アブスコパル効果!?居原田麗さん、腫瘍縮小、腫瘍マーカー大幅低下、放射線治療は… | 2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

2人に一人が患う!生死に直結!がんの情報は最新が必須です…「月刊がんでも生きる」を発行するヒデさん日誌

日系報道機関、経済通信社トムソンロイターを経て情報会社営み
つぶやき中。英語と中国語はやや自信。がんや健康問題を15年以上、取材、出版物多数。海外、エビデンスを重視した最新情報満載の「月刊がんでも生きる」を発行中。ウォーキングなどがんの非薬物療法も探求。

 「転移を伴う子宮頸がん」、しかも難治性の高い小細胞がんと闘病中の居原田麗さん、直近のブログで「CT検査で腫瘍縮小、腫瘍マーカーが大幅低下」を報告されています。もしかすれば「アブスコパル効果」かもしれません。

 

 「アブスコパル」は、「アブ=遠く」「スコパル=狙いを定める」をつなげた造語で、局所療法であるはずの放射線治療の効果が、遠くの病巣にも効果を及ぼす現象を指します。 

 この現象は約100年前から知られており、1950年代に「アブスコパル効果」との名称が正式につけられました。

 

 腫瘍がバラバラと複数に及ぶ転移がんに対して、ピンポイント放射線治療のトモセラピーは効果が薄いとされてきましたが、まかか…かもしれません。

 アブスコパル効果は、ステージ4がん患者さんにおいてしばしば起きる奇跡的現象です。まあ、「しばしば」なら「奇跡」とはいえないかもしれません。がんが再発、さらに進行しても、放射線治療は「再びトライする価値あり」といえるかもしれません。

 

 「学界に報告できる」症例を引き起こしたかもしれませんね。お大事に。