獣医鷹子 22 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

ヨウコがメールを調べると

「赤坂に取引をする人がいるようです」

「どれどれ」

「私は仙台に住んでいる者ですが父が、

大きな株の取引があるといって、

今日、東京の赤坂の東京インへ行きました。

父は何度もこのような事で、

何度もだまされています。

どうか、助けてください」



赤坂のホテルへ行ってみます」

「私も行くわ」

高橋と池田は赤坂の東京イン向かった

ホテルに着いて喫茶室を見渡すと

ブローカーが集まっていた。

不動産の話し、システム商品の説明、

先物取引の説明が聞こえた

「いっぱいいるわ」


「うん、株取引は現金だからカバンを

見ればわかる大事に抱えているからね」

「どんな感じの人を捜せば」

「結構年をとっていて、東北訛りがある人だね

「いたわ、あの人。話しをしている相手

はやくざっぽい、テーブルに株券が乗っている」

「うん、隣り空いているからそばに行こう」


脇に座ると一人が熱弁を振るっていた

「今は3万5千円ですが、上場すると

80万円になりますよ、

とりあえず1万株でいいですか」

「はいわかりました。すぐに用意します」

東北なまりだった

「お泊りは?」

「取引は?」

「このホテルで」

「では現金と引き換えで株と交換いたしますから、

一時に岩瀬さんの部屋で良いですか」


「はい」

「ところで今晩の予定は」

「なにも予定ねーす」

「では今晩、一杯いかがですか。

いいとこお連れしますよ」

「ありがたいです。東京はあまり」

「ええ、危険なところ多いですから、

ところでこれは」男は小指を立てた。

「ああ、好きですよ」


「わかりました。7時にホテルのロビーで」

7時になると、ロビーに老人が待っていた

「いたね」

「うん、あの男達あやしい事務所に入ったそうだ。

赤星さんが追けてくれた」

男達2人が迎えに来ると、

銀座の寿司屋に入って行った。

「私達も入ろうか」

「ばか、高いぞ」

「私のおごり」


沙良は高橋の手を引いて入って行った。

そして3人が出ると会計をした

「3万円になります」

「そんなに」

「ごちそうさま美味しかったわ」

沙良はカードを出した

「おい、それブラックカード」

「うん」

思い出したバイクのメーカー

イケダの娘、池田沙良」

「ほら行くわよ」

その夜、御神は森岡とクラブ胡蝶で会った

森岡さん来週の金曜日シュスコ電気が


新製品の発表するそうです」

どんな商品って言ってました」

GPSだそうです」

GPSやっぱり、

製造法が盗まれていたんだ。畜生」

「だれか、怪しい人いますか

「ええ、昔、稲元の部下だった川野部長の噂が」

「そうですか。秘密にしますよ」

「大丈夫ですよ、信じていますから」


「森岡さんちょっと良いアイディア

があるんだけどね、聞いてくれます」

「なに」

「せっかく新商品開発したのに

もったいないでしょう。これ」

腕時計のようなものを森岡に見せた

「これ何に使うんですか

「3PのGPSのベルトです」

「ん、それってひょっとしたら」


それを聞いて森岡は驚いた。

「社長に会わせてください」

「んーわかった」

「プレゼンは得意ですから」


つづく

つづく