何処からのお薦めだったのかリストに入っていて図書館に予約して読みました
ちいさなちいさな王様 アクセル・ハッケ作 那須田淳/木本栄 共訳
平たい文章なのですが、書いてあることは奥深いと思いました
人は小さく生まれて大きくなっていくが、王様は逆で大きく生まれて段々小さくなっていくと
いう。 その王様は人の話を聞いて云う「おまえたちは、はじめはすべての可能性を
与えられているのに、毎日、それが少しずつ奪われて縮んでいくのだ。それに、
幼いうちはおまえたちは、知っていることが少ないかわりに、想像の世界がやたら
大きいのではなかったかね?(中略)年とった者たちが教えてくれるのに、おまえた
ちの想像の世界はどんどん小さくなっていき、知識はますますふくれあがっていく。
そうじゃないかね?」
「人は、一生、自分のまわりの世界を見続けている。だから見た分だけ、頭の中
には数えきれないくらいたくさんの絵がたまっていくのだ。毎日見る絵、もう二度と観る
ことのない絵、当の本人が思い出すことはない絵だとしてもそれらの絵は、いつまでも
その人の頭の中にあり続けるのだからな」
考えさせられた本でした