本日9時からの全員協議会にて、久喜総合病院の譲渡についての報告がありました。
久喜総合病院はJAより多額の経営支援を受けており、平成26年、27年に関しては経営支援が決定されていましたが、医師不足をはじめとする経営難の理由により今年4月末までに譲渡されることとなったという報告がされました。
開院からわずか5年ということで大変残念なことです。
譲渡については建設費用として35億8千万円の久喜市からの補助金も含むとの説明でした。

譲渡先は一般社団法人 巨樹の会。
本部を佐賀県武雄市の新武雄病院においています。巨樹の会の理事には市立図書館の指定管理をTSUTAYAにしたことで有名な元 武雄市長の樋渡氏も名前を連ねています。
武雄市においても市立病院の民間移譲を巨樹の会がしています。
巨樹の会が運営する病院は埼玉県内には所沢市にあり所沢明生病院、明生リハビリテーション病院です。
所沢明生病院においてはベッド数が50床、医師4人で昨年は1年間で2700人の救急受け入れ実績を持っているそうです。
久喜総合病院においては300床で救急受け入れ件数3000件と比べるとかなり精力的に救急医療をしている印象はあります。

経営権が巨樹の会に譲渡されても久喜総合病院においては現状の医師や医療関係は10年間は継承すると確認しているとのことです。
久喜総合病院を利用している市民にとっては今後の医療体制はどうなるのか、自分はどうしたらいいのか・・大変不安になることと思います。市民の不安を払しょくするために今後どのような形で周知していくか検討をしていくとのことです。
このような大切な話が、全員協議会を待たずして、新聞報道になってしまったことが残念でなりません。

久喜市は厚生連との協議書に基づき互いに弁護士を立てて協議に臨み、厚生連は久喜市に対し3億7千万円の和解金を支払うことになりこの金額については協議のなかの最大の回答額とのこと。
そしてその後、平成27年12月29日に久喜市、厚生連、巨樹の会の3者間で合意に至ったとの説明です。

今回の話は大変驚かされた話ではありますが、久喜総合病院は、今後、地域医療支援病院としての機能を大いに果してほしいと思います。
起こってしまったことに対して振り返るより、前を向き、久喜市に総合病院があることへの安心感を改めて感じることができるような体制になるように願いたいと思いますが、まずは、情報を集めて、2月議会に出てくる議案に対し慎重審議していきたいと思います。
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 補足ですが。。。昨年10月23日に行われた研修会で偶然にも樋渡氏のご講演をうかがいました。斬新な経営手腕をお持ちの方との認識は強く持ちました。
aloha!! ルミ子でした。