「転移を伴う子宮頸がん」、しかも難治性の高い小細胞がんと闘病中の居原田麗さん、直近のブログで「CT検査で腫瘍縮小、腫瘍マーカーが大幅低下」を報告されています。もしかすれば「アブスコパル効果」かもしれません。
「アブスコパル」は、「アブ=遠く」「スコパル=狙いを定める」をつなげた造語で、局所療法であるはずの放射線治療の効果が、遠くの病巣にも効果を及ぼす現象を指します。
この現象は約100年前から知られており、1950年代に「アブスコパル効果」との名称が正式につけられました。
腫瘍がバラバラと複数に及ぶ転移がんに対して、ピンポイント放射線治療のトモセラピーは効果が薄いとされてきましたが、まかか…かもしれません。
アブスコパル効果は、ステージ4がん患者さんにおいてしばしば起きる奇跡的現象です。まあ、「しばしば」なら「奇跡」とはいえないかもしれません。がんが再発、さらに進行しても、放射線治療は「再びトライする価値あり」といえるかもしれません。
「学界に報告できる」症例を引き起こしたかもしれませんね。お大事に。