今、ドラマ「将軍」にはまっています。
ハリウッドが作った日本の大河ドラマ(笑)ですが、まるで黒沢映画を見ているような重みと壮大さがあります。
オリジナルは1975年に、ジェームス・クラベルが書いて世界的ミリオンセラーになった小説「将軍」です。
西洋人が日本を紹介した初めてのベストセラー小説と言っていいでしょう。
ディズニープラス制作、アメリカではhulu 配信で見られます。
Shogun
アメリカ人たちはショーガンと発音するので
ショーグンだと教えなくては。笑笑
内容は。。。
徳川家康ら、歴史上の人物にインスパイアされた
「関ヶ原の戦い」前夜、
窮地に立たされた戦国一の武将<虎永>と、
その家臣となった英国人航海士<按針>、
二人の運命の鍵を握る
謎多きキリシタン<鞠子>。
歴史の裏側の、壮大な“謀り事”。
そして、待ち受ける大どんでん返し。
SHOGUNの座を懸けた、
陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタクル・ドラマシリーズ。
毎週火曜日の配信が待ち遠しく
ついつい舞台裏シーンのおまけも
食い入るようにみてしまいます。
娘や友人たちも楽しみにしているようです。
26歳の娘とわたしは、
基本的に好きな映画やドラマの趣味は
かなり違います。
ところが最近二人揃って毎週楽しみにしているのがこの「将軍」です。
将軍と聞いて、1980年代に世界で大ヒットしたミニシリーズドラマ「将軍」を思い出すわたしと同世代か上の年代の方もいらっしゃるかも。
1980年にアメリカで製作された「将軍」
ロケは全て日本でした。
姫路城、彦根城に加え
網代の漁村は小さな島に村ごと作って製作。
世界中で大ヒットしました。
そちらは、
三船敏郎さんが吉井虎永
(徳川家康をモデルにしている)
島田陽子さんが戸田鞠子
(細川ガラシャをモデルにしている)
に扮し、大センセーションを世界に巻き起こしました。
夫の友人でこの映画を見なかった人はいないほど。
島田陽子さんのおかげで日本女性のイメージが上がったと言っても過言ではありませんでした。
今YouTubeで少しクリップを見るだけで、いかに島田陽子さんが美しく愛らしく、所作がうっとりする美しさだったかがわかります。
今、娘とハマっているのはその第二弾というべき
やはりハリウッド制作のドラマです。
実は最初、本当に日本らしく撮れるのか、オーセンティシティに関し疑心暗鬼でした。
15年ほど前にリリースされた映画「さゆり/Memoir of Geisha」は中国の女優さんが芸者に扮するというハリウッド制作の映画でした。
中には役所浩二さん、桃井かおりさんなど日本人俳優も出演されていましたが、メインは非日本人俳優たちで、着物の着こなしや所作に失望してしまい、ストーリーに入りきれませんでした。
今回の将軍もハリウッド制作なのでそうなるかも。
と思っていたのです。
ところが、その心配はまったくの杞憂に終わり、心を鷲掴みにされました。
吉井虎永に真田広之さん、
戸田鞠子にはニュージーランド生まれのバイリンガル、アンナサワイさん。
石堂和成(石田三成モデル)に平岳大さん。
※平岳大さんは平幹二朗氏と佐久間良子さんの息子さんで、ブラウン大学で応用数学を専攻し、コロンビア大学院に進み、その後、一般企業への就職をしたご経験もあります。現在はハワイにご家族と在住。
平さんは撮影中コロナに罹患され一時は大変だったとか。
真田広之さんは主演+プロデューサーとしても大活躍されています。
いちいちのシーンの裏方に立ち会っておられ、立ち回り、所作、殺陣、その他細かい指示を出されており、このドラマのディテールの素晴らしさに大きく功を奏しているようです。
その他、このドラマにさらに信憑性を出すために、日本からたくさんの時代劇を作成するプロたちが参加しています。
例えば。。。
姫君たちの所作、障子の開け閉めから立ち居振る舞い、着付けまで、
侍の行儀作法、弓、槍、刀の本格的な立ち回りの訓練などを
日本からその道の一流のプロを招いて指導されています。
日本人のセリフは日本語のバージョンも選べます。
ドラマの日本語は、全て「古式ゆかしき武家の日本語」で話されています。
日本は「ひのもと」です。
最初は、ひのもとと言われてもなんのことなのか、わかりませんでした。
当然、娘にもこのドラマの日本語はかなり難解なようです。
わたしも英語の字幕をつけて見ないと意味がわからないことがあるほどです。恥
浅野忠信さん
その他浅野忠信さん、二階堂ふみさんなど日本からも大勢の俳優さんが出演されています。
だからどこにも破綻が見られない壮大なスケールの日本の歴史ドラマが出来上がり、日本人でもドラマの中に安心してはまることができます。
ただ、面白いと思ったのはコスチュームデザイナーはフランス系のアメリカ人であること。
彼は当時の衣装の背景をとてもよく研究されていることがよくわかります。
全ての衣装が彼らの手で作られたそうですが、本物の絹の反物を使用し、中には柄から作り上げる着物も。
日本の揺るぎないオーセンティシティを土台に、現代の世界の観客たちの目にも理解されるよう諸所に工夫と贅が凝らされています。
前置きが長くなってしまったのですが。。。
今回ドラマ以外でいたく感動したのは、真田広之さんの英語力です。
ドラマでは全編日本語ですが、舞台裏ストーリーやインタビューを見ると平さん、真田さんは英語を話してらっしゃいます。
彼らの英語力が、素晴らしい‼️
平さんはアメリカで長く教育を受けてらっしゃるので当然という気がしますが、真田さんの英語は四十の手習で始めたそう。
真田さんはもう20年ハリウッドにお住まいだということですが、英語って長く住んでいれば上達するものではありません。
ということで次回は真田さんの英語について書いてみます。
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