鯖街道ウルトラマラソン(Aコース 通称、全鯖)を走ってきました。

 

鯖街道というのは福井県小浜市から京都出町柳を結ぶ街道で

主に魚介類を運ぶ物流ルートで鯖の割合が高かったため、

鯖街道と呼ばれるようになったのだとか。

 

全長約77kmになり、峠を3つ超えるハードなコースです。

日常的にこのルートを使ってたなんて昔のひと、すごい。

 

スタートは6時。

ウルトラマラソンなのでのんびり後ろのほうからスタート。

ゲストランナー(女性)ともハイタッチできてご満悦。

ただ直後にマシューさんがハイタッチを要求してきて

すぐさま清らかなおてては汚された。

 

コースは特に交通規制をしておらず、

信号順守の歩道走行のため渋滞に巻き込まれてしまう。

ぐぬぬ、もうちょい前の方からスタートすればよかった。

(いきなり前言撤回コメント)

 

とは言え先は長いので気楽に行きましょう。

スタートからしばらくはマシューさんと並走し、お喋りしながら。

 

スタート時の段階で気温19℃、湿度96%と

早朝からなかなかの蒸し暑さで早々に汗が流れる。

(スタート前から汗びっちゃびちゃも約1名いた(笑))

 

5km過ぎの地点でおぐらさんから応援をいただき、

リクエストした塩タブレットをごそっといただいた。

(これが中盤から後半、めちゃくちゃ役立った)

感謝である。

 

10kmあたりでみやみさんに追いつく。

サムさん、いなまん兄貴の順で先を走っているとの事。

追いつけたらいいなぁ。

 

2個目のエイドでふじやまの兄貴と入れ違い、

「もう疲れました!」と双方エール(?)を交換。

 

16kmぐらいまではロードで峠に向けて高度を上げていく。

17kmぐらいからいよいよ1つ目の山道(根来坂峠)に突入。

地道に徒歩で距離と高度を獲得していく。

 

山道は慣れていない上に苦手なので

同じ徒歩でも他の参加者たちにまぁまぁ抜かれて、というか

道を譲って先に行ってもらう事が多かった。

 

下りに入ったら入ったでへっぴり腰エリートを発揮し、

木にしがみつきながら「お先どうぞー!」って。

山道に慣れている人の下りの速さ、恐るべしです。

 

1つ目の峠をクリアし、25km目ぐらいから再びロードへ。

37km目ぐらいまで下り基調のロード、キロ5そこそこで快調走。

33kmあたりで、いなまん兄貴に追いついた。

 

下り終えると再び高度を上げはじめ、応じてペースも落ちる。

当初ロードは歩くまいと思っていたが、ちょいちょい歩いた。

少し前を行くいなまん兄貴が歩いたら僕も許された気がして歩くのだ。

だって、、、疲れたんだもの。。

 

そういうわけでいなまん兄貴とは10km以上、道を共にした。

ところどころ合流するランナーは

兄貴の足元(台湾サンダルトレイルver.)に興味津々で質問攻めされていた。

 

そうこうしていると2つ目の峠、オグロ坂峠に突入。

べた歩きである。

この峠はつづら折りが何度も何度も続き、てとも心が疲れる。

(コースの下調べをしていないので終わりが不明で余計にきつい)

 

オグロ坂峠をクリアして少しロードを進むと

いよいよラストの峠(杉峠)へ。

ちょうどそこでピンクTシャツを着用したランナーさんと

一緒に走ることになり、歩きがちな上りを走り多めで進む事ができた。

ここを走れたのが9時間切りの大きなポイントだったのかもしれない。

 

杉峠のエイドで「上りはここで終わりでーす!」と

声かけをもらい気持ちは「いえーい!!」

 

だったけどここから鞍馬までの約8kmほどの下りは

まったく「いえーい!!」じゃなかった。

 

急な下り坂。

 

疲れた脚は着地の衝撃を吸収できず、さらに太ももを攣る。

今までも大活躍だったが、ここでさらに大活躍、塩タブレット。

下りの2kmほどを歩くような速度でやり過ごすと

攣りの気配を一掃する事に成功。

 

すごいぞ、塩タブレット。

 

鞍馬まで下り切るとあとは河川敷を含む平坦路。

あと12kmほどか。

 

平坦区間は優しくも厳しい道のりだ。

なぜなら歩く理由がないから。

 

えっほえっほ。

 

今年の河川敷は曇っていてずいぶんマシな気候だと感じた。

そしてゴールが近づくにつれ応援者も増え、気分もあがる。

 

「あと橋2つ越えたらゴールですよー」と声が聞こえる。

もうちょい!

 

えっほえっほ。

 

15時少し前、ゴール。

 

そして猛烈な筋肉痛を残しながらも

2日目にして思い出は美化され、

楽しかった記憶しか残っていない、怖い。