獣医鷹子 2 | 渡夢太郎家の猫

渡夢太郎家の猫

2008年 3月に蘭丸の2度目の子供ができました
これで、我が家は9匹の猫です

御神は店を出るとメガネ

を掛け帽子をかぶり

「雨かちょうどいいな」

空を見て言った。

そして先に止まっている

黒い高級車にユウと乗った。


「九鬼さん、ありがとうございます。

担当の森岡と申します」

「状況を教えてください」

「はい、事件が起きたのは、

午後5時10分。お嬢さんの名前は

イリヤさん、年齢は25歳。

場所はロイヤルホテル1100号室から

居なくなりまして、

バスルームに血痕のあとが」


「家族は」

「両親は経済産業省の

晩餐会に出席して」

「お嬢さんは招待を

受けていなっかたのですか?」

「いいえ、具合が悪いと

いって休まれていて」

「わかりました、

現場見せてください」


ホテルの部屋に着くと、

御神は部屋を調べた。

「ユウ、あったぞ」

仁はトイレから叫んだ。

「ユウ、集合かけてホテルの

周りに待機すぐだ」

「はい」


御神は携帯電話を持って


電話をかけた。

「もしもし、おばさん?

仁です。鷹子いますか」

「はいはい」

電話の向うで鷹子を

呼ぶ声が聞こえた

「はい、鷹子です。

しばらくですね」


「頼みがある、

人探しだ。急ぐ」

「はい」

「銀座、ユニバーサルホテル

近辺でラム肉の臭いがするやつ」

「えーそれだけ、ちょっと待って」

「雨が降っているぞ」

「うん」


鷹子は窓から手を出し、手を濡らした。

赤いお守り袋を持つと

「ゴン私に力を貸して」

そう言って鷹子は目を閉じた。

御神はホテルを出ると右に曲がり

ガードをくぐってすぐの薬局の

前に止まった。

その前には黄色い

ワゴン車が止まっていた。


「ここですね。森岡さんこの薬局です」

仁は言った

「こんな近くですか」

「いや、たぶんとなりのホテルです」

「えっ」

「チェックインを調べてください、外人ね」


森岡たちがフロントで聞くと

すぐに返事が返った

「いました、モハメッド・ラシード」

「そいつですね」

「1203号室です」

その時、仁の携帯が鳴った。


「いた、知ってる猫ちゃんがいたの

時々肉をもらっていたんだって。

天明小学校の前に止まっている

車の中に3人いる」

「猫ちゃん車のナンバーわかるか」

「失礼ね。読めるわよ」

「じゃあ、部屋には誰もいないな」

「森岡さん突入してください」


警察隊が突入した。

部屋にはテレビを見ている

イリヤ以外誰もいなかった

「ユウ、行くぞ。天明小学校の前だ。

ナンバーは足立500・・・」

「はい」

スーツ姿の御神と黒の皮の

ツナギを着たユウは外に止めて

あったバイクに乗った。


「ユウどこだ?」

ヘルメットのマイクで話した。

「移動していた。

とりあえず海に向って」

「了解」

「見つかったわ。晴海方面」

「OK」


2人の2台のバイクが

晴海通りを走った

「確保したわ」

「了解」

2人が勝鬨橋を渡って

すぐのマンションの前がついた時、

ラシードら3人はフルフェイスの

ヘルメットをかぶった女性達に

取り押さえられていた。


「じゅん、ゆみ、かな。ご苦労様」

無言で女達は去っていった。

その後にパトカーがついた。

「ありがとうございました」

森岡が言った。


つづく