絶望の果てに-16- | クローバー(ノンフィクション小説)

絶望の果てに-16-


事件後も仕事を続けた。


シフト上、仕事を抜けるわけにはいかなかった。



寮は警備が強化され、
わたしは婦長の家から出勤。

車の中では身を低くし、外から見えないように……


周りには常に2人以上の病院スタッフが傍にいてくれた。



婦長の家にいる時も、仕事の時も寝る時も……


初めに幸也との間に入ってくれた先輩とも解り合う事ができた。




色んな話しをした


沢山笑って


沢山泣いて



去り際に……

みんなと心一つになれたような気がした。







わたしが
ここに居られる時間は……


あと僅か。