獣医鷹子 14 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

しばらくすると、5人の男達が


工場に戻ってきた。

「ななんだ、この猫は」

猫達は数メートルある鉄製の門を

小さな手で引っ掻いていた


「こら!、あっちへ行け」

その中に特に大きな白と黒の猫が

中心にいて大きな声で鳴いて

男達をにらんでいた。

男達が鉄扉を開けても猫たちは

そこに留まりひたすら

「ニャーニャー」となき続けた

「ここは奴らの巣かもしれないな」

「そうですね」


男達は鷹子の所へ近づいた

「さて、姉さん。頭は冷えたかな」

「冷えてますよ。こんなに寒いから

「あのな、普通の女なら泣きわめく

小便こぼすくらいびびるんだよ。

お前は、やはり痛めつけなきゃ

わかんねえみたいだな」

そう言って鷹子の顔を叩いた。

「痛!」

「ユウさん、男が入って

いきました。助けないと」

「大丈夫、今着く」

極楽蝶のメンバー5人の

前に御神とユウが着いた

「さて、ユウ入りますか」

「はい」



御神が鉄扉を蹴破ると猫たちは一斉に

工場の中に入り御神たちはそれに続いた

男達は振り返っていった

「誰だ」

「関東レディース極楽蝶推参」

ユウが言った

「なんだお前達は」

麗菜は男達の後に回り

鷹子の手足を自由にした。


「ありがとう」

鷹子は仁の所へ行ったすると

男達は次々にナイフを取り出した。

「やる気」ユウは構えた。

「ちょっと待って、私がやる」鷹子が言った。

「大丈夫?」


「あはは、大丈夫だよ。

鷹子に竹刀を持たせたら、

やつらひとたまりも無いさ」


御神は竹刀を鷹子に渡した

「かかってらっしゃい」

鷹子は竹刀を構えた


鷹子は一瞬で男達の持った

ナイフを叩き落した。

「あいつの得意技、籠手」

「なるほど」

「ユウこれからが見ものさ」

鷹子は竹刀で男の左目突いた、

男は右に交わすとそのまま左耳を叩いた。

男は耳を押さえて倒れた。


そして5人の男は耳を押さえて、

うずくまっていた。

「凄い喧嘩なれてる」

ユウは言った。

「だろう。大学女子剣道の

チャンピョンさ」


耳を押さえて倒れている男達に

後ろから駆け寄った沙良が

「私の出番ですね」そう言って

男達に手錠をはめた。

「拉致監禁罪の現行犯ね」

「おっ。沙良」ユウが言った


「鷹子、大丈夫か?」


そこへ中村が歩いてきた

「うん、コウちゃん逮捕しちゃって」

「あはは、過剰防衛になる所だぞ」

「大丈夫よ、やつらナイフ持っていたから。

役に立たないけどね」


「御神さん、連絡ありがとうございます」


中村が言うと

「早かったなあ、手を出す暇が無かった」

二階窓から高橋が首を出した。

女王様に手を出すやつは

許せないからね」御神は笑った


「ありがとう、仁。猫ちゃんたちありがとう」


鷹子は次々に尻尾を立てて

出て行く猫たちに手を振った。

「こうちゃん、あの中にゴンの子供が

いるんだって、ごえもんの兄弟」

「おお、ここにまでゴンの

子供が?あいつすげーな」

最後に出て行った大きな白と黒の猫が振り返った

「あっ、あの子がごえもんの兄弟だ」鷹子が微笑んだ

「おつかれさまです」


高橋が御神に言った

「久し振り、光一。あはは、沙良」

御神が言った

「きゃー」

ユウと沙良は抱き合った

「ええ、2人知り合い」

「そうよ。は極楽蝶元親衛隊」

沙良は高橋に言うと

「えっ、沙良って

極楽蝶のぬんちゃくの達人?」



「知っていたの。うれしい、

私は覚えていたけどね、

始めて高橋さんをみた時」

気がつかなかった。

昔会った時は白い特攻服を着ていたろう」

「あはは、そうか」

「あら、これで勢ぞろいかしら」

鷹子は皆を見回した


つづく