これを機会に是非。

それと、久保田先生の愛人の話は?」



「うふ、社交辞令ですよ、

私達の良いですよ。では個人的にでも」

「本当ですか」

「いいですよ、今からでも

ランチでもいかがですか?」

「おお、そうですか、ありがたい」

2人は日比谷公園に有るレストランに入った

「おお、こう言っちゃ失礼だが、

昼間の紀香さんは夜以上光輝いている」

「あはは、それってとても

微妙だわ。でもうれしい」

「そう言ってもらうとうれしいです。

ところで正直な話紀香さんの

今のスポンサーは?」



「いません、本当に」

「ほんとうですか?」

「はい」

「私にぜひ」

「考えておきます。

ところで稲元さんが社長になってから

何年になられました」


「8年かな、当時はまだ日本支社だったが

努力してここまでしたんだよ」

「すばらしいわ、でもシュスコ電気の

コンデンサーでしょ」

「ああ、あれはジャパン電気時代に

私が特許を持っているやつから買い取って、

シュスコ電気に持ち込んだんだ」

「いくらくらいで?」

「ああ、払っていないかな?

あはは」

「あら、ずるい」


つづく