「また、ミッション
 チャレンジするも
 即、断念」 by いまごろ告白

 

ハイリスク患者の三つ子母に、ミッションが追加された。
完全管理に感謝するものの。

 

みつご事件簿ー入院編ー

 

「おしっこ出てます?」

みつご

 

暇な昼間

バタバタと

ナースシューズの足音が近づく

 

 

あわてた顔で、私の顔をのぞき込み、

足首をさわる。

 

 

何だ?何だ?アセアセ

 

 

 

「ちゃんと、出てます。」

小さめの声で答える。

 

 

主治医まで駆け寄ってきた。

 

 

二人で私の足を押す。

 

むくみは、ないな。」

 

安心した様子だ。

 

 

「おしっこの量、

書いてもらっているでしょ。

 

すごく、少なかったから

心配しましたよ。」

 

 

 

 

まずいぞっアセアセ

間違えたか・・・?

 

 

 

「ちょっとこぼれたりして・・。

うまく計れてなかったかな?」

 

 

あいまいに、にごす。

 

 

 

白状すると・・ぼけー

 

 

おしっこの量なんて、

まじめに計ってない。

適当に書いていたウシシ

 

 

 

 

言い訳すると・・ぼけー

 

100センチを超えるウエストの妊婦は

トイレで、拭くこともうまくできない。

おなかにひっかかり

手がまわらないのだ。

 

 

そんな妊婦に、

 

 

紙コップでおしっこをとる。

なんて、

 

 

神業だっ。

 

 

主治医からは、

 

「30週を超えると、妊娠中毒症がこわいです。

血圧が上がり、赤ちゃんを苦しめます。

 

まずは、おしっこどれだけ出たか、計って

毎回ここに書いて下さい。」

と言われる。

 

 

追加ミッションだぼけー

 

 

 

 

もちろん、1回は、やった。

がんばった。

 

 

よし。これでどうだ!

 

 

でもさ、

こぼれるし、お腹はかちかちになる。

 

 

 

もーーっ。

やめた!

 

 

いつもながら、あきらめ早い。

 

 

 

 

記入表には、その1回目を

うまい具合に上下させて書く。

提出。

 

 

医師びっくりして、駆け寄る。

 

 

という流れであった。

 

 

ああ。

ちょっと少なかったかあぼけー

 

 

 

「で、

妊婦って一日どれくらいでるの?ウシシ

 

 

 

と、

担当ナースに聞きたかったけど、

やめておいたぼけー

 

 

 

 

医師団、看護師の方々の手厚い看護に

感謝しております。

 

 

おかげさまで、三つ子母は、

出産まで、健康体でいられました。

 

 

ちなみに血圧は

73/46

 

生きてんのかっ?

というぐらい、低い。

 

 

謝罪の気持ちを込めて・・・・。

20年を過ぎた今

 

時効でお願いします・・・・・・。

 

 

つづく