遺体写真のアップ、状況によっては…、勝新太郎さんは〇も、この若きボクサーさんは | 2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 急死されたプロボクサーの遺体写真が、一時、関係者によってX(旧ツイッター)にアップされた(削除に)ことが物議を呼んだとして、一昨日(25日)のヤフーニュースに流れています。

 

 亡くなられたのは、坂間叶夢(さかまかなむ)さんという方で、今月17日、予定されていた試合の直前に20歳の若さで亡くなられた。死因は明らかになっていませんが、無理な減量が引き金になったとの見方が出ています。

 

 ご遺体の写真は通夜で撮られたとのこと。実は、「通夜の遺体写真」については、私は強く印象に残っているものがあります。

97年に、「下咽頭がん」で亡くなられた勝新太郎さんのご遺体で、確か、写真誌「フォーカス」が掲載したものです。

 奥様の中村玉緒さんが、笑みを浮かべながら、参加された方々にお酌をしている中、その真ん中で、勝さんがどーんと「ふてぶてしく寝ている」かのように映った写真です。

 

 「がんで死んだのに全然やつれていないな」という参列された方々の感想が記事に挿入され、思わず、くすっとした記憶があります。

 65歳とかなり若い死でしたが、銀幕の大スターの最後の名演かのように見え、笑顔の中村珠緒さんが花を添えた、ほっこりさせられた写真でした。

 かつての日本の葬儀は、亡くなられた方の「新たな生に向けた旅立ち」を祝う儀式ととらえられ、まさに「お祭り」として、古代では1週間、数百年前に省略化して、「夜通し」で祝っていました。

 

 功成り名を遂げた、「がんなのにやつれていない、威張っている」かのような勝新太郎さんのご遺体写真は、見る側をまったく暗い思いにさせないものでしたが、20歳という「道半ば」、無念の死を迎えたボクサーさんの遺体写真は、ちょっと…です。