愛と表裏一体メダリストへの誹謗 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

愛するの反対語はなんだと思いますか?

 

憎む?

 

いえ、完全なる無関心だと思います。

 

 

 

ハート型のお料理グッズを集めています。

これはその一つ。

 

 

憎しみと愛情ってある意味、裏表の感情です。

愛する気持ちが拗れて憎しみに発展することが多いからです。

 

一方、無関心は何の感情もない状態で、これこそが反対語だと思うのです。

 

 

 

 

 

 

SNSでつながったとても嬉しいご縁はたくさんあります。

本当にたくさん。

 

 

でも、一方で、匿名という隠れ蓑を使って、容赦ない非情なことをして特定の人を傷つけるのも見てきました。

 

それは何千の善意あるものの中のたった一つでも、わたしたちを打ちのめす猛威をふるいます。

特にこちらが弱っている時は。。。。

 

 

1滴の毒が、コップ一杯の清浄な水を台無しにする。

99.9%の善玉がいても、0.1%の悪玉の威力が凌駕してしまう。

 

わたしたちの中にも経験された方は多いはず。

 

 

 

 

 

 

たくさんの感動をもらったパリオリンピック。

 

我が家のスクリーンはテレビ局へのアクセスがないので、オリンピックはPeacockで見ています。

Peacockの良さは良かった場面は後で何度も見られること。

 

 

本当に良かったと思う選手は何人かいるけれど。

シモーネ・バイルスが72年ぶりの最年長で見事カムバックし、たくさんのメダルを取ったのは感動的でした。

 

特に前回の東京オリンピック後、彼女が潜り抜けてきた大変さを知っているだけに。。。

娘と同じ年の彼女に対し、ついつい感情移入してしまいます。

 

 

前回の東京オリンピックでは途中で棄権。

どこも怪我をしたわけではないのに、なぜ。。。

 

彼女は、その年のオリンピックでも最多のメダルを取ると予想されていただけに、SNSの匿名の中傷ばかりか、メディアの批判は大変に厳しいものでした。

 

これはひとえに、彼女に対する大きな期待、希望、愛が、裏返って失望に変わり、ひいては「国の恥」という酷な言葉を吐くほどの憎しみに発展していったのではないかと思います。

 

 

 

 

しかし、当時の彼女はメンタル面で壊れそうになっていたのです。

「ツイスティーズ」という、重力に逆らうような技を繰り出す際に、空中で平衡感覚を失うメンタルブロック(激しい精神的な落ち込み)を自覚し、やむなく棄権を選んだのです。

 

そのまま心の迷走を引きずって競技を続け下手をすれば、大怪我につながります。

 

ただ、そのメンタルブロックは表面から見えません。

そのためSNSの批判も容赦なく、彼女は自身の年齢もあって、一時は完璧な引退も覚悟したそうです。

 

それから練習や過去の数々の栄光を記すメダルは一切視界から遠ざけ、ひたすらカウンセラーに通う日々。

 

その頃、フットボール選手(NFL)のジョナサン・オーエンスと知り合ったのです。

皮肉なことに? 

彼との出会いは、セレブリティ限定のマッチングアプリ、つまりSNSを通じてで、パンデミック中のことでした。

 

彼の存在が、彼女の復帰に大きな役割を果たしたのはいうまでもないでしょう。

 

 

(NFL)のジョナサン・オーエンスと結婚!

彼の存在が彼女のメンタルを支える

礎になっているようです。

シモーネの身長は娘が9歳の時と同じ142cm。

幼少時から体操をしている選手は

背が伸びるチャンスを

逃してしまう傾向にあります。

 

 

 

今回のパリオリンピックでは見事なカムバックを遂げたシモーヌ。

本当に神業に近い技をいくつも見せてくれました。

 

 

その彼女がインタビューで答えていたのは、

「試合直前もカウンセラーと必ず話をします。私にとってはものすごく大切なことです」

 

ほんの一瞬の心の迷いがツイスティーズにつながり、下手をすると取り返しのつかない大怪我につながりますから。

ありとあらゆる外野からの雑音や邪気を払い除け、自分自身を信じきる状態に持っていくためなのです。

試合前も瞑想をする姿が紹介されたりしていました。

 

 

 

わたしたちは、ついつい0.1%未満の批判にフォーカスしてしまう。

たった一滴の毒のいかにパワフルなことか。

 

そして99.9%の応援してくれる人たちのことが見えなくなってしまう。

 

 

有名になればなるほど、メディアへの露出が増えれば増えるほど。

いえ、SNS以来は、無名でもSNSとコネクトしていれば例外ではありません。

 

だれもが経験する可能性のある匿名の誹謗中傷。

 

かなり以前、ブログで

「匿名の中傷誹謗なんて気にしなくていい。きっと暇な人が気晴らしで書いているだけだから」

と、書かれている人がいて、目を疑いました。

 

気晴らしで許されることではないし、気にしなくていいと言われて、はいそうですか、と気にしないでいられるものではないですものね。

 

 

 

 

 

でもそれから何年か経って、イギリス貴族伯爵家のお話、ダウントンアビーで、富豪から嫁いできたアメリカ人のお母さんが、娘である姉妹の妹に、取り返しのつかない意地悪をした姉を、責めるでもなく擁護とも取れる言葉をいうのを聞いてハッとしました。

 

お母さんは意地悪をした娘についてこう言ったのです。

「彼女は今、幸せじゃないのよ」

 

 

 

 

つまり。。。

匿名の誹謗中傷をする人も、幸せじゃない。

特に一時は愛していた人へ矢の矛先が向かうのは、自分が幸せではないから、愛という感情が裏返ってしまった。

 

もし、自分自身が幸せであれば、そんなことをするはずもない。

確かに!

 

 

ただ、相手が幸せでないからと言って、自分に酷い中傷の刃を向けて来た人を許すことは難しいかもしれないけれど。。。

 

煮えくりかえる感情は納めることができるかもしれません。

 

そして、少なくとも、自分が幸せでないときは、気をつけよう。

 

 

それにしても。。。

人間の感情って、ほんと一筋縄ではいきませんね。

 

 

!関連過去記事です。

 

!ダウントンアビーのメリーの妹「いじめ」

 

 

 
 
 

!別ブログで主にファッションや旅のことなどを書いています。

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