昨日は雨は降ることなく晴れ~(^^♪
今朝も青空
暑くなりそう
おちくぼ姫 田辺聖子著 角川文庫
千年も昔に書かれた日本の王朝版シンデレラ・ストーリー
どなたが書いたのかもわからぬのに、語り継がれてきたお話だそうで
田辺聖子さんが読みやすく面白く訳して書いてくれています
縫い物が上手な主役の姫は、意地悪な継母から一日中縫い物をさせられていました。
住まいはお屋敷の片隅、床が一段低く落ちくぼんだ部屋があてがわれています。そんな
ことから「おちくぼ」と呼ばれているとか・・・
この当時の結婚は男性が女性宅へ通ってくる形だったので、迎える支度を整える力が女
性側の親には必要だったため、両親が揃っていないとどんなに美しい姫でも落ちぶれて
しまうことも多々あったそうです。(源氏物語にもそのような姫が出てきましたね)
おちくぼ姫は召使同然の扱いだったので、食事も満足なものはなく、着物もボロボロ粗
末なものでしたから、殿方を迎えるどころではありません。同じ御屋敷に住む異母姉妹
の姫たちとは大違いの扱い、それでも文句を言わずひたすら縫物をしているのです。
そんな哀れな姫君のお側には阿漕(あこぎ)という中納言家につかえる侍女がいました
そしてその阿漕の夫が帯刀の惟成(たちはぎのこれなり)、
帯刀は右近の少将・藤原道頼のもとへ出向いた際に阿漕から聞いた姫君の話をします
そんな美しい姫君がいることを耳にした少将は興味を持ちます。当時は上流階級ほど
妻が何人もいる世でしたので、少将は結婚は家同士が釣り合う形でし、恋愛は楽しめ
ばよいと思っていました。阿漕は生涯一人だけ愛することを求め、姫にはなんとして
も幸せな結婚をして欲しいと思っています。一方 阿漕を喜ばせたいと思っている帯刀
の二人のおかげで二人は出会うことになるのですが…
少将は姫君に出会って・・・ しかし二人の間に継母が・・・
***
結果はわかっているのに、少将と姫のやりとりに、うっとりニヤニヤ
「君ありと 聞くに心をつくばねの
見ねど恋しき なげきをぞする」
美しい姫君というあなたのうわさを聞いて、まだお目にかかってはいませんが、
恋いこがれて、ためいきをついております
このような歌を送られたらと 心ときめき
まだロマンティックを感じる心をあったのねと思いましたわ(笑)
シンデレラ・ラブストーリーを読んだからでしょうか
読み終わった晩に見た夢は、
昔むかしの想い人が登場しましてビックリしましたの
元気に幸せでいてくれるといいなと思いました
(*^^*)
お読みいただきありがとうございました
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