絶望の果てに-18- | クローバー(ノンフィクション小説)

絶望の果てに-18-


これが自分の大切な人であれば

きっと許せないだろう。 


 もし、大切な人の命が奪われたならば 

 きっと…… 

 相手を殺したくなるくらい憎んだだろう。 


 幸也は わたしを憎んでいる。 

 この先何年もその恐怖に晒される…… 


 だけど 

 全ての罪を幸也に押し付け、守られる事を 

 自分が拒否した。 


 色んなモノを失った…… 


 言われた事、された事を 

 簡単に許す事はできない。 


 ただ…… 


 憎む事に執着するのは 

 やめよう。 




 そう思う自分がいた。