「職場に行くのがなんとなくつらい」
「周りに気を遣いすぎて疲れる」
「頼まれると断れない」
そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
特に真面目で責任感が強い人ほど、「いい人」でいようと頑張ります。
頼まれた仕事は断らない。
困っている人がいたら助ける。
自分が我慢すれば丸く収まる。
周囲との関係を壊したくない。
そんな優しさや気遣いは、とても素晴らしいことです。
しかし、その「いい人」が行き過ぎると、いつの間にか「都合のいい人」になってしまうことがあります。
いい人とは、自分も相手も大切にできる人です。
一方で、都合のいい人は、自分を後回しにして相手を優先し続ける人です。
例えば、
本当は忙しいのに仕事を引き受ける。
断りたいのに笑顔で引き受ける。
納得していないのに何も言わない。
不公平だと感じても我慢する。
こうしたことが積み重なると、周囲はそれが当たり前だと思うようになります。
そして本人だけが疲れていくのです。
相談を受けていると、
「私さえ我慢すればいいと思っていました」
という方がとても多くいます。
でも、我慢し続けることは解決ではありません。
むしろ心の中に不満が蓄積されていきます。
最初は小さな違和感だったものが、
「なんで私ばかり」
「誰も分かってくれない」
「もう辞めたい」
という気持ちに変わっていくのです。
そして最終的には、
「この職場は居心地が悪い」
と感じるようになります。
しかし、その職場は本当に最初から居心地が悪かったのでしょうか。
もしかすると、自分が我慢し続けた結果、居心地が悪くなってしまった部分もあるかもしれません。
居心地のよい職場というと、
人間関係が良い。
みんな優しい。
そんなイメージを持つ人が多いかもしれません。
でも、本当に居心地のよい職場とは、
「自分の意見が言える職場」
ではないでしょうか。
困った時に相談できる。
無理な時に無理と言える。
助けてほしい時に助けてと言える。
違和感を感じた時に伝えられる。
こうした関係性がある職場は、安心感があります。
逆に、何も言えずに我慢だけしている職場は、どれだけ表面上穏やかでも苦しくなっていきます。
職場で長く気持ちよく働くためには、自分なりの境界線を持つことが大切です。
どこまでなら引き受けられるのか。
何が自分にとって大切なのか。
何をされると嫌なのか。
それを自分自身が理解しておくことです。
境界線を持つことは、わがままではありません。
自分を大切にすることです。
そして、自分を大切にできる人ほど、結果的に周囲とも良い関係を築けます。
職場の居心地の良さは、会社や上司だけがつくるものではありません。
もちろん組織側の責任もあります。
しかし、自分自身の関わり方によって変わる部分もあります。
「いい人」でいることは素敵です。
でも、「都合のいい人」になる必要はありません。
我慢し続けて心が疲れてしまえば、せっかくの仕事も、職場も嫌になってしまいます。
大切なのは、自分も相手も大切にすること。
言うべきことは伝え、無理な時は無理と言う。
そんな健全な関係が、居心地のよい職場をつくっていきます。
もし今、職場が苦しいと感じているなら、一度考えてみてください。
あなたは「いい人」ですか?
それとも、知らないうちに「都合のいい人」になっていませんか?
自分を大切にすることが、長く安心して働き続けるための第一歩なのです。
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