「無菌室
新緑の風で
風邪をひく」by悪態ばれる
入院中の
ベットシーツ交換。
そのすきに、
こそこそシャワーを浴びていると・・。
みつご事件簿ー入院編ー
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「失礼しまーす。
シーツお取りかえしまーす」
週に一度のイベント
ベッドシーツ交換の時間だ。
妊婦は、ベッドからはなれ、
デイルームでおしゃべり。
ウエスト100センチを超え、
立っていられない私は
どさくさにまぎれて、
シャワータイム。
禁止事項だが、
どうしても入りたい。
あー。朝から最高だ!
と、交換された、
きれいなシーツに倒れこむ。
すると
外の風が、
心地よく、いい匂い。
あれ?
窓が開いている。
シーツ交換で、開けた窓が
そのままだったのだ。
風に当たることなど、ここ2か月なかった。
あー。下界のにおいだー。
看護師さんに
「窓閉めますね」
といわれたが、
「いいえ。
大丈夫。気持ちがいいから。」
と、
うとうと眠る。
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看護師さんの
「島谷さん、
消毒の時間ですよ」
の声に目を覚ます。
あれ。。
のどが痛い・・。
まずいぞ。
久しぶりに
外の風にあたっただけで、
風邪をひいた私。
無菌室状態だからなあ。
「あの・・。のどが痛くなっちゃって。」
担当看護師さん
「え?風邪?
すぐ熱計って!咳は出ますか?」
「のどが痛いだけで
大丈夫です。」
「咳は、お腹に負担かかりますからね。
すぐ、先生に連絡して
お薬処方してもらいます。
いいですか!
シャワー、
絶対入らないで下さいよっ!」
ばれてた?
扁桃腺をはらし
薬漬けの1週間。
咳をすれば、
おなかは、
かちんこちん。
点滴になったらどうしよう・・・・。
冬眠状態の絶対安静。
こそこそ悪事をはたらくと、
しっぺ返しがやってくる。
3か月の入院中
シャワーをおやすみしたのは、
この3日だけだった。
つづく