12月4日から10日までは「福岡市人権尊重週間」です。
今年のテーマは
「みんなで考えよう子どもの人権」
すべての人が尊重される社会づくり
小学校でもこの期間に様々な人権教育が行われていて
先日授業参観と懇談会が行われました。
授業参観に行くと、毎回子供たちの新しい作品が教室中に飾られています。今回は版画『光と影』変な顔をして、お友達を笑わせている様子を描いていました。
5年生にもなるとこんなに立派な作品が出来るのですね~
みんな上手でそれぞれ味が出てて、ホントに感心します。
今回の授業は乙武さんの五体不満足が題材でした。
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「ボクは、五体不満足な子として生まれた。不満足どころか、五体のうち四体までがない。けれども、多くの友人に囲まれ、車椅子とともに飛び歩く今の生活に、何ひとつ不満はない。
ボクは声を大にして言いたい。
「障害を持っていても、ボクは楽しいよ!」
健常者として生まれても、ふさぎ込んだ暗い人生を送る人もいる。
そうかと思えば、手も足もないのに、ノー天気に生きている人間もいる。
関係ないのだ障害なんて。
(あとがきより)
明るく前向きで多くの夢を実現していく彼の姿をみて、
お母様がどんな思いで乙武さんを育てられたのか、
子を育てる同じ母として、学ぶことがたくさんあります。
「障害は個性である」
自分という存在を自分が認めることができるこの大きな言葉は、親のまっすぐな愛なしにはありえないと思います。
高校時代の同級生が、福祉医療の専門学校で学んでいたときに、私たちにこんな話をしてくれました。
「いわゆる、正常と言われる状態で生まれる人は、10人に1人しかいないらしいよ」
その話を聞いた友人数人で、内訳話をしたところ、みんなそれぞれ大小さまざまですが、いろんな異常を持って産まれているという事がわかりました。
「10人に一人の確立って、普通っていうのかな?」
普通ってなんなの?正常ってなんなの?
他者と比べて、優劣をつけるのはすべて自分です。
自分のことも、他人のことも、子どものことも。
これからの時代は個の時代。
それぞれが他との比較をするのではなく、自分自身を見つめて、まず自分が自分を認めてあげることが必要だと私は考えます。
自分という個性を認めることが出来て初めて、他人の個性を認めることができるのではないでしょうか。
すべての尊い思考は、たくさんの正しい情報の上に成り立っています。
昔に比べて、たくさんのことが要求される私たち母親は、いろんな情報を得、学んで行くことによって、これからの社会を作っていく、可能性のある子どもたちを育てていかなければならないと思います。
つづく