獣医鷹子 21 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「源太郎さんの件は?」

「これは事件だった」

「やっぱり」

「はい、やはりアマニタトキシン

吐しゃ物から出ました」

「はい、それで?」

「吐しゃ物にはドクツルタケじゃなくて


シロタマゴテングタケでした。


死亡率5090と言われるもので、

高齢の三沢さんは抵抗力が無く、

死に至ったと思われます」


「でも、急死に至らないわ」

「そうなの」

「うん、かなり苦しんだはず」

「さすが、鷹子先生です。その通りです」

「でも、目撃情報では1人で歩いていったのよね」

「そうなんです」

「赤星君、鑑識としての推理はどうだい」


「はい、まず考えれれるのは、

死亡推定時刻の午前6時から逆算すると

遅くても12時前に食べている、

食事をしたのが2名以上、

一緒に居た人がいたなら、

ビールを500mlを2人で2本を飲むには

30分から45分、鍋を作るのに30分つまり

午後10時頃と考えられます、

ただきのこの練り物を食べるタイミングですね。


そして、帰りの交通手段を考えると

12時半がタイムリミットです」

「待って。でもその訪問者は前もって

約束がしてあったはずでしょ」

「そうか、買い物か」

「はい」

「上京したのが11月5日死んだのは

11月7日早朝。上京してすぐ会う人物って」

「相当、親しい人物ですね」

「ええ」



「と言う事は、買い物をしたのは11月6日」

「変ね、もし魚や野菜を買うなら絶対うちへ寄るはずよ」

「じゃあ、訪問者が買ったと言う事?」

「そうか、夕方鱈を2匹買った人物を捜そう」

「でも、相手は用心深いわ」

「どうして?」


「包装紙や袋が見あたらなかったのよ」

「持ち帰ったわけ」

「そうですね」

「輪ゴム一個とセブンイレブンの袋だけ」

「駒込駅前のコンビニかしら」

「あそこはビール売っていない」


「売っているとしたら公園の前の源さんの

アパートの裏側のコンビニエンス」

「と言う事は相当土地感がある」

「うん」

「課長、捜査できる人は」

「赤星君と林君が当たってくれ」

「はい」


「それと、老人探偵団は協力しますから」

「お願いします」

「鷹子のにゃんこもね」

翌日の三課

「内田さん。斉藤たちは1週間前に

組を代わったんです丸山組から松尾会に」

「そうか、我々にはその情報が来ていなかったのか」

「おお、一致したぞ、埼玉の美女木、

文京区、練馬、大阪、金沢」

「5ヵ所か絞り込んだな」

「紙の方は時間がかかりそうだし」


「とりあえず近いところから入りますか。

潜入方法を調べてくる」

「平本行くぞ」

2人は出ていった

「課長内田さんをメンバーに

入れたのはこのために?」

「うんそうだ

「高橋、インターネットの掲示板で

スーパーイトーの株情報を調べてくれ」

「はい、ヨウコさんお願いします」

「はい」


つづく