昨日(9日)流れた八代亜紀さんの73歳での若すぎる旅立ちは多くの日本国民を驚かせましたね。
八代さんは、昨年8月に「膠原病の治療のため」として休養を表明。わずか4ヵ月後の訃報だったためです。
八代さんは「皮膚炎」という、稀な種類だったようですが、「膠原病」自体はよく聞く病気で、共存しながら、長期の治療を続けている方が多くいらっしゃいます。
自己免疫疾患の一種のため、「免疫抑制剤」を使用するのが通常ですが、最も警戒される副作用が「間質性肺炎」です。
「間質性肺炎」は、ウイルスや細菌などが肺の中で急速に増殖する一般的な感染性肺炎とは全く異なる病気です。肺胞(間質)の間に炎症がじわじわと広がる疾患で、本来は免疫機能が働いて炎症を抑えてくれるはずが、免疫抑制となっている方はその機能が働かず、炎症が広がり続け、「うまく酸素がとりこめにくくなり」、最悪、「死」につながります。
八代さんの場合、この間質性肺炎が急速に進行、つまり「急変」によって亡くなられたようです。
免疫抑制は、抗がん剤治療中のがん患者さんにおいてもしばしば起きる症状であり、やはり「間質性肺炎」への警戒が必要です。もちろん、「感染症による肺炎」も警戒のほどを。
「ワクチンの影響」という見方もあるようですが、3年あまりのコロナ禍によって、多くの日本人の免疫機能になんらかの異変が起きていることは疑いありません。今年の課題は、「死なないこと」ですね。
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