獣医鷹子 15 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

「あはは、そうだな」

「仁さん、課長と親しいんですか?」


高橋が仁に聞いた

「あれ。知らなかったのか?

俺と鷹子はいとこ同士で

昔から鷹子の幼馴染の耕治の事知っているんだ」



「そうよ、中村警視の秘密、

私知っているから」

「えっ、何ですか?」

沙良が聞いた

「やめろよ、鷹子」

中村は照れて言った。

そうか、すると鷹子さんが中心にいて

関係図が出来上がっているわけですね、

僕も卵々亭にはお世話になったし


高橋は納得した



「そうだよ、鷹子は女王様さ」

「あの加藤め、絶対許さないぞ。

損害賠償とってやる」

「なあ、鷹子。ウインザーマンションは

松尾会が資金出している。危ないから、

これ以上首を突っ込むな」

「やだよ。動物たちの幸せを取り戻すんだから

「わかった、とにかく加藤の金のあるうちに

裁判を起こして請求しろ、住人が喜ぶ


そうだね

「ああ、弁護士。腕のいいやつ紹介するよ」

御神が言った。

鷹子は御神をにらんだ。

「わかった、弁護士費用俺が出す」

「ありがとう、仁」

「鷹子、実は加藤の耐震偽造で

僕たちも内偵していたんだよ」

「そう、じゃあ奴らを締め上げて」


「ああ、あの5人に加藤との

関係はいてもらうよ」

「ありがとう」

ジャパン電気の一室

森岡に御神から電話がかかった

「森岡さんお久し振りです、

電光社の御神です」

「やあしばらく」

「今夜食事でもいかがですか」

「やあ、今度もお願いしようと思っているよ」

「新人の紹介も兼ねて和食でも」

「いいね」

「じゃあ。今夜7時に」


「かおりちゃんりりかちゃん、今晩食事しよう」

仁は二人に向かって言った

「えっ、本当ですか?うれしい」

4人が入ったのは、

銀座の蝶屋という和食屋だった。

「わあ、すごい。蝶屋だ」

かおりが言った

「うん、毎日予約でいっぱいの

ところですよね」

「私も知っていますよ、ここは有名ですね」


森岡が嬉しそうに話すと

いらっしゃいませ」女将の美由が言った



「個室お願いします」

「かしこまりました」

「予約要らないんだ」

「そうみたいだね」

美由はそっと御神のお尻を叩いた

「始めまして、小池かおりです」

「大原りりかです」



「おお、美人だね。2人とも」

森岡が言った。

「ありがとうございます」

2人にはお土産があるんだ。

うちの化粧品SS-Ⅱ」

「わあ、ありがとうございます」

「でもジャパン電気さんが

どうして化粧品なんか」



「あはは、うちもシャープさんと

同じで元々は化粧品から始まったんだよ」

「そうなんですか?」

「高級基礎化粧品だ。高いんですよ。

クリームが1瓶2万円近くしますものね」

「はは、高いね。うちは国産コラーゲンでは

品質がトップだからね」

「そうなんですか」



「ええ、私どもはコラーゲンを

色々な化粧品メーカーに出しているんですよ」

「森岡さんそれは知らなかったな」

「そうでしょう。うちの隠されたドル箱です。


SS-Ⅱは中国でも売り上げが伸びているんですよ」

「そうですね、中国の富裕層は半端じゃないから」

「森岡さん。今度安く譲ってください」

「ああ、いいよ」



「よかった。広告代理店に勤めた役得」

「おいしい、和食も食べられるし」

「うんうん」

「森岡さん次はいい女のいる所に行きましょう」

御神は森岡の耳元でささやいた。

「おおいいね、でもりりかちゃんと

かおりちゃん充分いい女だよ」

かおり、りりかと別れ御神と森岡は

銀座のクラブ胡蝶に入った。

奥にはグランドピアノがあり、


ショートヘアの歌手がブルースを歌っていた。

「いらっしゃいませ」

女性黒いスーツを着た女性が言った

「すみませんVIPルームお願いします」


つづく