一つ前の記事では、我ながら呆れるほど「ダーク」な本音を暴露してしまいました。
こういう記事を上げるとやっぱり翌日は居心地悪いです。
それでも、長くお付き合いくださるみなさんには、本音で接したいと思っています。
家族も読んでいるようですし。
それに、妙に違う人格を装っても、行間からその嘘っぽさってだだもれしちゃうものですよね。笑
そう、わたしは小さなことでジタバタし
そこからもう抜け出ることは叶わないとわかると
やっと腹が座るタイプです。
そうなるまで本領が発揮できない。
娘もわたしに似ていて、
小さなことでパニックに
なりやすいところがあります。
けれど、それを救ってくれているのは周囲の濃い友人たち。
彼らの「大丈夫だから」の一言で、「はっ」となる。
するとやっと腹が座るようです。
例えば先日、友人10人でモントリオールまで車3台で、週末スキーに行く予定を立てました。
みんなは金曜日はリモートワークにしていて、お昼頃出発となったようです。
ところが、娘は3時にZoomミーティングが入ってしまいました。
自分だけはお昼出発は無理。と決めつけてしまい、どうすればいいのか、と夫に泣きの連絡が入りました。
夫は、「行きだけミーティングが終わった後、飛行機で行けばいいじゃない」
と、提案しました。
でも、ケチケチの娘は飛行機代を使いたくありません。
かといってみんなを自分のためだけに待たせるわけにはいかない。
するとそれが大きなストレスになってしまい、もう行くのはやめようか、とまでなりました。
ところが!
友人が素晴らしい提案をしてくれました。
お昼頃みんないっしょに出発する。
3時ごろはちょうどアルバニーのあたりを通りかかることになるから、少し早めにアルバニーの図書館に行って、そこでZoomをする。
ブラボーです。
これって仕事ができる人のクリエイティブな提案ですよね。
結局、この案が採用され、娘は3時からのZoomに無事、静かでバックグランドが白い場所で参加でき、その間、他の友人たちもコンピュータに向かい、仕事をして待ってくれましたとさ。
わたしたちは一人じゃない。
3人よれば文殊の知恵と言いますが、本当にそうですよね。
最近になるまで頭ではわかっていても
ずっと理解できなかったことがありました。
それは、世間さまは想像以上に優しい
世間さまや周囲をもっと頼っていい
ということです。
娘が中学時代、ママ友の一人が乳がんで胸の全摘手術を受けられました。
当時、まだ小さな子供が3人もいて、しかも夫婦は離婚の訴訟中。
すでに別居されていて、術後シッターさんを雇っても、どうしても子供たちのお世話をする手が回らない。
そこですぐに学年のママたちが立ち上がりました。
あっという間に、持ち回りで夕食を届けるというプロジェクトを立ち上げました。
まずは半年間。
ボランティアはすぐに集まり半年の持ち回りはすぐに決まりました。
ニューヨーカーって、普段は他人との距離の溝が広めです。
他人のことに関して「われ関せず」的なところがあります。
それを他州からの人や、外国人には「冷たい」と映ることが多い。
普段はみんな自分のことで精一杯というのも事実でしょう。
ところがさて、一大事発生!となると
みんなどこからともなく集まってきて団結する。
普段はてんでバラバラのことをしていても。
すると、意外な人が意外な優しさを示したりするんです。
同時多発テロ、ハリケーンサンディなどの大惨事や災害の際もそれは如実、嬉しいサプライズでした。
こんなニューヨークに暮らすうち、だんだんこう思えるようになりました。
「大変な時は周囲の人を頼っていい」
「自分から助けて、と言っていい」
また、自分に余力があるときは、同じように他者にできるだけのことをする。
こんな面を見ると、ニューヨーカーも悪くないと思うのです。
オッペンハイマーはニューヨーカー。アインシュタインもニューヨークに逃れてきました。
意外にもティームワークが得意なニューヨーカー
別ブログで主にファッションのこと、プライベートなことなどを書いています。