獣医鷹子 19 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

中村と高橋が部屋に入ってくると

「新しい指令だ、みんな集まってくれ高橋君説明を」

「はい、今回は捜査活動です

ほう

「今、大手未上場企業のスーパーイトー

偽株が出回っています。

上場時には10倍で売れるといって」



「あのコンビニエンスストアーのグループ」

「そうです、ニッポン放送の株買収の

危機で持ち株会社を作ったけどね」

「でも、上場噂はいつもある」

「そうですよね。株のほとんどが

伊藤一族が持っているから」



「どれくらい出まわっている」

「判っているだけ10万株3億円です。

すべて丸山組の資金源らしい

「それは大変だ」

「俺たちはどうすれば良いんだ」

「その株券の印刷所を抑えなければ

ならいんですが、どうせ昼間印刷所を

調べても無理ですからね、

夜に潜入する事と地下に潜っている

可能性がありますから、ひょっとしたら

中国か北朝鮮かも知れない



そうか、紙だ」平本が言った

「そうです、証券は特殊紙なので納品業者を調べれば」

「赤星さん偽証券の紙調べてくれますか」

「了解」

「俺のほうは企業舎弟の印刷所を調べて見よう」

「お願いします」

「捜査には人が少ないなあ、課長」

「判って入るよ、でも人数が多いと


高橋君の秘密が漏れるからな」


「そうか、売人の方は」

「赤坂新橋ホテルで取引されています。

ただまだ被害届が出ていないので詳しくは」

「林さんインターネット掲示板・

スクリーンの主催者山形君にメール送ってくれる

これがアドレスとID」

「どんな内容ですか」


「夜だけ動いている。怪しい印刷所捜してって、

詳しくはこれ」

「それだけで良いんですか」

「あっ、それと林さんと池田さんの写真添付して」

「はあ」

「命令です、これから彼の担当はあなたですから」

「はい」

「スクリーンって数百万人が見ている掲示板でしょ」

「はい、ここだけの話しだけど、

彼とネットスパイを作ったんです」


「ところで誰が指示を出すんだ」

「僕です」

「そんな、素人には見つからないよ」

「そんな事無いですよ、

一時間後見ていてください」

「ああ」

「この課は秘密多いですね」


「俺は企業舎弟調べるわ」

平本はパソコンの電源を入れた。

「内田さん、舎弟のファイル開いてください」

池田が言った

「おお、もうできているな」

「はい」

「平本出かけるぞ」

「はい」


「ちょっと待ってくださいメールきました」

全国に32ヵ所あります」

「本当だ」

「舎弟リストと照合してください」


つづく