NYではあり得ない? 東京土地売買大型詐欺をベースにしたドラマ | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

実際にあった壮大なスケールの詐欺事件をベースに作られたNetflixドラマ。

「地面士たち」

 

とっても興味深く見ました。

 

実際に70億円近い詐欺にあった積水ハウスは

日本では業界3本の指に入る大企業です。

 

その業界の専門家たちが世界でも稀に見る規模の詐欺にあう。

どうしてこんなことが起こったのでしょう。

 

ニューヨークでも聞いたことがない桁外れの規模の詐欺です。

 

 

 

 

まずは

「地面士とはなんぞや」

 

最初、意味がわかりませんでした。

最近の造語かしら。

 

それでもわからないながらに見始めると。

 

 

まず登場したのが、廃墟と化した日本家屋でした。

 

「知っている、このおうち!」

 

ついつい惹きつけられてしまいました。

 

 

パーティスタイリストの久林紘子さん。

2016年に撮影をさせていただいたのが

ドラマに登場する廃屋のある道の反対側です。

撮影/コモンるみ

 

 

 

それはウエスティンホテルを出て右に20メートルほど歩いて数段の階段を下りた道路の反対側にある家でした。

 

この辺りは立派な家が多いのですが、その中にあってこの一角だけ鬱蒼とした大木と竹藪に隠れるように古びた日本家屋がありちょっと異様な感じでした。

 

10年ほど前までは人が住んでいて、手入れされないで投げやりに放置された敷地内にはBMWが停まっていました。

 

まさに長者丸という立地条件も最高の場所です。

 

この家を購入して改装し、日本家屋として再現したらどんなに素敵だろう。

などとこの家の前を通るたびに夢見ていたのでよく覚えていました。

 

 

その家が地面士たちが騙す最初の物件として登場したのです。

 

 

 

 

 

 

 

地面士とはなんぞや。

俄然興味が湧きまずは辞書で調べてみました。

すると、出てきたのは実際に起こった「積水ハウス地面士詐欺事件」で、それはなんとWikiになっているんですね。

 

2017年に、積水ハウスが地面士グループに土地の購入代金として55億5千万円を騙し取られた事件のことです。

 

地面士とは、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う者、もしくはそのような手法で行われる詐欺行為のこと。

 

つまりNetflixのドラマは実際にあった詐欺行為を下敷きにして作られたもの。

 

実際に積水ハウスが騙された土地は五反田の駅からすぐのところにある、もう閉館されている旅館の土地でした。

オーナーの女性はすでに末期癌で病院にいらっしゃる状態でした。

 

一方、Netflixのドラマの方は、高輪に広大な駐車場や囚人訓練所施設のような建物を所有するお寺さんという設定です。

オーナーの女性は親から一切を受け継いだ若い尼さん。

 

この尼さんが実は夜になるとホスト通いをする裏の顔の持ち主という設定で、廃屋と化した旅館の高齢なオーナーより俄然面白みがあります。

 

で、ついついハマって見始めたのですが。。。

 

ニューヨークで不動産販売の片隅にいたわたしとしては抑えきれない疑問が湧いてきました。

なんで積水ハウスともあろうプロ集団が、大がかりな詐欺にあったのか。

 

 

 

「日本ではTitle Insuranceはどうなってるの?」

と、夫。

 

アメリカではその土地の権利について専門に調査する保険屋さんが必ず入ります。

でも、日本ではお役所に行けばその権利書は簡単にチェックできるのですよね。

 

それにしても。

気づいて踏みとどまるチャンスは何度かあったようなんです。

 

それなのに。。。

 

 

このお話長くなるので次に続きますね。

 

 

注・一つだけ難点。

主人公の地面士リーダーがサイコパスで簡単に人を殺します。

これが見ていてわたし的には嫌気がさしました。

 

 

 

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最近地球温暖化のためかウォーターフロントの水位が上がっています!

 

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今日はピラテスフュージョンのクラスに行ってきました。

ピラテスのクラスより一段レベルは上。かなり苦しい局面もありました。

数ヶ月前娘が誘ってくれなかったら絶対に取らないレベルのクラスです。行ってよかったです。