膵臓がんを発症した人は口腔内に細菌、とくに真菌(カビ菌)が多い。今年秋にニューヨーク大学が発表した研究は衝撃的というしかありません。
真菌については、ヒトの皮膚の表面に常在していることが多いカンジダ属とペットの体毛に多く常在するマラセチア属が関連していることが確認できたとのこと。カンジダ属は、膣などヒトの性器の皮膚炎、マラセチア属はワンちゃんなどペットの皮膚炎をしばしば起こすことが知られています。
なぜそんな「菌」が口の中に入ってしまうのか?あなたは「背中が痒い!」などと、掻いたその手で、スナック菓子やおマンジュウを食べたりしていませんか?室内で「ワンちゃん、かわいい!」と、抱っこしたその手で同様に食べていませんか(少数派のはずですが…)。
職場では、そう簡単に「背中を搔く」など、ご自身の体を触る場面はほとんどないはずですが、コロナ禍で、リモートでのご自宅での仕事が増え、「真菌と濃厚接触」する場面が急増したと思えます。
タバコやお酒、食などによって引き起こされる「生活習慣型」のがんは、20年、30年といった長期の積み重ねによるものが大半ですが、20代半ばで発症される例もある子宮頸がんが示唆するように、「感染型」のがんは、5年、さらには3年といった、とっても短期の期間での被ばくによって引き起こされる恐れがあります。
コロナ禍明けの2023年以降、この国の膵臓がん、とくに若い人の膵臓がんがとっても増えている気配があります。もしかすると、「大爆発」の予兆かもしれません。「3時のおやつ」に代表されるように、日本はおやつ文化が盛んな国ですが、くれぐれも注意したいものです。
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CancerWatch日本語版創刊号36ページから
米ニューヨーク大学(NYU)グロスマン医学部のRichard Hayes氏らによる研究で、歯周病に直接関係する微生物も含め、27種類の細菌や真菌が膵臓がんリスクと有意に関連し、膵臓がんリスクを3倍以上高めることが、新たな研究で示されました。
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ヒトの皮膚(とくに膣など性器)に多いカンジダ真菌とペットの体毛に多いマラセチア真菌が主犯か
解析の結果、口腔内歯周病菌のうち、4種類が膵臓がんリスクの増加と関連していることが明らかになりました。また、細菌叢全体を対象とした網羅的解析では、8種類の細菌種が膵臓がんのリスク低下、13種類がリスク増加と関連していることが示されました。真菌では、カンジダ属とマラセチア属の計4種が膵臓がんリスクと関連していました。
(解説)若い世代の膵臓がんの大半は「感染症」の疑いが濃厚に
今回の研究は、大規模な集団から比較対象群を抽出し、精緻な比較観察研究を実施した内容であり、高いエビデンスを有していると考えられます。本来、がんになりにくいはずの若い人の膵臓がんの多くは、子宮頸がんなどと同様、「感染」によるものとの疑いが濃厚になりました。
CancerWatch日本語版 2026年1月号目次
新型コロナワクチンが免疫療法の効果を大幅に改善する!? 大規模治験開始へ
エンハーツ、さらに飛躍
切除不能HR+/HER2低発現・超低発現乳がん向け一次治療として承認取得
切除不能HER2陽性乳がん向け、パージェタとの併用で一次治療として承認申請
高リスク早期HER2陽性乳がん向け周術期療法、カドサイラより優位の治験結果
切除不能HER2過剰発現の非扁平上皮非小細胞肺がん向け一次治療として第三相治験開始
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ベージニオの2年間の補助療法が高リスクHR+/HER2-早期乳がんの生存期間を改善
手術不能のHR+/HER2-乳がんの二次治療向けにHER3標的の新薬の治験
キイトルーダの対象とならないトリネガ乳がん向け抗TROP2抗体薬、トロデルビを上る治験
未治療の切除不能トリネガ乳がん向けトロデルビの第三相治験結果
乳がんの頭皮冷却、タモキシフェン単剤療法継続の患者は期待薄の恐れ
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最強がん、膵臓がんを克服へ!世界から相次ぐ最新治験、研究の報告
世界初、オートタキシン阻害剤(肺線維症治療薬)による標的治療の第一相臨床試験
「長期兵糧攻めで倒す!」、東京科学大、九州大、東京大らによるビッグプロジェクト始動
「線維障壁を破壊せよ」、岡山大と東北大が共同研究を発表
オーストラリア最大のがんセンターが「免疫療法の開発、加速させます」 P34
予防が最優先、「口腔内に真菌を有する人はリスクが3倍以上!」の衝撃研究 P36
世界最高峰のがん病院から「膵臓がんの正体と膵臓がんワクチンの進展度!」
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大注目、イベルメクチンと免疫療法併用のトリネガ乳がん向け初治験、中間解析
大注目、世界最高峰のがん病院から「砂糖入り飲料が大腸がんの転移促す恐れ」
驚き、アスピリンが約4割の大腸がんの再発リスクを大幅に引き下げる
エンコラフェニブ、進行大腸がんの一次治療として国内承認
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切除不能肺がん向けタグリッソと化学療法の併用、単剤よりOSを大幅延長
抗PD-1抗体薬デミムブラ、進行胃がん向けに承認申請
抗PD-1抗体薬キイトルーダ、PDL-1発現に関わらず再発卵巣がん向けに承認申請
手術不適格な局所進行(ステ2~3)食道がん向けにウイルス製剤と放射線治療の併用報告
再発・転移性扁平上皮頭頚部がん向け、キイトルーダとドセタキセル併用、全奏効率74%
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