足助街道を完歩して尾張、三河と信州との物流の一大拠点、足助の町に着きました。
落合橋を渡れば足助の町。
キョロキョロすれば左手に広がる歴史ある街並みに誘われますが、まずは香嵐渓の紅葉を見に行きます。
山あいのお日様は隠れるのが早いからこっちが先ですね。
見覚えのある香嵐渓の入り口の交差点、平日ですがなかなか賑わってます。
愛知の紅葉といえば香嵐渓ですから!
うーん、やや早いか。
でもお日さまの下、葉っぱを透かして下から見上げるとやはりきれい。
真っ赤ではないけど錦です。
有名な赤いあの橋、待月橋、やはり多くの人が写真撮ってますよ。
遠くのイチョウは綺麗に輝いてます。
ここはなかなか良いコントラスト。
この後すぐに雲がどんどんやってきて、キラキラが陰ってしまいました、ギリギリのタイミングでした。
先に紅葉を見に来て大正解でした!
さあ急いで街並み探索。
バスの時間があるのでのんびりしてられません。
はじめに見つけたのはでっかいてるてる坊主!
遠足前日とかに作ったのでしょうか。
おー、この町に来るのは2回目ですがやっぱりいいね!
幕末の建物で現役の旅館、玉田屋さん。
山間を歩いて夜はこんな宿に落ち着き酒を飲む街道旅をしたいけど、今日も今日とてせわしいとんぼ返りです・・・。
散策は足助の「町並散策ナビ」に載っている地図の伊那街道のルートで進みます。
途中から歩いてきた豊田方面から信州に向かう道、飯田街道のことで呼び名はいろいろあるみたいです。
ここは左に曲がりたくなりますが次の小道を左が街道ルート。
なぜならそこには貴重な道標があるからです。
伊那、伊奈、江戸時代表記はどっちでもいいのかな。
千草街道も千種でもよかったし。
そしてそんなにあちこちに道標残されてるの?
左 ぜんこう寺
右 ほうらい寺道
調べるとひらがなの「ち」と「る」が合わさったような文字は「寺」の草書体でした。
この道標が建てられた弘化三年は幕末近く、孝明天皇即位、徳川家茂&和宮さん生誕の年でした。
盃状穴があります、だれが何を祈って穿ったのでしょうか。
どんどん進みます。
今まで「マリリン」書店だと思ってましたが「マンリン」書店でした笑。
マンリン小路。
街道に面しての妻入りは珍しいですね、しかも3軒並び。
ここまでで前半戦。
町の半ばで街道はクランクしています。
その角に足助町道路元標。
この奥突き当りの土地に足助陣屋、東加茂郡役所、足助町役場などが置かれてきた場所なのでした。
このお宅はちょっと他では見られないほどでこの日いちばん印象に残りました。
まずこの大ガラス、ゆらゆらしたレトロ感のあるガラスが堪りませんね。
角のタバコショーケースもポイント高いし。
美しいトタンの戸袋!
トータルすると最高点ですね、120点満点です笑。
宿場町後半戦です。
足助中馬館。
大正時代の銀行の建物だそうです。
そういえば中馬街道という別名もありました。
金庫室は漫画や映画でみるような分厚い扉。
現代の銀行もこんな風なのでしょうか?
足助から見た街道図でこれも興味深いです。
飯田に向かう道は伊奈街道。
岩村に向かう道は美濃街道。
ワタクシがここまで歩いてきた道は岡崎街道。
豊田に向かう道は伊保街道。
足助視線ではこんな街道名になるのですね。
消えた銘柄のお酒の看板、「玉の輿」ってなかなかできないネーミングで笑。
赤鳥居とアサヒビールの目立つ看板建築のお店は横には和洋□理と見えるので料理屋さんのようですね。
1階タイル張りの壁や2階の8角形に見える窓。
そして正面右手に日本建築の玄関を力いっぱい残すスタイルも特徴的で面白い!
酒屋さんの醸造元大看板発見。
浦野合資の菊石というお酒は豊田市にある醸造元。
中垣酒造の賜冠というお酒は現豊田市、旧東加茂郡旭町にある醸造元。
どちらもまだ出会ったことがないのでいつか飲まねば。
そしておなじみイチビキは愛知県の醸造会社だったのですね。
観音山という階段があって足助の町を見おろす展望の良い場所があるらしい・・・。
ここはホント登ってみたいけど時間がない、残念・・・。
町外れ近くまできました。
バクチク、ロケット、エンマク、遊ぶ花火じゃなくて獣害除けとか?
でもなぜか見てたらテンション上がる、激しくネズミとパラシュートを書き加えたい衝動が笑。
タイムアップまでに町はずれに来ることが出来ました。
急ぎ川沿いの道を折り返しました、バス時間近し、急がねば。
川沿いにも足が止まる建物が・・・。
途中和菓子屋さんに立ち寄ったらさらにピンチになりましたがなんとか間に合いました~。
お土産のお菓子の写真わすれました。
帰りのバスの車窓、こんな川沿いには江戸時代には道はつかないよなと思える巴川を眺めつつ、岡崎の町まで、足助街道を眺めながらお帰りしました。
ログ。
電子国土web
足助の町並散策のあたりでGPSログが乱れて消えているのは突然ロガーが逝ってしまったからです。
お陰で故障に気が付かずに歩いた次の歩き旅でログが取れませんでした・・・。
今までずっと取ってきたのに・・・。
足助はもちろん観光地色はあるけれどもそれが強すぎることなく、江戸から昭和レトロ迄混在する、今も生活感のある、ちょうど好きなバランスの町でした。
紅葉シーズンだけではもったいないし、紅葉を香嵐渓に見に行ったのなら必ず立ち寄ってもらいたい町です、ぜひに。