日生劇場での公演は両組合わせて10公演(!)8公演が学生さんへ向けての公演、2公演が一般のお客様へ向けての公演でした。日本でのオペラの公演としては同じ演目をこれだけの期間、回数上演することは珍しいと思います。それだけに体力勝負!
キャストだけでなく、毎日のように出演していたマエストロ、オーケストラの皆様、コーラスの皆様、俳優さんたち…みんなが怪我も病気もなくここまで乗り切れたのはとても幸せなことです。
ボエームは音楽とストーリーがダイレクトに心を打つので、それだけで泣けてしまうのですが、今回の伊香氏の演出ではミミの死の悲しさだけではなく、残されたものたちの後悔だとか苦悩、終わりある青春時代みたいなものが浮き彫りになり、それがリアルである意味残酷で…
歌うたびに胸が苦しくなって涙が出ることも度々でした(笑)
宮本益光さんの日本語訳も美しく、ただの訳詞ではなくもう「詩」そのものでした。
砂川涼子さんの組は来週から三重と琵琶湖で、我々ルミミ組は2ヶ月あけて(笑)9月に長崎と北九州で学校公演がございます。
東京公演が無事に終了したということで一区切り。
ご来場いただきましたたくさんの学生さん、お客様、ご一緒させていただいた出演者、スタッフの皆様、素敵な詩を書いてくださった宮本益光さん、
このような機会を与えてくださり支えて下さる日生劇場さま。心からの愛と感謝を。