いよいよ最大の難敵、南港大橋が現れた。

心を奮い立たせるために

侵入直後「よいしょー!!」って声を上げてみた。

 

30mほど頑張れたがその後はすぐ死にかけた。

精神が肉体を凌駕するのは帰宅部出身者では困難のようだ。

 

それでも進んでりゃそのうちてっぺん。

大音量で流れる42.195kmの後押しをもらい、到達。

南港大橋の上りは嫌いだけどこの大音量で流れる42.195kmは

俺にとって毎回、胸に込み上げてくるものがある大好きスポットである。

 

下りでしばし、休憩。あと4kmちょい。

20分弱、我慢すればゴールだ。

 

少し先に白地に何かプリントされてるTシャツのランナーがうっすら見えた。

もしかしてトガ―さんじゃなかろうか!?

まさかここまで落ちるとは思えないが

ひとつの目指す希望として背中を追った。

 

少しずつ近づく背中。

俺のメガネが捉えたその姿は・・・!

 

全くの別人だった。

心、折れた。RE:

 

 南港大橋を含む40kmまでの5kmは

とうとう21分台を見るまでになった。

 

それでも残りは2.195km。

ただ、普段なら「たった」の距離だけど

40km後の2.195kmは長い。長すぎて走れなーーい!!

 

ますます動かなくなる脚。

さらにガクッとペースが落ちる。

 

420ペース。

 

南港大橋から時計は一切見ていないので

これは後に確認したペースだ。

今さら見ても仕方がないと思っていたから。

どちらにしろ全力を尽くすのみ。見るのが恐いとも言う(笑)

 

応援隊がいる横をヘロヘロで通過する。

いなまんが暖かい悪ふざけをしていたが

応える余裕などなかった(>_<)すまんと思ってはいる。

 

そう言えば今年は誰も並走してくれなかったなぁ。

(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)

 

もう少し。やっと終われる。

最後のカーブを曲がり数百メートルを残すのみ。

SEIKOの大時計、確認。52分台!

 

ゴール!!

また万歳してゴールゲートをくぐるのを忘れた。

苦しい道のりだった。

 

トガ―さんが笑顔で迎えてくれた。

苦しいんだけど、走り切った満足感はやはり捨てがたい。

だから頑張れるんだよなぁ。

 

ハーフ手前から苦しんだ中で得たタイムはまさかのセカンドベスト。

翌日、気付いた。

 

走りパートは終了。