先日9/13でNISSAY「ラ・ボエーム」の大千穐楽を迎え、長いお付き合いとなりました本プロダクションも無事に終了しました。
大きなプロダクションでミミを歌うのは初めて、そして日本語訳での公演ということで正直不安もありましたが、マエストロの園田さん、演出家の伊香さんはじめ出演者の皆さま、スタッフの皆さまと共に素晴らしい経験をさせていただきました。どの舞台もそうですが、一つの舞台を作り上げるためにたくさんの人々の力が必要で、誰一人欠けても成り立たなかった、そんな舞台だったと今回も強く思ったのでした。
オペラにしては珍しく全14回(うち北原ミミは7回)のロングラン。たくさんのお客様にご来場いただきました。12回は若い学生さんたちに向けての公演で、いつもの公演とは違った反応、舞台の空気感が嬉しかったです。
オペラは敷居が高いし難しい、という壁を取り払っていくためにはよりたくさんの若い人たちにオペラに触れてもらう機会があるといいなぁと思うと共に我々もより良い、皆様の心に届くような舞台を作っていかなければ…と思うのです。
その一つの試みとして今回ボエームを日本語訳で上演したことは大変意義があるし、ある種の可能性を感じました。課題も。
長くなりましたが、今回の「ラ・ボエーム」が私の歌い手人生(大袈裟?)の中で大きな経験となったのです。
来年も素敵な公演との出会いがありそうです。
頑張るぞ。