「オプジーボ含め1か月で300万円超」!「原発不明がんかも」?森永卓郎さん、迷走しつつ… | 2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 昨年(2023年)末に「ステージ4のすい臓がん」を公表された森永卓郎さん、迷走しつつある感じです。

 「ファーストからサードオピニオンまで一致していた」という抗がん剤治療(まちがいなく最新の標準治療のはず)を受けたものの、「死ぬ思いをした」ため、中断。

 

 その後は「体が元気になる新薬」で体調を戻し、「オプジーボ治療を受けています」。先日も指摘しましたが、世界に名をとどろかせた免疫チェックポイント阻害薬、オプジーボはどのような形であれ、すい臓がん向けには承認、保険適用に至っていません。従来の標準治療より、「有意に優れている」というエビデンス、証明が出せていないためです。

 ただ安全性については、他の部位がん向けで一定のエビデンスが出ているため、「完全には寄り道ではない」と指摘しました。

 

 ただ一昨日(29日)にラジオ出演された森永さん、「1か月で治療費が300万円超えた」と仰ったとのことで、オプジーボを最低2回、遺伝子パネル検査を含め、ほぼすべて「自由診療」で治療を受けていることが想像できます。

 

 遺伝子パネル検査では、すい臓がんにとっても多い遺伝子変異が確認できなかったとのことで、担当された医師は「原発不明がんかも」との診断だったとのこと。いろいろな先生の声を聞かれているようですが、「ファースト~」の診断を最優先してほしいものです。きっと多くのクリニックや健康食品会社から「これが効きます!」という売り込みが届いていると思われますが、寄り道は命とりになりかねません。