ベルトコンベア…、そうですね。
以前にとりあげたことのある、検査結果は乳がんでした…さん、昨日(15日)更新されたブログで、「医師にとって目の前の患者は多くの患者の一人かもしれない…。でも患者は唯一無二。ベルトコンベアのような治療は悲しい…」などとつづられています。
目の前のがん患者は、受け持つ何百人か千人以上の患者の一人にすぎず、ガイドラインに沿った治療を機械的に患者に押し付けるだけ。ヒトというより、ベルトコンベアに乗った「モノ」扱いと感じられる患者さんが少ないと思われます。おそらく、日本で行われている医療全体において、同様の実感をされている患者さんが多いと思えてなりません。
ニューズウィークが毎年発表している「世界最高のがん病院」では、米国は当然ながら、韓国の医療施設が数多く上位にランクインしています。この両国の医療体制で最も特筆されるのは、「患者が医師を自由に選べる」ことです。
初診の段階で紹介状など必要なく、「これは」と思わせる医療施設で、乳がんであれば、乳がんの担当科の数人、大きな施設であれば、10数人の医師の顔写真付きのサイトにすぐにアクセスでき、治療歴や得意分野、さらに趣味なども閲覧できます。実際に「受診」につながるかどうかは、医師の忙しさ(受け持ち患者の多さ)やタイミングによりますが、とにかく「間口の広さ」は、日本の旧態依然の医療とは天と地ほど差があります。
そして治療や付随する説明に納得できなければ、「途中で替えることができる」(受診の前にそうした説明を受けます)…。
当然、競争原理が働き、医師が切磋琢磨し、レベルの低い医師は淘汰されます。
悪平等がはびこる日本の医療は、時代遅れ。米国や韓国(ニューズウィークの対象外ですが、中国の医療も…)のような、「患者が医師を自由に選べる時代」に早く到達してほしいものです。
向日葵さんのすばらしい記事に拍手。