財団法人日本体育協会「熱中症予防8か条」・・・① | Runup(ランアップ)

財団法人日本体育協会「熱中症予防8か条」・・・①

財団法人日本体育協会では熱中症の事故を少しでも減らすために、
スポーツ活動中の熱中症予防8か条というものをまとめ、呼びかけを
行なっていますニコニコ

熱中症はきちんとした知識を得て、予防すれば防げるものとしています。
スポーツ活動中の熱中症予防8か条を守り熱中症対策をしましょうビックリマーク
日本体育協会・スポーツ活動における熱中症事故予防に関する研究班
「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」より引用!


●第1条「知って防ごう熱中症」
熱中症の種類は、熱失神、熱疲労、熱けいれん、熱射病の4つの病型
があり、特にスポーツを行なっているときに問題となるのは熱疲労と熱
射病です。

【熱疲労】
大量の汗をかき、水分の補給が追いつかないと脱水がおこり、熱疲労
の原因となります。脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、
吐き気などがみられます。

【熱射病】
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応
答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)が特徴で、頭痛、吐き気、め
まいなどの前駆症状やショック状態などもみられます。死亡率が高い。


【熱失神】
皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、
めまい、失神などがみられます。顔面そう白、呼吸回数の増加、唇のし
びれなどもみられます。脈は速くて弱くなります。

【熱けいれん】
大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分濃度が低下した時に、
足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんがおこります。暑熱環境下
で長時間の運動をして大量の汗をかく時におこるもので、最近ではトライ
アスロンなどで報告されています。


●第2条「あわてるな、されど急ごう救急処置」

【熱疲労・熱失神】
涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は
回復します。足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージす
るのも有効です。

【熱けいれん】
生理食塩水(0.9%)を補給すれば通常は回復します。

【熱射病】
死の危険のある緊急事態です。体を冷やしながら、集中治療のできる
病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。いかに早く体温を下げて意識
を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要です。
体温を下げるには、水をかけたり濡れタオルを当てて扇ぐ方法、くび、
腋の下、足の付け根など太い血管のある部分に氷やアイスパックをあ
てる方法が効果的です。
循環が悪い場合は、足を高くし、マッサージをします。


●第3条「暑いとき、無理な運動は事故のもと」です。

熱中症の発生には、気温・湿度・風速・輻射熱(直射日光など)が関係
します。
同じ気温でも湿度が高いと危険性が高くなるので注意が必要です。
また、運動強度が強いほど熱の発生も多くなり、熱中症の危険性も高ま
ります。
暑い所で無理に運動しても効果は上がりません。
環境条件に応じた運動・休息・水分補給の計画が必要です。


●第4条「急な暑さは要注意」

熱中症の事故は、急に暑くなったときに多く発生しています。梅雨の合
間に突然気温が上昇した日や梅雨明けの蒸し暑い日、合宿の初日など
には事故が起こりやすいので注意が必要です。
暑熱環境での体温調節能力には、暑さへのなれ(暑熱順化)が関係して
います。急に暑くなったときは運動を軽減し、暑さになれるまでの数日
間は、短時間の軽い運動から徐々に増やしていくようにしましょう。

暑さに体をならすには・・・
効率的に体を暑さにならすにはどのようにすれば良いのでしょうか。
2週間にわたって33~35℃程度の実験室で、じっくりと汗をかくような運
動を1~2時間行った実験の結果によると、ほぼ4~5日で約8割程度、夏の
暑さにもなれてきます。しかし、実際の運動現場では、環境条件や各個人
のコンデションも異なるので、それぞれの状態に注意しつつ、暑さと運動
に体をならしていくことが必要です。このときの注意点は次の5つです。

・トレーニング期間の初めからトップギアに入れないこと
・気温が高い時には運動量及び運動の継続時間を調節する。
・トレーニングは体力の低い人を基準にする。
・汗で失った水分と塩分を補う。
・体が暑さに慣れてくると汗の量が増えるので、水分と塩分を摂る量も増
やす。


続きはまた明日にチョキ