コレステロール、膝軟骨、免疫ケア…、機能性表示食品は「がんの自由診療」そのもの、今ごろ緊急… | 2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 昨日(26日)、自見・消費者庁担当大臣は、小林製薬の紅麴サプリの健康被害問題を受け、現在、約7000品目に上るという「機能性表示食品」すべてについて、緊急調査することを決めたと発表しました。

 

 「薬」は、動物実験やヒトへの治験などを重ね、結果や研究論文が学会などで公表され、「有効性や安全性」について第三者の検証を経た上で、当局(米FDAや日本の厚生労働省)が承認したもの。

 「トクホ(特定保健用食品)」は、体の生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(=国が承認した成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品。販売するには、食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受け、許可が必要。

 一方、「機能性表示食品」は事業者の責任で科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示して、消費者庁に届け出された食品。 

 

 つまり販売する側が、「効く、効く」と言いっぱなしで消費者に販売できる食品(実質的にほぼ全てサプリメント)ということです。届け出の必要があるかないかだけで、実質、「がんの自由診療」と同じ類いといえます。こんな商品が認められてしまったのも、「企業団体献金」が続いているから…、でしょうね。

 

 紅麴など、「コレステロール値が下がります」、さらに「膝軟骨に効く」、「免疫ケア」、近年、テレビCМで多くを占めるようになったのが、「機能性表示食品」のCМです。とくにBSは顕著で、「30分番組」で宣伝している商品まであります。

 

 今頃、「緊急調査」…、遅すぎるというか、アリバイ作りですね。自己防衛しましょう。