最近娘の周囲では(20代後半)職が決まらない子が増えています。
しかもその中には高学歴の子も含まれ、驚いてしまいます。
最近のニューヨークの就職事情、一体どうなっているのでしょう。
職場の人たちと仕事内容が大好き
彼女も苦労した時期があるだけに
今そういう娘にほっと安心😮💨
オックスフォード大学で修士&博士過程を修了したアメリカ人の娘の友人が職探しに苦労しています。
国際関係論で博士課程まで取得したのですが、その専門を活かせる職種の間口がとても狭いためです。
お給料も決して多くは望めないのに有能な人が殺到するらしいのです。
学歴で大差がない場合、決めては実務経験があるかどうか。
彼女は残念ながら、修士、博士課程と真っ直ぐに来たため、職務経験がないのです。
また、ゴールドマンサックスとマッキンゼーを経てアメリカ屈指のビジネススクールを卒業した子も、とても苦労していました。
卒業後、マッキンゼーに戻るつもりなら、会社が授業料を払ってくれる制度もありました。
けれど彼女は、ビジネススクール卒業後マッキンゼーには戻りたくなかったので、自力&自費で受験しました。
見事合格!
ビジネススクールでの2年間は、最高に楽しんでいた様子でした。
けれど、卒業間近になっても就職先は意に反してなかなか決まりませんでした。
インターンで昨年夏働いた先でも就職はできませんでした。
卒業間近にやっと決まった先は、もっといい会社に行けるはずだったのに、と本人が失望を隠せない会社でした。
一流のビジネススクールを出て箔がついたはずなのに。。。
そう思いたくなる気持ち、痛いほどわかります。
また、シリコンバレエ銀行で一時は娘も羨む待遇を受けていた子が、会社消滅と共に職を失いました。
次の仕事は簡単に見つかったんだけどそこも1年足らずでクビになりはや数ヶ月。
なかなか次が見つかりません。
その他にも、思うようなフルタイムの仕事が見つからず、アパートのレントが払えず、ニュージャージーの実家にいる子、ここ2年間、アルバイトでしのいでいる子など、みんな大卒です。
今って、20代の高学歴者が職を探すのが難しいほど、世の中の景気が悪くなっているのでしょうか。
それも一理あるかもしれません。
しかし、他にも理由はあるようです。
AIに多くの仕事を取られてしまったのも事実のようです。
それが証拠になるかどうか。
娘にもやっと部下やインターンができたのですが、今までなら彼らの力を借りても1週間はかかったファイナンシャルの分析が、今ではAIの力を借りて1日でできるそうです。
娘の会社でも人件費を節約するため、リモートワークで働いてくれる人を、お給料は40%引きで探しています。
つまり、高額な家賃でニューヨークに住む必要がない分、お給料は安いということなのですが、それでも応募者は殺到しているようです。
そういえば。。。
数年前、あの天が二物も三物も与えたネイトくんが職探しをしていた頃、やはり同じ壁にぶち当たっていました。
イエール大学とオックスフォード大学出身の彼、あまりにエリートすぎて一緒に仕事をするのに使いにくいと考える上司が多かったのでは、と本人は分析していました。
また、似たような候補者がいて、それが黒人だったり女性だったりすると、白人男子は後回しにされるのです。
ダイバーシティを重んじる風潮があるためです。
結局彼は職探しは断念し、起業しました。
それが当たって今では成長企業のオーナーです。
一方、ビジネススクール出身者がどうして職探しに苦労するのか。
ビジネススクール出身者は、大卒で2年分働いたのと同じお給料からスタートできるはずですが。
最近の傾向は、大卒で2年分現場経験を積んだほうが、ビジネススクールの机上で学んでいたより使える、と考える傾向にあるのです。
娘がビジネススクールへ行くことを考えていた時、夫はいつも
「ビジネススクールに行くより現場経験を積んだ方がいいよ」
「今どき、ビジネススクールを出ているから給料面や昇進で得するという保証はないよ」
と、自分自身はビジネススクール出身なのに、何度も娘にそう言っていました。
時代が変わったということなのでしょうか。
そういえば、以前ハーバード大学のビジネススクールを出た女性が、ハーバードビジネススクールに行ってよかった唯一のことは、起業し投資家を募る際、ハーバードビジネススクールのツテを辿って投資家に信用してもらい、お金が集まりやすかったことだとおっしゃっていました。
ということは、起業するつもりがなく、企業での就職を考えている場合は、必ずしもビジネススクールが大きなステップアップになるという保証はないということです。
行くとするなら何か明確な職業的目的があり、その達成のためにはどうしてもビジネススクールを出ている必要がある場合に効果を発揮するのでしょう。
例えば全く専門が違う仕事に転職したい場合、その専門知識を学ぶのはいいでしょう。
いずれにしても高額な学費を払ってせっかくビジネススクールに行っても必ずしもプラスになるわけではないという事情は知っておいてよいでしょう。
一方でロースクールとメディカルスクールは別です。
弁護士や検察官、医師になるためには上記の学校に通い資格を取得する必要があるからです。
ロースクールに進み大化けした娘の友人のお話
日本はまだまだ残暑が厳しいと聞いています。
どうぞみなさま、夏のお疲れが出ませんように。
ネイトくん関連記事このあたりからご覧くださいませ。
別ブログで主に日常のこと、ファッションや旅のことなどを書いています。
お料理をしない娘が初めてグリルを使ったお料理を作ってくれました。