2022年1月に2回目の開頭手術後の後遺症で顔面神経麻痺になりました。
正直、手術前は開頭手術1回目の失聴の時と同様、「きっと自分は大丈夫。」という気持ちがどこかにありました💦
術後当日ICUで先生に「目ぎゅーして、口いーして、できる?」と声をかけられて自分では出来ているつもりで、顔面神経麻痺は避けられたのかな?と思っていたら、先生から「ん?どした?全然出来てないよ?難しい?」って言われた時に「あれ?出来てないの!?」ってなりました。
…と思いながらもICUはそれ以上気にかける余裕はなく、ひたすらしんどい、キツい、助けて…。
酸素マスク、胃管がなくなって、食事開始になった時に「水、汁が飲めない、横から食べ物が出る」ことを実感して「あ、顔面神経麻痺になったんだ」と思いました。ただ、ICUでは自分の顔を確認する手段がないので、どのくらいかは分かりませんでした。
術後3日間ICUで過ごした後、病棟に戻ってスマホで自分の顔を初めて見た時、本当にびっくりで、めちゃくちゃショックで。
え、何この顔?
こんな顔になったの?と。
右側半分の顔が千と千尋の神隠しで出てくるカオナシ。
この絵文字🫤を見ると自分じゃないかと思っちゃいます💦
むしろ、この絵文字どのタイミングで使うんだろ?🤫
コロナで面会が一切できなくて、家族に(元気な姿を見たいから)写真送って欲しいな!と言われた時に、
…送れない。
「ごめん、今日は可愛く笑えないからまた今度!」と言って送りませんでした。
術後7日目くらいから家族でテレビ電話をした気がしますが💦
入院中は毎日家族でテレビ電話をしていて自分の顔を見ていましたが、自分の顔に慣れない、ショック。
家族以外に見せるのは嫌だなぁ。と。
退院して2週間後には仕事復帰をしましたが、マスク生活で本当に良かった!と思いました。
昼休憩もコロナ対策で1人で食べるようになっていた職場なので、そこまで素顔は見られず。
(アクリル板で仕切られた一蘭の味集中カウンターみたいな😀)
ちょうど仕事復帰した時に私の聴神経腫瘍や、顔面神経麻痺のことを知る、知り合いの医師の方(脳外科ではない)が
「鍼灸治療は効果ないのかしら?ある大学病院では鍼灸治療を勧めるところもあるから、今より悪くならないならやってみてもいいんじゃないかしら。」
とお声かけくださいました。
ちなみに退院の時に主治医は
「鍼ねぇ〜根拠はないからね。ま、やってみるのはいいんじゃない?」
という見解。
自分では「どうなのかなぁ〜」と半信半疑で鍼灸治療に行ってみることに。
初めて鍼灸治療に行ったのは退院して2ヶ月後、手術後4ヶ月目。
問診で聴神経腫瘍のこと、VPシャントのこと、顔面神経麻痺、マッサージの仕方などひと通り話して、施術へ。
細かな時間配分は分かりませんが、体感としては鍼が10分、頭のマッサージ10分、灸が10分、顔のマッサージ10分、計40分という感じ。
鍼灸は初めてで怖かったのですが、そこまで痛くはなかったし熱くもなかったです。
ちなみにお化粧は眉を書いて、アイシャドーだけして行っています。
参考までに回数としては4月~12月までで20回通いました。
だいたい2~3週間に1回という感じです。
自費診療になるので金額は結構な額になると思いますが、私はお金を払ってでも少しでも早く良くなりたかったです。
(金額や頻度については個々の価値観で違うと思います。)
自分の中では鍼灸治療の効果はあったと思っています!
まさにこの絵文字🫤からこの絵文字くらいに😕
「百聞は一見に如かず」で顔の変化を見ていただくのが1番いいかな~と思ったのですが、完全な個人情報になりますし・・・。
もし、今後の治療を検討している方で、術後と現在でどのくらい顔面神経麻痺が回復するのか、気になる方がいらっしゃればメッセージいただければお送りいたします。
(もちろん個人で程度や回復のスピードなどは個人で異なるので、私の場合ですが。)
顔面神経麻痺になって周りから、外見は気にしない、普通に笑えてるよ、麻痺があっても関係ないよ!大丈夫!と他人に言われても、やっぱり本人は気になるし、第一印象はとっても大事です。
昔は人にカメラ向けられたら「いいよー!写真撮ろー!!」っていう感じだったのに、顔面神経麻痺になって「写真撮ろう!」「せっかくだからマスク外して!」という言葉がとても嫌でした。家族であっても。
集合写真ではちょっと右側を隠すように斜めに立ってみたり。
まだまだ麻痺は治ってないし、見たら分かっちゃいますが、術後すぐあの時の顔よりは良い!全然良い!
少しずつでも回復してる、大丈夫。と思えるようになりました。
毎日朝晩の2回、約15分~20分の顔面マッサージは正直面倒くさいですが(特に朝)、これからもゆる~く頑張ります!🙂
聴神経腫瘍の治療方針で悩まれている方、顔面神経麻痺の後遺症で悩んでいる方の参考になれば幸いです。