インポートブランドのPRとして働きつつ、おしゃれ美ジョガーとして

女性誌のランニング特集には欠かせない存在だったうだちゃんと、

WEBマガジンのファッションエディターを務めつつ、

70名以上の仲間を集めた駅伝部を組織していた私。



ふたりとも、走り始めたことで世界が広がり、魅力的な仲間に出会い、

すっかりランニングの虜になっていた。



PRと編集、それぞれの仕事はもちろん大好きだし、満足している。

でも、自分たちの人生を変えてくれたランニングの魅力、楽しさを

もっとたくさんの人たちと分かち合いたいし、伝えたい。

そんな気持ちを胸に秘めながらも、

時を待っていたふたり。




2010年1月20日。

駅伝部の練習会で外苑を走りながら、どちらからともなく言いだした、

「私、大会をやってみたいと思ってるんだ」

の言葉に

「私も!」

という声が重なった。




そして2010年2月2日。

表参道のAoビルの中のカフェで、二人きりの作戦会議。

まずはお互いの頭の中にある野望、夢を全部打ち明け合った。

話せば話すほど、考えていること、目指していることが同じ。



「走ることで人生が変わった。この楽しさを、もっとさくさんの人とシェアしたい」

「大会に出たくても、ラン人気が高まり過ぎてエントリーできる大会がない」

「既存の大会って、男子目線ばかりで女性にうれしいサービスが少ない」

「大会の参加賞って、もっとどうにかならないもの?」

「出たい大会がないなら、自分たちで大会を作ろうよ!」



この思いつきには、絶対仲間達が共感してくれるはず。

すべての人にとってハッピーな大会が作れるはず。



早速その翌日に、うだちゃんが共感してくれそうな仲間たちにメールを送信。


思ったとおり、みんながその思いつきに共感し、

一緒に作りたいと言ってくれた。



この大会計画は、そんな風にして始まった。



written by kiriko kageyama