私は、青春時代をすごした70年代後半から80年代が、邦楽、洋楽とも、本当の黄金期だったと確信している。とにかく、数限りない名曲が次々と世に出ていた時代だった。
「うらやましいくらい、すごい時代だったことはわかってきました。でも、2000年代だってゼロじゃないでしょ。なにか推薦してください」という、隠れ読者さんのkyouto girlさん(たぶん本名じゃないですよね?すんません、今回のブログはほとんどこの人向けです)のリクエストにお答えし、何曲か、これからとりあげます(たぶん、毎週末のいつか)。
最近では、カナダの女性シンガー、カーリー・レイ・ジェプセンのコール・ミー・メイビーが群を抜いていると感じています。これ、70~80年代なら、まちがいなく「コール・ミー・ベイビー」でしょう。
「親愛なる人よ、電話が欲しい!」といったニュアンスです。ところがベイビーをメイビーに置き換えるだけで、まったくニュアンスが異なってしまう。
「たぶん、電話してくるわ」、意訳すれば、「たぶん、ひっかかるわ」といったところか。
街の小さなバンドのボーカルを務める女の子が、イケメンさんに恋心を抱き、どうやったら、「軽ーい」のりで、ゲットできるか、思案する。そして「まあ、ひょいと携帯電話の番号を教えてあげたら、いちころよ」と作戦を立てる。
熱愛、純愛だと、失敗した時の傷が大きすぎる。軽く、ソフトに恋したい。こんな「男の子化」した、今風の「軽ーい」女の子を主人公にした作品といっていい。ただし「男の子」なので、「獲物を捕る」というハンター精神も旺盛。彼女は首尾よく、「ハンティング」に成功したのでしょうか(最後の「落ち」も秀逸)。
女の子が「男の子化」するという、最近の世界的な風潮をうまく描いたカーリー・レイ・ジェプセンは、この作品に限れば大天才。昨年来、世界的なメガヒットを続けているのもうなずけます(米国でも、今月前半まで9週連続トップに)。
残念ながら、昨今の邦楽界では、こんな大天才におめにかかることはありません。ついでにいえば、なんでこのコール・ミー・メイビーが、日本でもっとブレークしないのか(FM各局さん、ヘビーローテすべきでは?)
ということで、シンプルなリズムで、今風の女の子の恋愛(作戦)を、約3分間でぎゅっと濃縮したこの曲は、70~80年代の名曲に劣らない、名作と推奨いたします(こんなところでよろしいでしょうか?kyouto girlさん)
ちなみにこのプロモーションビデオは、ユーチューブでの音楽ジャンルでの視聴最高件数(まもなく3億件に)を更新中とのこと。音楽ファンでまだ観ていない人はモグリかも。