平成5年に開校された東京理科大学から、平成26年6月25日付で経営学部の久喜キャンパスからの全面移転について久喜市長に要望が出され、これを受けて、久喜市からは要望書(平成26年6月25日付文書)および久喜市議会からは全面移転の白紙撤回を求める決議を行い決議書を東京理科大に提出しました(6月26日付け文書)
しかし東京理科大学 理事会(7月9日)において、久喜市の意向も踏まえつつ、慎重に検討した結果、平成28年4月より久喜キャンパスにある経営学部を神楽坂キャンパスに全面移転を決定したとの報告がありました。

なお、久喜キャンパスの全面撤退については(跡地の有効利用等も含む)にあたっては久喜市の意向を尊重し進めたいと考えているとの報告がされました。

そして同日の文書にて東京理科大学 経営学部の久喜キャンパスの跡地利用についての提案なる文書も来ております。

そこには東京理科大学経営学部(久喜キャンパス)の設立に際し、久喜市からの財源補助30億円(用地取得費・校舎建築費等)と道路・水路・上下水道等周辺の整備(整備費10億円は久喜市の負担)を行っていましたがこれまでに東京理科大学が支出した経費(土地建物への投資及び教育研究経費)の累計額は久喜市負担の3倍以上の124億円にも達している。
久喜キャンパスからの全面撤退にあたってはこれまでに支出した経費(財源は学生からの授業料・国からの補助金等)を少しでも回収したい考えるとのこと。
○東京理科大学が支出した経費・・・経費の財源が授業料や補助金と書いてあるのにそれを回収したいとはどういった意味なのでしょうか??

現在、物流系の会社より東京理科大学跡地の購入の申し入れがあり売却条件等を考えたとき、この業者に売却するのがベストであると考えているとのこと。
よって、久喜キャンパスの地目の用途が〈学校用地〉とされていることから用途変更なくしてはこの業者には売却出来ない。売却できない場合には学部は存置させず何らかの形で(教育目的)利用することになり、この形は久喜市・東京理科大学双方にとって最善の選択ではないとのこと。

○でも果たして本当に東京理科大側が言うように、売却が双方にとって最善の策なのでしょうか?
物流企業がさまざまなメリットを付けてでも欲しいこの土地を簡単に売ってはいけないと私は考えます。

久喜市が購入し、または条件付きで教育関係に売却し、久喜キャンパスの敷地や建物をこのまま利用して総合複合施設として利用する考えはいかがでしょうか。
文化田園都市久喜市に足りない文化・教育・スポーツ施設として久喜市民が使用出来たらどんなにいいでしょうか。


物流系の業者に売った場合の久喜市のメリットが以下のように提示してありました。

総投資金額 : 450億円(含む土地代・建築費等) 
○これがどう久喜市にメリットになるのか?
雇用の創出 : 地元に1500~1800人の新規雇用
固定資産税 :: 年間約3億2千万円
本当にこれだけの雇用、固定資産税がはいってくるのでしょうか…
その他    : 飲食店コンビニ等の商業施設のニーズの発生
          公開公園の設置

そして売却ができた際には久喜市に売却代金の一部5億円を教育資金として寄付すると考えているとのこと。

そしてこの提案の久喜市からの回答を9月末までに求めるとのことです。
あまりにも一方的な提案に納得がいきませんが、大学側に今まで、久喜市が積極的な交流などをしてきたのか考えた時、疑問も残ります。
また学生の立場で考えれば、久喜市が魅力的な街であったか??
久喜市に魅力が足りなかった…こちらも真摯に受け止めるべきです。
今後の動向に注目です。

                         aloha!! ルミ子でした。