もう4月に入り、いつものことながら周回遅れ気味ですが、
『虎ノ門ニュース』の公開期間は基本2週間なんですよね。
ギリギリ2週間前の動画を、ようやく文字起こし終わりまして
4月6~7日には米中首脳会談も行われることですし、
おさらいの意味で残しておきたいと思います。

キーワード
ニュース解説の前に、番組冒頭で青山さんは
「日本は暗黒国会だ」と発言しました。
以下、暗黒国会という言葉がたびたび出てきます。


例によって発言通りの書き起こしではありません。
わたしなりに文章を入れ替えたり、繰り返しは省いてます。
箇条書き、「です、ます」体混在です。
気になった部分を太字色字に、(かっこ)内はわたしの捕捉、ツッコミです。


2017年3月20日『真相深入り!虎ノ門ニュース』
出演:青山繁晴氏 司会:居島一平氏
ここから↓


安倍首相 ヨーロッパ歴訪へ出発

一番先に言わなければならないのは、まず、こんな珍しい外遊はない。
外遊という日本語をそろそろやめた方がいいと思う、誤解を招くんで。
遊びに行くわけじゃない。海外出張ですね。
総理大臣の海外出張はもちろん珍しくないんですけど、
こういう形でヨーロッパに行く日本の総理大臣て、有史以来初めてじゃないですかね。
つまり水面下で行われている事が(水面下はだいぶ下の言葉にかかります)、
とにかくヨーロッパは、ドイツのメルケル首相も、フランスのオランド大統領も、
イギリスのメイ首相まで含めて主要国みんなトランプ問題で頭抱えてるわけですよ。
その証拠にこの間メルケルさんが(アメリカに)行って有名になったシーンあるでしょ、
後ろに暖炉があって向かって右に合衆国大統領が座り、左にお客さんが座るんですよ。
そこで普通握手するじゃないですか、必ず。てか、しなかった事ないですよ、一度も。
で各記者よりもカメラマンの人たちが困って、握手して下さいと言ったんですよ。
それでメルケル首相が、あのしたたかな気の強いメルケルさんが
何となくおずおずした感じで「握手、します?」みたいに言ったわけですよ。
それを聞こえない振りしたんですよ、トランプ大統領は。僕目を疑いましたよ。
で、メルケルさんのことを嫌いだというのをはっきり全身で表したわけですよね。
アメリカに呼んどいて。
これ空前絶後の事態で、
ヨーロッパの今の盟主はもう事実上ドイツですよね、敗戦国だけど。
そのヨーロッパの盟主をコケにしたわけですよね。
で、その前からトランプさんを一体どう扱ったらいいか分からなくて、
その中で安倍総理だけがトランプさんといい関係を築いてるから
水面下で早く来て欲しいと、それも今度ヨーロッパ、
イタリアでサミットやるわけですけど、その前に来て欲しい、と

それで、サミットにトランプさん来ますから、トランプさんとの付き合い方とか。
ヨーロッパとしたら恥の上塗りになりたくないんで。
それから大揉めになりたくない、でもちゃんと言うべきは言わなきゃいけない
これ重大な事で、
要するに日本が、安倍総理がトランプさんと会ってペコペコしただけだったら、
こんなふうには絶対ならないですよ。
仲良くしてるのに、言いたい事ちゃんと言って
例えば日本の自動車は何も不当な貿易やってない、と。
アメリカはむしろ努力をすべきだ、とか、そういう事もちゃんと言ってるし、
それから日本は日米安保条約にタダ乗りしてるんじゃなくて、
ちゃんとした大きな負担を、沖縄県民も含めてちゃんとしてて、
アメリカに言われる筋合いはない!と。
その会談の中身までヨーロッパのインテリジェンスも動いて把握した結果、
日本は結構言いたい事言ってる、と。
なのにトランプさんは怒らずに、安倍さんと27ホールもゴルフして、
握手もしてもらえないメルケル首相とものすごい差があってですね、
だからどうしたらいいのか、という事を
サミットになってトランプさん来てからじゃ遅いから、
事前にどうぞおいで下さいませんか、というので行く。

実は今日、暗黒国会の話も怒りを込めて話しますけど、
今一応連休中でしょ、連休終わり今日(3月20日)の午後に出るわけですよ。
ということは国会審議に影響があるわけですよね。
で、普通こういうの国会は絶対認めないんですよ。
明日以降また国会に引っ掛かる時は行っちゃいけないとなるんですよ。
それが日本政治の困った現実なんですけれども。
総理大臣や閣僚を国会に縛り付けすぎるというのが。
特に野党の為に縛り付ける
得票も議席も少ないのに、
国会では野党が一番大きな顔をするシステムになってしまってるんですよ。
これいかにも日本型の運営で、僕それおかしいと思いますね。
ちゃんと有権者のご意思に合わせるべきです。

話を戻すと、野党に常に与党も気を遣う様子を見せながら
結局与党のやりたいようにやるという、お互いにとっておかしいじゃないですか。
それが日本の国会の現実で、こういうのは普通行かせてくれないんですよ。
それが行けるというのは、
要するにヨーロッパが来て欲しいとおねだりするという、有史以来初めての、
戦争に負ける前、強かった日本でもこんなことはないですよ。
その意義を(記者は)全然書いてないわけですよ、ニュース記事に。
もう政権を貶める事は常に、安倍政権に限らず、
麻生政権だろうが常に徹底していっぱいあったじゃないですか。

今回もちゃんと意義付けをしてないんだけど、
でもはっきり言うと偏った共同通信の記事でも、
サミットの主要議題に、
中国の問題とか、北朝鮮とかをちゃんと入れるように求める
んだ、
という事が書いてて、これ読んでもなかなか国民、読者に伝わらないけど、
要するに、
「サミットの議題にこれを入れろ」と。
トランプさんの事で安倍さんにアドバイス聞きたかったら、
その代わりサミットの議題にこれ(中国、北朝鮮問題)を入れろ
、という事を
実質、いわばバーターで要求するわけですから。
さりげなく意義付けをしないままここに入れてるんですけど、
これはサミットの長い歴史でも初めてだと思いますね。


安倍首相「自衛隊の役割拡大」防衛大卒業式で

これ記事の一番最後に一番重要な事が出てきちゃうんですよ。
このニュースは一番最後に重大な事が書いてあるわけです。
記事の最後に出てる
稲田防衛大臣も訓示をして、中国を名指しした」と。
東シナ海や南シナ海で海洋進出を進める中国を名指しして
こういう事は許してはならない、というニュアンスのことを言ったわけですね。
これは非常に大きいんですよ、名指しするというのは。
これも恐らく空前絶後だと思います。

だから、これから防衛大学校を巣立った学生たちは自衛隊の幹部になるわけですよ。
自衛隊のこれから立派な「士官」「幹部」になっていく人々に、
中国を名指しして、しかも、南シナ海問題だけじゃなくて東シナ海、
すなわち尖閣諸島で、中国が不当な事を出来ないように、
そして戦争にもならないように、しっかり守るのが自衛隊の役割です。
という事を現職の防衛大臣が言ったという事は、これ画期的な事です。

それがさっきの史上空前の総理の海外出張と同じで、
意義付けがされてないというのは単にされてないだけじゃなくて、
偏向してるんですよ。大事な事を国民に伝えようとしない
、と。
だから”がんばれ虎ノ門ニュース!”なんですよ。


安倍首相 森友学園への寄付否定

この件が、僕が暗黒国会と呼んでる事なんですけど。
詳しくお話ししますその前に、まずこのニュースに即していうと、
安倍総理が寄付をしたという事を否定なさっているから、
それはそれでいい、というか、事実関係の解明は
これから籠池氏が国会に来て証言するし、事実解明されればいいんですけど、
でも大事な事の一つは、多分皆さんお感じになってらっしゃると思いますけど、
学校に寄付をして何かいけないんですか
まるでもういけない事のようにされてますよね。
で、例えば安倍総理に限らずどなたでも学校に寄付をして、
そこの校長さんが別の刑事事件を起こしたとして、
じゃあ寄付したことがいけない、という事になるんです?
それがまるで問題かのようにしてること自体が、真昼の暗黒ですよね。

で、一平ちゃんがさっきね、「真昼の暗黒」と。今、朝だけど、
こうやって明るい所に暗黒があるという言葉で、
若い方は多分聞いたことがないでしょ、真昼の暗黒って。
これ元々左の人が使ってた言葉なんですよ。
で、僕中学高校時代は左も右もないから、今もないですけど、
僕が刷り込まれた、刷り込まれたというのは、
学校よりも映画とか、本とかで、或いはテレビのニュースで刷り込まれたのはね、
例えば大学で自治会を作ろうとしたら大学に潰されて、これ真昼の暗黒だ、と。
それから会社で労働組合作ろうとした労働者がアパートに帰ってきたら
暴力団に殴られて、組合を作らせないようにさせられた、これ真昼の暗黒だ、と。
だから常にこう、権力の側が
場合によっては暴力団とつるんで立派な活動を押し込めるというのは、
真昼の暗黒のようなひどい話だ、と僕もガーンと刷り込まれて教わった、
育ったわけですよ。

ところが今国会でやっているのは実はリベラル、
或いは民主主義の申し子だと言ってる政党や、国会議員の方から
何が追及されるかというと、
例えばさっきの稲田さんについていうと、安倍さんも含めてですけど、
教育勅語がいい、というだけでけしからん。
というね、思想心情を問題にするわけですよ。

でもそもそも教育勅語というのは
「勅語」というのは右翼の良くない言葉だと教わって育ったんですよ。
でも「勅語」とは天皇陛下のお言葉という、普通の日本語ですから。
天皇陛下のお言葉が右翼だったら、日本どうなるんですか?
これ前からこの番組で言ってますけど、
それ日本が日本でなくなるという事ですからね。日本おしまいですよね。

だからこれ何でもない事で、1945年夏に日本が建国以来初めて戦争に負けて、
その後7年間、この東京にも、全国津々浦々アメリカが占領して、
その時に使ってはいけない言葉をリストアップして、
その中に「勅語」が入れられただけなんですよ。

その占領が1952年に終わったんですよ。
アメリカの占領終わってるのに、
日本の中で「勅語はいけません」とずうっと国民に押し付ける人たちがいて、
それも一種の考え方で、それも僕らは許さなきゃいけないけれども、
問題は国会でですね、
例えば教育勅語を子どもたちに暗唱させた教育だから、
その教育勅語がいいとか悪いとかいうのはけしからん、とやるわけですけど。
思想信条を取り締まるというのは、
文字通りファシズムで全体主義で独裁国家そのもの
なんですよね。

これ僕は予算委員会でじっと聞いてるだけで、質問(者)以外は発言権ないから、
予算委員会終わった後で野党の人とこれを話した時に
「いや青山さんね、そこは分かるけど、でも内閣不一致だ」と言うわけですよ。
その人の言いたいことは、安倍総理も本当は右翼だけれども、
僕はちっともそうは思いませんけれども、
右翼だけれどもそれを隠して国民から票をいただいているんだから、
稲田大臣もそれに合わせなきゃいけないんだと。
それを問題にしてるだけで、思想心情を取り締まってるわけじゃない、
とおっしゃったから、
「だからあなたは何もわかってない!」と言ったんですよ。
内閣の一致というのは、具体的な政策を一致させることであって、
思想信条を一致させるんだったら、それはまさしく独裁国家

中国共産党の中国じゃないですか。
「何を言ってるんだ!」と言ったんですよ、僕は。

周りでジロジロ、国会の中でこの声(大声)でやってるから、
向こうはだんだん声小さくなるけど。
しかしね、
国会議員たるものがこんな基本的な事が分からないでいるってこと自体、
そのことでもう1回言うと、
学校に寄付したことが悪いかのようになってる、予めなってて、
総理ですら事実通り否定なさってるのを僕も信じますけど、
なんとなくそれに合わせるかのような雰囲気になっているのは、
与野党ともに大変よろしくないと思う、僕は。

それで付け加えて言っときますと、
僕は議員になる何年か前に塚本幼稚園で講演したことがありますが、
それを一部の地上波のテレビで問題かのように、
例えば百田尚樹さんとか櫻井よしこさんのように、
講演した人がいるんだとやってるらしい。
それの何が問題なんですか。なにもおかしい事はありませんよ。

その事と、この番組で既に事件だと言った通り、
この理事長なり、校長なりがですね、明らかにおかしな事やってるじゃないですか。
それは例えば国が補助金を出す時に学校を建てる工事費が大きかったら
補助金も膨らむから、そこに大きなお金を置いて、
一方、学校を認可する大阪府は、この学校大丈夫なのか、と
特に財務状況といって、お金の具合大丈夫か、と大阪府は心配してる。
心配するだけじゃなくて、条件付きだった、と。
つまり、財務がちゃんとしてる、という事を条件にする。
そこには工事費を少なくして出す、と。

これ事実関係はっきりしてるじゃないですか。
だからこれは事件であって、
当然国会じゃなくて捜査機関がやる事であって、
その事と教育方針や教育勅語は何の関係もないですよ。
そうでしょう?
それが全部一緒くたに、とくかく全部叩け、と。
叩かない奴ははっきり言うと非国民だ、と。
非国民という事は右翼が扱う事にされてるけど、
事実上リベラリズムといってる人が非国民といってる事と同じじゃないですか。

それで暗黒国会という意味はこれだけじゃなくて、
北朝鮮が秋田県の間近、石川県の間近にミサイル撃ち込んでて、
世界はトランプさんの出現によって
今までの秩序がガラガラと音を立てて崩れていくさ中に、
日本の国会はこればっかりなんですよ。連休終わってもまだ。
これ暗黒でなくて何なんですか。

本当に僕は左、右とかそういう事じゃなくて国民を愚弄してると思います、これは。


日露が共同経済活動の具体案提示 北方領土

これ僕は大変心配してて、この記事にも本当は頭に書いてあるんですけど、
てか分かりにくく書いてあるんで今読んでもらわなかったんだけど、
ロシアが言ったことはもうほとんど1点でですね、
ロシアの法律の下でやってもらわないと困る、と1ミリも妥協しなかったんですよ。

もしもロシアの法律の下で、わたし達の領土なのに
この経済活動を、飛行機だろうが医療だろうが、医療は経済活動じゃないけど、
とにかく何をやろうが、僕らの領土で、
ロシアの法律の下で経済活動をやったら、これおしまいですよ


この話は何度もしたからこれ以上言わなくてもいいんだけど、
1点、根っこで覚えておいていただきたいのは、
僕たちはロシアを大きく見すぎる

現実のロシアは、領土はものすごく広いわけですよね。
ユーラシア大陸のヨーロッパから東の北上部全部ロシアなわけです。
ところがヨーロッパから東、ほとんど使えないんですよ、寒くて。
日本からヨーロッパに飛行機で行っていただく時に
ずーっとなんにも使えない土地が何時間も目の下に広がって、
それだけでロシアの苦しみが分かるんですよ。
で、今ロシアという国は、ソ連が崩壊したのが1991年ですから
ソ連がなくなってからもう四半世紀に近づいていて、
何が起きてるかというと、
中国の10分の1国家なんですよ。

実は人口10分の1です、大体。
中国は14、5億あってロシアはだいたいその10分の1です。
経済力も10分の1なんですよ。
実はロシアの軍事力も大体10分の1位に落ち込んできてるわけです。
核兵器を使うなら別ですけど実際核兵器は使えないから。


20170320 虎ノ門ニュース ロシア 02

更にこの地図でいうとこの辺、北方領土の所で何が起きてるかというと、
本当は地球は丸くなってるんですけど、北極で氷が溶けちゃって
船の行き来が出来るようになってるから、
中国海軍が北海道と樺太の間を通って千島列島の間を抜け、
北極海に行くというのが、今のロシアにとって大変な問題なんであって、
だから北方領土の意味が変わってしまって、
だから余計日本とは妥協できなくなって、日本にも協力してもらって、
できたらこの中国海軍がここ北方領土周辺を好きなように通って行く
というのを止めたい
、と。それが本心
なんですよ。

だからロシアがこう、
プーチンさんの指導力でかつてのソ連みたいにすごく強くて、
日本を圧迫してくるから、
例えばロシアの法律の下で経済をやるのも妥協しなきゃいけないかな、
と思っちゃダメなんです
、国民が。

はっきり言って大したことないから、ロシアは
日本の方がはるかに国力強いんで。
ということは、安倍政権に賛成反対別にして、
安倍政権の為じゃなくて僕も含めて、国益のためにやってるんですから、
未来の国民のためにだけやってるんで、
そしたら、自分を信じて、日本の国力を信じて
憲法を改正すれば自衛隊の実力も、核兵器を持たずとも
核兵器は実際ほとんど使えないから。
通常戦力でも十分発言力を確保できて、戦争を起こさせないようにする、
という実力を備えることができます
から。

だから今ここでかつてのソ連みたいに
「(ロシアは)大きいんだ、プーチンは強いんだ、
だから日本は何もできないから妥協しなきゃいけない」
というふうに何となく、メディアの中には間違いなくそんな雰囲気あるでしょ、
それは何もわかってないわけですよ。
何でかというと、歩いてないから、こういう所を。
歩いて(歩いたから、現地を知ってるからこそ)僕は言ってるんですから。
世界の変化は歩かないと分からないですよ。
インターネットがどれほど発達してても。
だからある意味、僕を通じて虎ノ門ニュースを信じてもらって、
まず、日本のそういう誇りをちゃんと持つ、
それが北方領土交渉にとっては一番必要な事
だと。
異業種から、例えば商社マンだったら、モスクワも行き、ロンドンも行き、
そして東京に帰って来て
日本の強い所も弱い所もちゃんとリアルに感じられるんですよ。
そういう人たちが国会議員をやるべきです。



虎ノ門ニュース その2へ続く

3月20日『虎ノ門ニュース』その2

3月20日『虎ノ門ニュース』その3


ここから少しブログ主。

青山さんの話は間に少し本筋から離れることがしょっちゅう入るから、
この言葉は次にどこに繋がるのか、と
考えることが多いので
文字を起こした後の編集作業は、
わたしの解釈で間違ってるかもしれませんが
かなり頭の体操にはなります。あせる



2週遅れ、3月6日の『虎ノ門ニュース』は生放送でなく
2月28日の収録の放送でした。
タイムリーなニュース解説はなく、安倍政権の4年間を振り返る、という内容です。
その中のテーマ、「外交」の部分を文字起こしします。

安倍「外交」が目指す究極の目標と、
外務省と財務省と、政治家・安倍総理との関係など
特に興味深く視聴しました。


例によって発言通りの書き起こしではありません。
わたしなりに文章を入れ替えたり、繰り返しは省いてます。
箇条書き、「です、ます」体混在です。
気になった部分を太字色字に、(かっこ)内はわたしの捕捉、ツッコミです。


2017年3月6日『真相深入り!虎ノ門ニュース』
出演:青山繁晴氏 司会:居島一平氏
ここから↓

安倍政権の4年「外交」

安倍外交が目指す究極の目標とは何でしょうか

もちろん根っこは祖国をよみがえらせること、
或いは第二次世界大戦後に勝者が作ってしまった秩序に
敗戦国の日本ではない、フェアな立場で世界の秩序をもう一度作り直す。
それは土台のようなものでいて、
土台の上で一番大事なものは何でしょうか。


中国の不当な異様な拡張主義を封じ込めること

中国が正当に活動するなら本当に手を携えるけれど、
尖閣諸島も含め、南シナ海へ不当に勢力を伸ばそうとしてるから、
そして安倍外交の一番大事な所は、その怖さを知ってるんです。

(安倍総理は)ワンノブゼムで考えてない。
外交的な課題の一つとして対中関係を考えているのでなく、
中国の拡張主義というのは本当に恐るべきものだという事を、
本当に実感してる珍しい政治家で。
珍しい総理じゃなくて、政治家でそこまで中国の脅威についてリアルに感じてる人は、
安倍さん一人だと思う
、僕は。

だから、地球を俯瞰する外交とか、アメリカとか、ロシアとか、
北朝鮮まで含めて、韓国、EUなど、全部対中が軸なんです。

安倍外交の4年間を振り返る時に、
中国自身に方向転換を促すという所が出来ているのか、という評価を、
逆に厳しくしなければいけない。
それは出来てないです。

それは無理な要求というかもしれないが出来るかできないか、
これ1点が実は安倍外交の成否を握ってるんですよ。

例えば北方領土を取り返すきっかけを作りたいとか、
慰安婦のような嘘を何とかしたいとか、色々あるが、
最大の評価の眼目は中国の異常な拡張を封じ込めてるかどうかにかかわるけど、
出来てないんです。

それはね、根本的に外交、diplomacyというと、
仲良く話し合う事だと思ってる人が決定的に多いわけですよね。
それが右手とすると、日本の感じ方、
左手は軍事力、戦争するものだと思ってるわけ。
外交とは手を握り合う事で、軍事というのは叩くことだと思ってるわけ。

違うんですよ。

それはこう(両手をパチンと合わせて握り合う)なわけ。
あるいはこう(片方は手の甲、片方は手のひらをたたき合う)なわけ。
軍事力の裏打ちがあって話し合う事を外交というんで、
それは小学校の同級生と仲良くする事と全く違うんです。

だから残念ながら外交という日本語はまだ熟してないところがあって、
diplomacyという英語の中には、
ユーラシア大陸で、要するに地続きで争わなければならない王族も、
日本の天皇陛下と違って自分たちを守るためには、
娘を向こうの王室に入れたり、王室の中で血が混じって云々というのは、
要するに地続きのところで必ず軍事力を背景にした交渉があるから
そうならざるを得ない。
その代わりすごく発達していくわけですよね、その考えが。

中国もその一部なんですよ。
中国は中国大陸という言い方するけど、本当はユーラシア大陸の一部であって、
それでも簡単な事で(画面の地図)ここに中国があって、
北京の上にドカーンとロシアという重荷が乗っかっているわけです。

20170306 虎ノ門ニュース 外交 01

で、ここ(東)に強い日本がいて、ここ(西、南)にインドという恐るべき国がいて、
そうすると、「中国大陸」と日本は見がちだけど
本当はこの広い「ユーラシア大陸の中の一部」だから、
当然外交というのは仲良くする事、話し合う事じゃなくて、
軍事力を背景にして赫奕(かくえき)をする事だというのが、
中国はようくわかってるわけです。

日本はほとんど全く分かってないわけ。

それで僕は防衛省自衛隊でもう22年ぐらい幹部研修の講師やってるんですけど、
その自衛官たちにも、或いはいわゆる文官、防衛省の文民の方々にいうのは、
軍事力は戦争のツールじゃない、と。

軍事力が戦争のツールだったのは第二次世界大戦が日本の降伏によって終わる
1945年8月までであって
それ以降ずーっと軍事力はむしろある程度ミリ単位で進歩してて、
ただドつき合うんじゃなく、外交のツールになってる、と。
だから自衛官の主張も防衛省の文官の主張も「わたし達で外交をやる」と。
で、外務省の軍事力無き外交と、車の両輪で支えなきゃいけないことを
分かって下さいというんですよ。

少なくともアメリカの体制でいうとここにペンタゴンがあって、
ここに国務省があるわけです。
<S>が外務省、<P>が軍だと思ってください。
この上にホワイトハウス<WH>があるわけです。

20170306 虎ノ門ニュース 外交 02
(○で囲んだPとSが車輪、その上にホワイトハウスがある車を示す)

ところが日本の場合はこっち<P>軍が無くて<S>外務省だけあって、
こっち(上)に官邸がいるわけでしょ。
だからグラグラな外交方針になるわけです。
20170306 虎ノ門ニュース 外交 06
(片方の車輪、軍を消した状態が日本。画像に文字を入れたのはブログ主です)

で、ここ<P>の人たちの意識も弱く、もうこんな感じになってるわけ。
20170306 虎ノ門ニュース 外交 07
(画像のオレンジで○囲みと文字入れはブログ主です)

これが軍国主義とかの話じゃなくまともな外交をやる為には、
ここ(左側)に大きな車輪を、自衛隊で持ってこなきゃいけないんですよ。

20170306 虎ノ門ニュース 外交 09
(画像に文字を入れたのはブログ主です)

アーミーというか、軍事力で持ってこなきゃいけない。
これがないまま安倍外交が、あの核保有国であれだけ膨大な軍隊抱えてる中国と、
外交によって正統な方向に導こうとするのは、そもそも無理があるわけ。

外交というのは本当に冷めてないといけなく、かっこよくやってはダメなんです
そこは再登板後の安倍総理ってのは本当に別人なんですよね。

長い事、記者時代から政治を間近に見てきたわけだけど、
「総理、答弁お願いします」と言われて立たない総理は山のようにいたけど、
自分で、それも安倍さんが力入れてる安全保障じゃなく
この間ビックリしたのは薬価、薬の値段まで立った。
一体いつ勉強するんだろう、と。
恐らく第一次安倍政権で答弁に苦労したことも含めて、
勉強の仕方を変えてるんですよね。

外交についても独自の勉強してて、外務官僚との関係がまた独特なんだよね。
普通日本の政権というのは、まず大蔵省、財務省と喧嘩しちゃダメです
財布握ってるんだから(財務省は)強いに決まってる。
何事にしろ予算がいる、精神論だけでやるわけにいかないんだから。
金を出してくれなかったら何もできないわけだから。
日本の総理は財務省が反対してるのに出せ!という権限はどこにもないんで。
すべて法律で決まってるわけですから。

それなのに財務省と、はっきり言って血で血を争う戦いをやって、
消費税を延期にはしたけど、延期するだけでも大変だったんですよ。

ところが、なぜ今財務省の話したかというと、
もう一つ外務省、財務省と、外務省と、両方敵なわけですよ。
外務省は「違う!」といいますよ。
わざわざ(議員)会館に来られて、
「我々は安倍総理のもとでやってますから言わないでください」と。
虎ノ門ニュース(を外務省の)みんな見てるわけ。
でも例えば実際は駐韓大使を外務省が1週間で帰すべきだと言ったんですよ。
それを安倍さん一人ではねのけた。一人で。
それ以外にも外務省はまた「いやそんなことはなかった」とおっしゃってるけど、
トランプさんがまだ大統領になってない去年11月に(安倍総理が)行くというのも
外務省反対だった。
今「そんな事はない、最初から我々がセットしたんだ」とおっしゃってるんだけど、
いや、僕は証拠握ってますから、気の毒だから言わないだけで。

外務省って役所はそれでいいんですよ。
あのプロトコルって言いますけど、
プロトコルって外交儀礼といって外交の習慣というか、
これを外務省が崩すとめちゃくちゃになっちゃう
わけ。
外務官僚があまり政治的になって、プロトコル、外交の正しい合わせ方を
止めてしまうともうぐしゃぐしゃになっちゃうんです。
だから、トランプさんとの会談でいうと
あくまであれは大統領選挙終わっただけであってまだオバマ政権だから、
今年の1月20日までは(トランプさんに会いに)行ってはいけないという
(プロトコルで)外務省本来言ってた。
今は違うと言ってるけど、いや言ってたんですよ。言ってたのは正しいわけ。

で、今までの総理はそれ(外務省のいう事)をはっきり言って100%聞いてきた。
それは外交通を自認してた、自らそう言ってた宮沢さんも実はそうだったし、
それから日本の独自外交展開したように見える中曽根総理も
外務省の言う事に逆らったりした事はないんです。
あの外交力と実は中身違う、違います。
中曽根政権の最後の1年間は僕は総理番で、いや素晴らしい総理だったけど、
中曽根総理というものは旧大蔵省や外務省に逆らったことはない。

小泉さんは全然逆らってないですよね。
一部ありましたよ、一部って外務省の一部ね。
例えば小泉訪朝2002年9月の時、北朝鮮側に当時ミスターXっていて、
今はどうも殺害されたのかな、そのミスターXがいて
こちらに田中均さんて、名前言っていいと思うけど外務省のトップ級の人がいて、
(田中均・当時のアジア大洋州局長)行っちゃいけないって言ったわけです。
我々がちゃんとやるから総理が行ったりすると向こうが、
金正日総書記が出てこなくて恥をかかせたりしますから、行っちゃいけません、と。

その時は小泉さんは行くと言って、そこは、小泉さんは今は批判的だけど、
あのリスクを取ったのはえらいです。
偉いけど、でも実はあの時に田中均さんに対して強硬な反対勢力は
外務省の中にありました。

嫌われてるっていい方したら悪いけど、やっぱりすごい反感持たれてたから、
逆に田中均さんが行くなというなら総理を行かせろ、という勢力が
外務省の中にあったから、小泉さん本当は乗っかるのうまいんで、
人の作った神輿に乗っかるのがとても上手な人だから、ポッと乗っかって行って。

ただしそれが本物のいわば訪朝じゃなかった証拠はね、
拉致事件を解決に行ったんじゃないんです。
外務省は本来拉致事件にほとんど関心がなかったんです。
今安倍さんがあんまり言うから少しやってるわけです。

これはね、最近外務省もこうやって(口をふさいで)安倍総理が怖いし黙ってるけど、
当時、小泉政権の辺りまでは外務省の現職の局長が公然と、
「たかが数人か数十人の為に外交を誤っちゃいけない、日朝国交正常化の方が優先だ」
ということを公然と言った人もいるんですよ。
その後安倍さんによっていわば排除された。
それから、記者クラブとの懇談で言ってる人が何人もいた。
その時僕が声荒げたりすると、
「青山さん本っ当にあの人は右っぽいんだからー」とか、
あとで言ったりするわけです。

だから小泉訪朝というのは確かにリスク取った立派なあれだけど、
外務省の中のいわば派閥争いに乗っかって行ったんです。
もう1回言いますけど、だから拉致問題解決じゃなくて
拉致問題を終わらせたい為に行ったんですよ。
終わらせるというのは全員奪還して終わるならもちろんやるべきことなんだけど、
北朝鮮が勝手に選んだ人を一時帰京させるだけ、
曽我ひとみさんでも地村さんでも蓮池さんでも。
本当はそれで終わりにしようとしたんですよ。

僕は国賊という言葉は本当に使わないんですけど、これ国賊ですよ、本当は。
あとの横田めぐみさんや有本恵子さんを誰が裏切っていいって言ったんですか。
どこの国民が言ったんだよ、本当に。そう思いません?
もう年月経てば経つほど僕はね、怒り禁じえないんです。

安倍政権になってから一人も帰ってきてないけど、
そういう裏切りは絶対やってないよ、安倍総理は。
でも外務省はそれをさせよう、させようと。
さっき言った時僕外務省の悪口言ったんじゃなくて
日本は軍事力無いんだから、話し合うだけだから。
話し合って話し合ってダメだったらもっと話し合いましょう、と言ってるんだから。
だから拉致問題で引っかかってたら、国交正常なんかできない。
外務省の本来の任務は国交正常化だから、というのがあるわけです。

だから、物言えば唇寒しだから外務省は見かけ上最近特に
(安倍総理に)逆らえないようになって、
わざわざ僕のところに
「いや、安倍総理の言う通りしてますよ」と説明にこられるわけだけど、
僕別に笑いませんよ、まともに(議員)会館の部屋で向かい合ってね、
思わずね、すみません、本当の事言うと根が正直なたちなんで隠せないんで、
笑ってしまうんです。
外務省の人みんな頭いいから、「やっぱりそう感じますか?」
みたいなとこあるから、
「感じますよ」って。
「心配しなくても僕は別に安倍さんと親しくしてないから、
いちいちご注進なんかしませんから。
安倍外交のここが嫌いだってことをもっと言った方がいいですよ」と。
「よく検討します」と帰られた。

居島氏:
(笑い)

青山氏:
いや来るだけ偉いと思うよ。
しかしね、両サイドに(外務省と財務省、結論は最後の方にかかります)
外交って完璧外務省握ってるでしょ、そう思いません?
だってこの中で、例えばウイーンの大使館に行ったことある人どのくらいいます?
或いはワシントンの日本大使館に行ったことある人どのくらいいる?
本当にいないでしょ。
外交ってそこに本省あるけど本当は在外公館であるわけですよね。
モスクワのロシア大使館とか、ワシントンのアメリカ大使館とか
北京の日本大使館とか。
そこにほとんど日本人行かないでしょ。お上(かみ)がやってることだから。

アメリカ人は平気で行くわけですよ。
「俺の税金をどうやって使ってるんだ?」と。
合衆国はテロ対策でチェックは厳しいけどそういう話はまともに聞くわけですよ。
日本人は本っ当にもうそれしないですよね。
だから好きなように暮らしてる大使はいます。

で、とにかくキャリア職、上級職で外務省の役人になると
特命全権大使はどっか(の国)には行けるわけです。
夢の生活が待ってる人もいるわけです、数多く。
苦労してる大使もいっぱいいらっしゃるから
あんまりそういう話だけしちゃいけないけれども、
何を言ってるかというと、
要するに
外交というのは国民の目がほとんど届きにくい所で全部やってしまうわけです。
だから専権事項じゃないですか、実質。
経済産業省の書記官がいたり財務省が書記官を警察庁から迎えたりしてるけど
それは外務省がいれてあげるわけです。
例えばスイス大使に元警察庁長官、オウムに撃たれたかもしれない、
犯人わからないけど、國松さんがなってたでしょ、ああやって入れてあげて、
外務省に文句が出ないようにしてるわけですよ。

基本的に外交は外務省が握ってるわけです。

それから財布は財務省が全部握ってるんですよね。
外交と財布握られて、(両サイド、ここにかかる言葉のようです)
両方ともに反対して、
平然と長期政権やって、下手すると10年近くやる?
ありえへんなあ、これは。
どれくらい奇跡の政権がいま日本にあるのか、という事を感じるんです。
支持率上がりました。
安保法制は戦争法だって嘘ばっかり言われたりして
今、森友学園の問題とかでまた5割前後まで下がるかもしれないけど、
いずれにしろ本筋の、この外交も含めてね、
これだけ支持を集めるというのは今までないですよね。



↑虎ノ門ニュースここまで

3月13日の『虎ノ門ニュース』も収録、3月6日の続きです。

3月13日分の紹介、文字起こしはお休みします。






【必見】DHCシアターが「ニュース女子の検証番組」を本日3月14日23時からYoutube、ニコ生、Fresh!で生配信。【ニュース女子 特別編 ~マスコミが報道しない沖縄 続編】地上波では放送できないそうです。 https://youtu.be/SHa3L_MgsNc
3/13 15:22

このニュース女子検証番組も、第三者でない同番組が検証とは、と、中身も見ずに一蹴されるんだろうなあ
3/13 23:48