絶望の果てに-9- | クローバー(ノンフィクション小説)

絶望の果てに-9-

これまでのはなし 




懇親会の後、別の先輩の家に泊めてもらう事になった。


寮は病院の人達が見張りをする事に……

車は寮の駐車場へ。


それと、幸也から電話があったら留守電に切り替え残しておく事。


もし警察沙汰になった時の
証拠として……



案の定幸也からは何度も電話がかかってきた。



留守電に切り替わる度に聞こえてくる幸也の声がたまらなく怖かった。




「こんなに恐ろしい目に遭って……よくそれで仕事も休まずに来てたなんて……」


先輩が呟いた。




心配でたまらなかった。


きっと幸也は
寮へ行くだろう……




そう考えると
一睡もできなかった。